強運の持ち主 の商品レビュー
ほんわか、あったか、優しい気分になれる1冊でした。 OLをやめて占い師を始めたルイーズ吉田こと吉田幸子 お客さんの占いを通して、その人たちの悩みや不安を解決していく…… 人生相談的な物語 そして自分自身の迷い、同棲している彼の迷い そういったことを占いではなく最後は自分自身で...
ほんわか、あったか、優しい気分になれる1冊でした。 OLをやめて占い師を始めたルイーズ吉田こと吉田幸子 お客さんの占いを通して、その人たちの悩みや不安を解決していく…… 人生相談的な物語 そして自分自身の迷い、同棲している彼の迷い そういったことを占いではなく最後は自分自身で決めていく姿が気持ち良い読後感 登場人物がみなチャーミング! 2006年の本ということで、ダイエー、ジャスコ、そして市町村合併の話題など、ちょっと懐かしくもありました。 サクサク読めて心穏やかになりたい時にオススメの1冊。
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【占い師としてしていること】 短大卒業後に就職した営業の仕事を半年で辞め、ジュリエ数術研究所でバイトを始めて3年の吉田幸子。その名もルイーズ吉田。 所長のジュリエ青柳に初めに教わったのは、占い師とは相手の背中を押す仕事だということ。 占い師っぽい名前に占い師っぽい格好、そして占い師っぽい発言で、ルイーズがいろいろなお客さんの悩みや依頼に応えていく…。 ・・・ 占いがよく当たるということで繁盛している。1回20分、3000円。とてもよいビジネスだとルイーズも勢いづき、しまいには独立して自分の店舗も構え、アシスタントも雇う。 星占いを用いたり、用いなかったり、 彼女がしていることは、相手の状況を伺うことだった。問うて、聴いて、察して、伝えて、ちょっと見守る。どうやったら気分が晴れるか、どういう選択をしたら、願っている状況に近づけるか、一緒に考える。 多くのお客さんは、 占い師にお金を出してまで占ってもらいに来ている時点で今を変えようという強い意思があって、それをすでに行動に移している、ともいえるのかもしれない。 占いの知見による、よらないにかかわらず、 占いに行ってみることで、 何かを問われ、答える過程で、 自分なりに 自分の迷いを解いていく手掛かりを見つけているみたいで、 だからルイーズの占いは たとえ星占いにきちんとのっとっていなくても、 背中を押すプロだった。 相手をよく見て、耳を傾けて、 その場で得た直感を言葉にして伝えて、 それは、占いの本を一人で読んでも得られないものだから、 やっぱり価値を提供しているんだなーと思った。 ニーズは正論だけじゃない。 ときに直感、ときには人を思う気持ち。 その他のユニークな登場人物たち。 一ノ瀬堅二くん8歳。母を1歳で亡くしてからの父との生活。最後は本当に大事な選択をする。 墨田まゆみちゃん17歳。新しい父とどう付き合っていくか。 夜に買い物デート 武田平助くん22歳には「物事のおしまいが見える」 という能力があるとのことで、同業仲間としてルイーズのお店で無給で出も働きたい、とのことで一緒に店に居座ることに。 その後アシスタントとしてルイーズが雇った竹子さん24歳。 ルイーズの夫・通彦は、市役所で働く。出会いは占いクライアントとして。 それ以外のお客さんとのエピソードも。 あるお客さんは、 ルイーズが早く結婚したほうがいい、と勧めたにもかかわらず、 あとで武田君が、彼女にはおしまいが見える、という。 その後、戻ってきて、ずっと行きたかった海外青年協力隊に採用された、だから2年間は彼とは一緒に居られない、と。 「何かを終わらせることのできる強いものを持っている」彼女を、私もうらやましくお盛ったり。 占いに入ったことはないけど あんまりおみくじも信じないけど、 気晴らしにしてみたり、 そこから何かいい言葉が見つかるかもしれないし、 そんなノリで、 何か願うものがあって、 占いがあるんじゃないかなーとか。 そんなことを考えながら、 そんな占い師のプロになれたらかっこいいかも、と思いながら読んでいました。
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数字よりも直感重視の占い師。 詐欺と商売は紙一重。生きていくのに悩み過ぎは禁物と大事なことを教えてくれる本。 ちなみに、私が占ってもらうとしたらジュリエ青柳だな。
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主人公はインチキ占い師? そもそも占い師に本物もインチキもあるのか分からないけど、占いの技術よりも相手の欲しい答えを伝えて、背中を押してあげられるかどうかが大事みたい。 強運の持ち主、終わりが見える大学生、占いのお客さん達、新たに雇ったアシスタントとの日々の中で身近な幸せに...
主人公はインチキ占い師? そもそも占い師に本物もインチキもあるのか分からないけど、占いの技術よりも相手の欲しい答えを伝えて、背中を押してあげられるかどうかが大事みたい。 強運の持ち主、終わりが見える大学生、占いのお客さん達、新たに雇ったアシスタントとの日々の中で身近な幸せに気付くお話。 瀬尾さんの本は好きで何冊か読んだけど、この本は穏やか過ぎて少し退屈に思えたかも?母の繁忙期、夏休み中だからかな?
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何気ない日常。 視点を少し、考え方を少し、変えることで、自らが既に「幸せ者」であることに気付く。 瀬尾さんの描く物語を読むと、いつも身体の芯から、ぽかぽか温まる気がします。 さて、印象に残った言葉・場面を、いくつかご紹介。 【印象に残った言葉・場面】 〇 ジャスコデートのお話 ...
何気ない日常。 視点を少し、考え方を少し、変えることで、自らが既に「幸せ者」であることに気付く。 瀬尾さんの描く物語を読むと、いつも身体の芯から、ぽかぽか温まる気がします。 さて、印象に残った言葉・場面を、いくつかご紹介。 【印象に残った言葉・場面】 〇 ジャスコデートのお話 ⇒ジャスコデートを、一緒に楽しむことができる相手≒大切なパートナー 自身の半生を振り返ると、説得力のある言葉で、笑いがこみ上げてきました(笑) (きっと、共感できる人は多いはず!) 〇 ジュリエ青柳はまるでプリンのように、味噌をスプーンですくって食べていた。 ⇒この一文だけで、ジュリエ青柳が、凄腕の占い師であることは疑いようがありません(笑) 味噌をスプーンで食べる女性という表現に脱帽です(笑) 【総括】 データサイエンス、統計学、占い? 確たる証拠を基に、将来を見据えて、取捨選択することは重要です。 ただ、一方で、自身の直感に素直に従うことで、生き方に幅が広がることも事実。 総括すると、瀬尾さんの描く物語は、素敵だということです(笑)
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占い師として、最初は適当ながらも着々と実力を身に着けていく主人公がすごく魅力的 でも、占いが全てではない 一番大事なのは自分自身、そんなことを教えてくれる本だったように思う
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なんちゃって占い師のお話でした。占いも大切ですが、迷った時はやっぱり自分の意思、周りのアドバイスが大事なのかなと思いました。
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口が達者な元OLが占い師をやっていて、そのほのぼのとした4つのお話。現代らしくない殺伐としてない話なんだよね。ただほのぼのしてるだけという感じ。スーパーダイエーとかスーパージャスコなんて出てくる時点で、ちょっと古いかな。
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いちばんは「ニベア」だったかなぁ。 優しい心を持ったひとがたくさん出てきて心があったまる。 強運の持ち主って、結局はルイーズだったんじゃないかな。そう思いません?
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適当な占いをしているのになんとなく憎めないルイーズさん。結局占いなんて、言い方次第。人に相談する時点でほぼ答えは決まっているもの。何の接点もない人からの後押しほど心強いものはないよね、なんせ客観的に見れるから。 堅二君のお父さんの想いに、まゆみの義父の想いに、優しさが溢れていて心...
適当な占いをしているのになんとなく憎めないルイーズさん。結局占いなんて、言い方次第。人に相談する時点でほぼ答えは決まっているもの。何の接点もない人からの後押しほど心強いものはないよね、なんせ客観的に見れるから。 堅二君のお父さんの想いに、まゆみの義父の想いに、優しさが溢れていて心穏やかになる。道彦とルイーズのありきたりな幸せに自分を重ね、ダイエーでも楽しめる自分になろうと思った笑
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