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冠・婚・葬・祭 の商品レビュー

3.4

27件のお客様レビュー

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2009/10/04

誰もが通る冠婚葬祭。お盆でしたね〜数日前、古来のお盆の行事ってたぶん知らずの内に過ぎ去って行きそうな気がします。もっともっと年を重ねると、そんなお祭り事にも関心と気が回るようになるのでしょうか?と、思い起こさせてくれた1冊でした。

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2011/08/30

冠婚葬祭のそれぞれをテーマにして描かれた4編の連作集。 人生の節目の儀式に偶然立ち会うことになった主人公達が、複雑に織り成す人間模様に出会うことで何かを感じ取る。 冠婚葬祭というと親戚づきあいとわずらわしさがセットで思い起こされますが、そんな面倒くさくて普遍的な営みの中に、じんわ...

冠婚葬祭のそれぞれをテーマにして描かれた4編の連作集。 人生の節目の儀式に偶然立ち会うことになった主人公達が、複雑に織り成す人間模様に出会うことで何かを感じ取る。 冠婚葬祭というと親戚づきあいとわずらわしさがセットで思い起こされますが、そんな面倒くさくて普遍的な営みの中に、じんわりと沁みてくるような慈味が感じられました。 とりわけ印象深かったのは、最後の「祭」をテーマとした短編。 亡母の生家に集まった中年の姉妹が、うろ覚えのその土地の所作でお盆を迎えるお話。 今はもう亡き人々の面影が立ち現れる場面が圧巻で、遠い過去の先祖とつながった線上に自分は生きており、また未来にもつながっているのだ、と奥行きを感じ取ることができます。 関係ないけど、家族って顔が似てるから、もしどの時代を切り取ったとしても常に同じ顔ぶれの人間が地球上に生きているのかな、と思うと、なんか可笑しくて愛おしい気がします。

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2010/07/27

○空に、ディアボロを高く 希望。さわやか。 ○この方と、この方 こういう終わり方、好き。真知の手紙が決め。 ○葬式ドライブ 四編の中では印象の薄い・・。 ○最後のお盆 少々ひやりとさせられる。

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2009/10/04

冠……「成人式」の企画変更を、よく調べずに予定稿を掲載し、退職に追い込まれた若手新聞記者の思い。 婚……第三者の強い押しがなければ結婚に踏み切れない男と結婚式がしたい女の今どきの見合い事情。 短編4編のうち、私にはこの2作がおもしろかった。 作成日時 2007年...

冠……「成人式」の企画変更を、よく調べずに予定稿を掲載し、退職に追い込まれた若手新聞記者の思い。 婚……第三者の強い押しがなければ結婚に踏み切れない男と結婚式がしたい女の今どきの見合い事情。 短編4編のうち、私にはこの2作がおもしろかった。 作成日時 2007年11月07日 19:44

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2009/10/07

オトナになればなるほど直接関わる機会が多くなった「冠婚葬祭」煩わしく思うこともあるけれど、しっかり伝承していきたいな〜と改めて感じた一冊でした。

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2009/10/04

タイトルどおり、冠婚葬祭にまつわる短編集。 登場人物たちが各編で主役となり、脇役となって、全体がリンクしていて面白かった♪

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2011/09/07

 「冠(成人式)」「婚(お見合い)」「葬(葬儀)」「祭(お盆)」をテーマとして織り込み、人と人との出会いが引き起こす悲喜こもごもを、温かいタッチで描いた連作集。前の話に登場した人物が少しだけ重なって続いていくので、その重なり具合を確かめながら読むのも、楽しかった。 一番好みだった...

 「冠(成人式)」「婚(お見合い)」「葬(葬儀)」「祭(お盆)」をテーマとして織り込み、人と人との出会いが引き起こす悲喜こもごもを、温かいタッチで描いた連作集。前の話に登場した人物が少しだけ重なって続いていくので、その重なり具合を確かめながら読むのも、楽しかった。 一番好みだったのは、いわゆるお見合いおばさんが、引退記念で臨んだ人生最後のお見合いの顛末をコミカルに描いた「この方と、この方」。思わぬ結果に、ついついにんまり。たった一日だけ一緒に過ごした老女との思い出を描く「葬式ドライブ」。そうと断定はされないものの、見ず知らずの老女の人生に触れることになる主人公。その結果、老女が赤の他人でなく心に残る特別な存在になるのがいい。最後の送り盆での出来事を描いた「最後のお盆」も、日本人としての原風景への郷愁が琴線に触れ、読んでいるうちに胸の奥底からこみ上げてくるものがあって、鼻の奥がつーんとしてきて困った。「老い」だの「死」だのが、目を背ける訳にはいかない自分からそう遠くないものになってきたからかしらん。しみじみと噛み締めるほどに、いい作品ばかりだ。 大好きな作家なのに、積んでる作品が多すぎ!積読消化して、早く著作をコンプしたいものだ。

Posted byブクログ