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パズラー の商品レビュー

3.6

18件のお客様レビュー

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2010/05/04

西澤作品にしては凝っていなくて、ただいい意味でノーマルな、安定した作品集と見た。 夫婦の会話と回想だけでストーリーが成り立つ作品、エラリー親子の会話を模したかのような安楽椅子探偵作品など、さすが副タイトルで謎と論理のエンタテインメントと語るだけある! 登場人物に個性たっぷりの...

西澤作品にしては凝っていなくて、ただいい意味でノーマルな、安定した作品集と見た。 夫婦の会話と回想だけでストーリーが成り立つ作品、エラリー親子の会話を模したかのような安楽椅子探偵作品など、さすが副タイトルで謎と論理のエンタテインメントと語るだけある! 登場人物に個性たっぷりのいつものメンバーがいない分、西澤保彦という作家を紹介するには足りない気もするけれど、あまりこういった論理パズル作品を読まない人には、最初のステップとして勧めるにはよいのでは?

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2010/03/24

如何にも西澤保彦らしいミステリ短編集。ひとつの事実からいくつもの推理を導き出し、思いも寄らぬ結末に辿り着く。その結末だけを聞けば無理のある突拍子のない代物だけど、推理を立てては覆しまた新たな推理を立てる流れを見ていると、その荒唐無稽な結論が真実に思えてしまうんですな。まあそれが作...

如何にも西澤保彦らしいミステリ短編集。ひとつの事実からいくつもの推理を導き出し、思いも寄らぬ結末に辿り着く。その結末だけを聞けば無理のある突拍子のない代物だけど、推理を立てては覆しまた新たな推理を立てる流れを見ていると、その荒唐無稽な結論が真実に思えてしまうんですな。まあそれが作者の思う壺なんでしょうな。

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2010/03/01

それほど長くも短くもない短編集。 どれもこれもが、正解の推理を導くために ああでもないこうでもない、と。 まさしく脳内パズル状態。 内1話は読んだ事があるものでしたが、やはり思う事は こんな子供いたらいやだな、です。 ぎょっとしたのは最後の話。 欲しいものを手に入れた代償は、非...

それほど長くも短くもない短編集。 どれもこれもが、正解の推理を導くために ああでもないこうでもない、と。 まさしく脳内パズル状態。 内1話は読んだ事があるものでしたが、やはり思う事は こんな子供いたらいやだな、です。 ぎょっとしたのは最後の話。 欲しいものを手に入れた代償は、非常にきついものだった、と そんな教訓をいただける話です。 それよりも、ここまで考え付いた事を褒め称えるべきでしょうか? 執念というよりは、タダでは転ばない精神、かと。

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2009/10/04

1人アンソロジー、という感じ。 それぞれ趣向が凝らされているのは分かるのですが、 短編の制約があるのか全体的にせわしない。 気付いたら結末を迎えていた、という感じです。 おもしろくはあったんだけど。

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2009/10/04

様々な理論の展開が面白い。 個人的には「犯人は……○○だ」とはっきり分かるラストが 好きなので、少しもやもやが残る。

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2009/12/31

謎がいっぱいで楽しかったです。アメリカが舞台のものは本当に翻訳ものっぽかった。退職刑事は先に本家を読んであってよかったー。ひとつめの話が一番好きです。やりきれなくて。

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2009/10/07

全6篇を収録した短篇集なのですが、どの作品も小さなきっかけから論理展開し、謎解きをしていくという面白さは共通しています。 パズルのピースを組み立てていくようなストーリー展開は、タイトル(「パズラー」)が的確に表現していると思います。 ただ、ほとんどの作品が、物語としての結論...

全6篇を収録した短篇集なのですが、どの作品も小さなきっかけから論理展開し、謎解きをしていくという面白さは共通しています。 パズルのピースを組み立てていくようなストーリー展開は、タイトル(「パズラー」)が的確に表現していると思います。 ただ、ほとんどの作品が、物語としての結論を示してはくれません。 登場人物が思いを巡らせて、ある着地点に到着はするものの、「結局、本当のところはどうなの?」という消化不良な部分は残ります。 理詰めな展開が好きな人は楽しめると思いますが、物語を楽しみたい人には物足りないかもしれません。

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2013/11/12

2007/9/21ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2013/11/8〜11/12 謎と論理のエンタテインメント、の副題がついた短編集。パズラーというタイトルに恥じぬ内容。西澤氏の面目躍如である。最後の作品「アリバイ・ジ・アンビバレンス」が個人的にはベストか。しかし、六年も積ん...

2007/9/21ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2013/11/8〜11/12 謎と論理のエンタテインメント、の副題がついた短編集。パズラーというタイトルに恥じぬ内容。西澤氏の面目躍如である。最後の作品「アリバイ・ジ・アンビバレンス」が個人的にはベストか。しかし、六年も積んでたのか。

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