水滸伝(十二) の商品レビュー
燕青が盧俊義を背負って、北京大名府を脱出する回。 よって、普通なら燕青と盧俊義のことを書くのでしょうが、 自分がこの巻で印象に残ったシーンは、拷問と豪傑たちが酒を飲みながら、死んだ仲間のことや大刀関勝のことを語るシーンです。 拷問というと、相手の体に鞭を打って痛みを与えるこ...
燕青が盧俊義を背負って、北京大名府を脱出する回。 よって、普通なら燕青と盧俊義のことを書くのでしょうが、 自分がこの巻で印象に残ったシーンは、拷問と豪傑たちが酒を飲みながら、死んだ仲間のことや大刀関勝のことを語るシーンです。 拷問というと、相手の体に鞭を打って痛みを与えることで、暴露させるものと一般的には思われますが、ここに出てくる男たちはいずれも大志を抱いた豪傑たちなので、その程度では、暴露するはずもありません。 ここでの拷問とは、相手の希望を一つ一つ潰していき、生きる希望を無くさせること。その後、同じところを何度も何度も責めては、一時休憩を与えて、また同じところを繰り返し責める。相手が死にたくなるまで、それを毎日繰り返す。 そう!心を毀すのが、拷問なのである。 水滸伝は大志を抱いた豪傑たちの物語。その根本を断つ!という意味でも、この巻の拷問シーンは興味深いシーンとなっています。 そして、豪傑たちが酒を飲みながら語るシーン。 呼延灼と彭玘が朱富の店で、韓滔の最後を語り合い(呼延灼・彭玘・韓滔は梁山泊に加わる前からの戦友)、そこに林冲と史進も加わり、話は大刀関勝から黒旋風の李逵のことまで放談します。 この中で朱富だけが軍人でも豪傑でもありません。もちろん梁山泊の一員ではありますが、彼は梁山泊のある湖のほとりで魚肉の饅頭を売る飲み屋の主人です(梁山泊への船渡しが本当の彼の役割ではありますが)。 雄々しい男たちが酒を飲みながら吐露するところを、私たちは朱富の目を通して垣間見ることで、英雄豪傑たちの中の弱い側面を見ることができるのです。 英雄豪傑の活躍だけが読みどころではない。人には様々な魅力があるところを、この水滸伝ではあらためて感じさせます。
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今まで読んだ水滸伝の中で一番泣いた。 廬俊義を救うために燕青が救い出して 梁山泊まで運ぶところが泣けて仕方がなかった。 死域をも超え、ただ無我夢中になって進むさまが 鮮明に浮かぶようで自分まで苦しかった。 あと、関勝が加わった。あー良かった。
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雄州の関勝将軍で始まり、梁山泊入りで終わるが、間に盧俊義が捕えられ、超人的な燕青の超人的な活躍により救出される。 梁山泊ほぼ全軍による北京大名府の攻略、関勝将軍による梁山泊の急襲、撤退の混乱時の趙安による宋江襲撃と盛りだくさんである。 昔水滸伝を読んだ記憶はあるのだが、どのような...
雄州の関勝将軍で始まり、梁山泊入りで終わるが、間に盧俊義が捕えられ、超人的な燕青の超人的な活躍により救出される。 梁山泊ほぼ全軍による北京大名府の攻略、関勝将軍による梁山泊の急襲、撤退の混乱時の趙安による宋江襲撃と盛りだくさんである。 昔水滸伝を読んだ記憶はあるのだが、どのようなものを読んだか記憶がなく、違うということが気になる。裏の暗闘部分が演義ものと違う点か。
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【一代の、英傑だったか】 塩の道に迫りくる官軍。 知略が飛び交う。そして呉用との確執が少しづつ。。
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塩の道を探っていた青連寺はついに蘆俊義までたどり着き身を拘束する。過酷な拷問を受ける主人を救うため、燕青は飛竜軍とともに救出に向かう。瀕死の蘆俊義を背中に背負い梁山泊まで運び出すことに成功した。道中、燕青の背中の上で、覚悟をした蘆俊義は頭の中に入っている塩の道の経路を何度も燕青に...
塩の道を探っていた青連寺はついに蘆俊義までたどり着き身を拘束する。過酷な拷問を受ける主人を救うため、燕青は飛竜軍とともに救出に向かう。瀕死の蘆俊義を背中に背負い梁山泊まで運び出すことに成功した。道中、燕青の背中の上で、覚悟をした蘆俊義は頭の中に入っている塩の道の経路を何度も燕青に復唱させる。命は助かった。
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■名場面 燕青が、盧俊義を担いで、北京大名府から梁山泊まで運んだところ 「俺の心の底の思いを言うとだな、宣賛。どちらでもいい、片方には死んで貰いたかった。ひとりが死んだあとに、そのことに気づいたよ」 宣賛は、魯達を見つめた。 「こわい男だな、おまえ」 「自分でも、それを認めてい...
■名場面 燕青が、盧俊義を担いで、北京大名府から梁山泊まで運んだところ 「俺の心の底の思いを言うとだな、宣賛。どちらでもいい、片方には死んで貰いたかった。ひとりが死んだあとに、そのことに気づいたよ」 宣賛は、魯達を見つめた。 「こわい男だな、おまえ」 「自分でも、それを認めていいような気分だ。人に対する思いは、いつも絶対ではないのだからな」(p.85) 燕青という、長く従者をしていた者が、飛竜軍の一部と力を合わせて助け出した。それだけでも異常なことであるが、燕青は追跡の眼をくらませながら、ひとりで盧俊義を担いで、梁山泊まで運んだのだという。 人間離れした、異様な力が作用したのだ。奇蹟と言ってもいいだろう。理屈を超えたものは、確かに存在している。聞カン章はそれを認め、敵にそういう力が作用した時は、割り切って諦めることにしていた。いつでも、どこでも、そういう力が作用するわけではない。史文恭が、晁蓋の暗殺をなし得たのは、その力がこちらから出たと言ってもいいのだ。(p.272) すべてが、きれい事で済むはずがなかった。志を掲げてみたところで、人なのだ。事実、三つの城郭には妓楼があり、博打場も作られている。底流には、人の欲がないわけはないのだ。(p.358)
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事態に揺れる梁山泊。 今度は『裏の塩の道』を司るあの漢が捕縛される。 身体も心も壊す拷問に耐え切れるのか!? あの漢の知られざる秘密、燕青との親子愛!? 燕青、死域に入る!! 地方軍最強クラスの将軍大刀関勝、梁山泊と決戦へ!?
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(あらすじなど)李富の執念によって、塩の道のボスが廬俊義であることが暴かれる。北京に囚われ拷問を受けている廬俊義を燕青が救出。塩の道の痕跡を消すため、北京に攻め入った梁山泊。いったん、街を陥とすものの、関勝の陽動作戦のため、北京を捨て、梁山泊に引き返す。関勝ら一派は梁山泊に加わる...
(あらすじなど)李富の執念によって、塩の道のボスが廬俊義であることが暴かれる。北京に囚われ拷問を受けている廬俊義を燕青が救出。塩の道の痕跡を消すため、北京に攻め入った梁山泊。いったん、街を陥とすものの、関勝の陽動作戦のため、北京を捨て、梁山泊に引き返す。関勝ら一派は梁山泊に加わる。■梁山泊は、潰滅にむかっている。宋江が死ねば、ひとつにまとまっていることはできないだろう。人の集団とは、そういうものだ。これが国家の体をなしていれば、頂点にいる人間が変わればいいだけのことだった。
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(注意※ネタばれしてます。) 前巻のラストが怒涛の展開すぎて、頭が信じたくなかったのですが、 12巻の前書きでやはり現実を突きつけられました。 ・・・・こ三娘との恋愛がこれからおもしろくなってくると期待してたのに。。。。 ひどい(ノД`)・゜・。 この巻は慮俊義と燕青の親子...
(注意※ネタばれしてます。) 前巻のラストが怒涛の展開すぎて、頭が信じたくなかったのですが、 12巻の前書きでやはり現実を突きつけられました。 ・・・・こ三娘との恋愛がこれからおもしろくなってくると期待してたのに。。。。 ひどい(ノД`)・゜・。 この巻は慮俊義と燕青の親子?関係ですね!! ずっとホモだホモだと言われて白い目を向けられていたこの二人ですが、 その真実が白日の下になりました。 しかしひどい拷問もあったもんです。 そして燕青の「わたしは人ではなくなります。」に身震いしました。 燕青かっこよすぎでしょう!! 最後は棒でぶんなぐられてるところなんか、ストーリーのテンポよさがめちゃくちゃ気持ちいいです。
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2008/5/18 前巻までのあらすじを読んでたまげました。11巻の終わりってそういうことだったの??えええー!!!
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