京都花街の経営学 の商品レビュー
「水揚げは今はありません」と断言されてて、綺麗なところだけ書かれてるんだろうなと思った。 でも、京都花街のしくみについてはなんとなくわかった。
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色々な知らない世界があるもんだなぁと。 京都の花街の成り立ちや仕組みがこれ一冊でわかる。 一見さんお断りや現金がいらなくて遊べるシステムなど。 特にお客さんが、芸者さんを育てる仕組みはまさしく、AKBだなぁーと。 秋元さんはここから着想を得たのかも。
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※このレビューにはネタバレを含みます
コンサル会社(ISO9001とか品質管理の関係)の先生が紹介してくれた本。 350年以上の歴史をもち、 特段明文化されていないのに きちんとしたビジネスモデルを持っている。 お化粧や着物によって、経歴や地域が一目でわかり 集まった芸舞妓さんが特段打ち合わせをしなくても、すぐに役割がわかるとか、 クレームがあったときの受ける人が決まっていて対処法もあって とか お茶屋、置屋、関係の取引先、 とか それらのお金の仕組み とか 人事評価システム とか… この夏、初めて先斗町の川床で食事したり 舞妓さんをみかけたり、したので とりつきやすく、 また本は分かりやすく、書いてありました。
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西尾先生の講演を聞き、花街の仕組みをもう少し知りたいと思い手に取った。 京都の花街の仕組みについて、学ぶことができた。 知識の引き出しとして役立つが、そういう世界に生きているわけではないので、実用的に役立てることは難しい。 文章は平易で読みやすい。
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宝塚との類似性が感じられた この本で、京都花街の本当に初歩的なところ、 5つ花街があること、その地理的な配置、 「ぽんとちょう」という街はポルトガル語のポント(先端)・ポントス(橋)と いう言葉が語源という説がある、 といった気になるけど知らない知識から順々に、 花街のシステムを...
宝塚との類似性が感じられた この本で、京都花街の本当に初歩的なところ、 5つ花街があること、その地理的な配置、 「ぽんとちょう」という街はポルトガル語のポント(先端)・ポントス(橋)と いう言葉が語源という説がある、 といった気になるけど知らない知識から順々に、 花街のシステムを体系的に知ることができます。 元々が論文だっただけに、人数と軒数の表やグラフから始まり、 適宜ビジネスモデルの図表が入てくる構成になっており、 ビジネス書を読み慣れている層にも、理解しやすいと思います。 「一見さんお断り」で成り立つビジネスモデルには、 やはり旦那衆という、経済的にも、文化的にも恵まれた層が 必要なので、今後この花街の盛衰は、特に人々の文化的な要素に かかっているところが大きいのかと思います。 この本の地図を見ながら、花街を散歩したら、今までよりも深く、 理解をしながら歩けるなと思い、京都旅行への夢が膨らみました。 あとは、コラムでも書かれているのですが、宝塚歌劇との類似性 を節々に感じたのですが、小林一三先生が、歌劇団創設時に、 花街のシステムを参考になさったのですね。 京都花街と宝塚の類似ポイント 1.強固な上下関係 一日でも早く芸舞妓さんになった人はすべてを「お姉さん」 宝塚も、15歳~18歳の、年齢がバラバラな女性が 毎年入学するのですが、年齢一切関係なしに、期がすべてで 強固な上下関係が構築されています。 2.宿坊 お客は1つの花街につき一軒だけのお茶屋を 窓口として遊ぶ 宝塚ファンは1つの組につき1人だけのファンクラブに入って応援する という暗黙のルールがあることを思い出しました。 粋でない、ということと、応援する人の成長を促すという点でも、 1つところに集中することが大事なのでしょう。 3.女紅場 現役の芸舞妓さんである限りは、女紅場で学ぶことが 義務づけられ、いったん入学すると、芸舞妓さんを 廃業するか、現役なら死ぬまでは卒業が無い。 芸舞妓さん=学校の生徒、というシステムとなっている。 宝塚でも現役の生徒である限りは、宝塚に入団した年を 宝塚音楽学校研究科1年とみなし、それを研1といった形で略し、 研18、といった形で現役である限りは生徒というシステムに なっています。 作者の西尾さんが、現在宝塚歌劇の研究をなさっているのも 納得ですね。 そちらの著作の方も、楽しみにしております。
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京都で生まれて京都で育った。58才。一月と京都をあけたことがない。デモ、知らないことも多い。花街のことも知らない。知らない世界を覗いて見るのは面白い。『そうか、おいらのご贔屓の“井政”はお茶屋バーっていうんや。井政に舞妓ちゃん呼べるんや。今度お母さんに聞いてみよう』
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中央図書館で読む。興味深い本でした。ただし、読み方によって、評価の分かれる本です。京都花街の入門書と見れば、非常に優れた本です。ただし、経営学の本と考えるならば、失敗だと思います。たとえば、一見さんお断りです。合理的なシステムだと解説されていますが、それだけでは十分ではないと思い...
中央図書館で読む。興味深い本でした。ただし、読み方によって、評価の分かれる本です。京都花街の入門書と見れば、非常に優れた本です。ただし、経営学の本と考えるならば、失敗だと思います。たとえば、一見さんお断りです。合理的なシステムだと解説されていますが、それだけでは十分ではないと思います。葛藤の中で、制度が確立したはずです。
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表題に加え、「女紅場」について書かれているため、手に取った本。 現代の花街の様相と、女紅場の役割について学べる一冊。 華やかさだけではないとは知っていたが、 こうして読むと、芸妓さんたちの苦労と在り方が分かり、勉強になった。
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芸舞妓や大相撲という日本伝統文化の世界は、どのように成り立っているのか。東洋経済新聞社から発行されている、次の図書が参考になる。 西尾久美子「京都花街の経営学」(2007)と、中島隆信「大相撲の経済学」 (2003)――ちくま文庫(2008)にもなっている。 いろんな課題...
芸舞妓や大相撲という日本伝統文化の世界は、どのように成り立っているのか。東洋経済新聞社から発行されている、次の図書が参考になる。 西尾久美子「京都花街の経営学」(2007)と、中島隆信「大相撲の経済学」 (2003)――ちくま文庫(2008)にもなっている。 いろんな課題を抱えている世界の存続の意義などを再考するうえでも、一度ひも解いてみては・・・。
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「人材育成」についての参考事例として使える本。 ・アプローチ:人材育成×仕組み ・特筆点:地域も含めた人材育成の仕組みが構築されている点。また、時代に即して本質を変えずに上手く仕組みの変化を遂げている点。
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