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赤い館の秘密 の商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

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2015/02/02

ホームズ役ギリンガム、ワトスン役ベヴリーの会話がおかしみがあって大好きです。 それに作者の前書き。ミステリ愛がほとばしっていていいですね。 訳文、特に地の文が少しわかりにくいのがちょっと残念です。 会話はほんとうにユーモアがあって楽しめるのですが。

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2014/10/24

殺人事件に遭遇したボヘミアンな青年が、ノリで「そうだ、ぼく、探偵になろう!」と探偵役をコッソリ買って出たり、「君ちょっとワトソン役してくんない?」という軽いノリの提案に、「いーよ」とこれまた軽く友人が応じたり。 終始、このノリのいいホームズ&ワトソンが、あーでもないこーでもないと...

殺人事件に遭遇したボヘミアンな青年が、ノリで「そうだ、ぼく、探偵になろう!」と探偵役をコッソリ買って出たり、「君ちょっとワトソン役してくんない?」という軽いノリの提案に、「いーよ」とこれまた軽く友人が応じたり。 終始、このノリのいいホームズ&ワトソンが、あーでもないこーでもないと狭い敷地内を東奔西走するミステリでした( ^ω^ ) とりあえず思ったのは、なんかこのコンビ、ノリはいいけど捜査方法はなーんかこすっからいというか、みみっちいと言うか…いえ、そのギャップが可笑しくはあるのですが、少し探偵の捜査手法としては物足りないかなあ。 最初から犯人たりえる人物が極端に限定されていて、その人物の目をかいくぐりながら調べ物をしたり、尾行してみたり、に終始していたのがなあ…。 「銃声が鳴り響いた密室に残された死体と消えた容疑者、そして僅かなタイムラグで現場に乗り込んだ発見者達」という本格派な謎に対して、この展開はちょっと物足りない気がしたんですよね〜。作者の最初にして最後の長編推理小説だから、多くを求めるのは酷かなあと思いつつ、少しもったいなあと感じてしまいました。 あとはまあ、本作の警察さんがあまりにお粗末だったのもね…。普通、××は確認するでしょ…照合するでしょ…。 普段は「本格推理小説に警察の介入やら科学捜査なんて不要よ〜!スルーよ〜!←」と豪語して憚りませんが、この辺を濁さずに寧ろドヤ顔で探偵に語らせてしまったのが、何か逆に微笑ましかった(笑)。 全体的に、ファニーでコージーなライトミステリです。惜しむらくは、邦訳の言い回しの古さ、取っ付きにくさでしょうか。現代訳の方が受ける気がするし、このストーリーの雰囲気には合う気がするなあ。 十数年ぶりに赤い館に帰ってきた放蕩者の兄が殺害された。彼の弟であり、屋敷の主人でもある人物が直後に謎の失踪を遂げたことから、彼を最重要容疑者として警察は捜査を進めていた。ところが、死体発見現場に居合わせた素人探偵・ギリンガムは、些細な矛盾点に気付き、独自の調査を進めていく。

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2013/09/15

殺人事件が起こっているのに、終始長閑な雰囲気。何処か、他人事みたいな探偵役二人のやりとりのせいでしょうかね。

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2012/11/13

ロンドン郊外のマナーハウスで起こった殺人事件をめぐる謎解き。……とはいえ、そんな「事件」ですらどこかマナーハウスの来賓たちを楽しませるため周到に用意された趣向のように感じさせるのは、物語に登場する有閑階級の人々の優雅さと、いにしえのイングランド郊外の夏の長閑さのせいにちがいない。...

ロンドン郊外のマナーハウスで起こった殺人事件をめぐる謎解き。……とはいえ、そんな「事件」ですらどこかマナーハウスの来賓たちを楽しませるため周到に用意された趣向のように感じさせるのは、物語に登場する有閑階級の人々の優雅さと、いにしえのイングランド郊外の夏の長閑さのせいにちがいない。トリックうんぬんよりも、レモネードのような酸味とほろ苦さを堪能したい上品なミステリ。ちなみに作者は「熊のプーさん」でおなじみの劇作家とのこと。

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2012/07/20

3+ 二人の素人探偵のやりとりがいっそ清々しい程に軽妙そして絶妙で、本格然としたスタイルの割に、終始穏やかな雰囲気を醸し出しているのが特徴か。さすがに訳の古さは否めないし、真相に意外性なども感じられないが(今や古典ともいえるトリック)、リズミカルな文体と、メリハリのある会話が、巧...

3+ 二人の素人探偵のやりとりがいっそ清々しい程に軽妙そして絶妙で、本格然としたスタイルの割に、終始穏やかな雰囲気を醸し出しているのが特徴か。さすがに訳の古さは否めないし、真相に意外性なども感じられないが(今や古典ともいえるトリック)、リズミカルな文体と、メリハリのある会話が、巧みに読み手を先へ先へと誘う。 横溝正史は「本陣殺人事件」で、本作を“最も愛読する”と明記し、金田一耕助初登場時に、主人公アントニー・ギリンガム君に風貌が似ていると書いている。 しかし、読み終えても両者の印象がほとんど重ならないのは不思議。 ***** どうでもいいことだが、積み本の中からタイトルに“色”が含まれる本を続けて読む企画を実践中。 黄→緑→赤→?

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2012/06/28

乱歩が選ぶ黄金期のミステリーBEST10の8番目の作品。(再読でしかも創元推理文庫版です。)著者は言わずと知れた「熊のプーさん」の原作者、「プーさん」の知名度に比べてこの作品は一般的には低いです。しかしミステリーファンにとっては読んでおきたい必須の作品です。この時代ならではのトリ...

乱歩が選ぶ黄金期のミステリーBEST10の8番目の作品。(再読でしかも創元推理文庫版です。)著者は言わずと知れた「熊のプーさん」の原作者、「プーさん」の知名度に比べてこの作品は一般的には低いです。しかしミステリーファンにとっては読んでおきたい必須の作品です。この時代ならではのトリック、冒険あり、試行錯誤ありで読むのが面白かった。

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2012/05/15

昔の本だからか、最初はちょっと読みにくい文章と感じたけど…中盤あたりからか、面白くなってきた。 素人探偵とワトソン役の助手の軽快なやりとりが殺人事件を扱っているとは思えず、昼下がりの午後みたいなのんびりした雰囲気が終始漂っているのがよかった。

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2011/11/22

くまのプーさんの原作者が書いた長編ミステリー。 素人探偵とワトソン役の二人の会話にユーモアがあり、謎解きも、あまり突飛過ぎず、探偵さん達の推理も、誰にでも考えつく範囲の論理で進められている部分が多かったので、置き去りにされずに読んでいけました。 訳文が古い、と言うより言い回しが...

くまのプーさんの原作者が書いた長編ミステリー。 素人探偵とワトソン役の二人の会話にユーモアがあり、謎解きも、あまり突飛過ぎず、探偵さん達の推理も、誰にでも考えつく範囲の論理で進められている部分が多かったので、置き去りにされずに読んでいけました。 訳文が古い、と言うより言い回しがぎこちない部分が目立ち、そちらの文意を不本意ながら推理させられたのには参りました。 もう少し推敲して欲しかったです。

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2011/10/21

熊のプーさんでお馴染み、A.A.ミルンの最初にして最後のミステリ小説。冒頭のはしがきで作者が解りやすい言葉で書くことを心掛けた、というだけあって意味のわからない会話や説明などは一切なく読めた。カラーってのが何のことかわからなかったくらいだ。人物も愛嬌のある人柄ばかりで、特に主人公...

熊のプーさんでお馴染み、A.A.ミルンの最初にして最後のミステリ小説。冒頭のはしがきで作者が解りやすい言葉で書くことを心掛けた、というだけあって意味のわからない会話や説明などは一切なく読めた。カラーってのが何のことかわからなかったくらいだ。人物も愛嬌のある人柄ばかりで、特に主人公ギリンガムとその友人ベヴリーのホームズとワトソン関係が非常に面白く読めた。海外作品特有の会話のウィットって大事。話全体はどことなくクラシックなミステリだなーといった感じ。だからという訳ではないが、今回はトリック解けたり。登場人物少ないおかげもあるが、最初から疑ってかかったからね。あとちょいでパーフェクトだったけど、まぁそこは仕方ない。抜け道とか登場しちゃう感じもすごく僕好み。

Posted byブクログ

2011/01/04

「プーさん」の作者によるミステリ。 ということで期待して読みはじめたのだけど、なんか普通感があった。 もっとも、すごい昔に読んだので、もう内容は忘れてるけど。 もういっかい読んでもいいかも。

Posted byブクログ