暗号ミステリ傑作選 の商品レビュー
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・序 ・文字合わせ錠 ・大暗号 ・救いの天使 ・トマス僧院長の宝 ・QL 696・C9 ・ミカエルの鍵 ・キャロウェイの暗号 ・比類なき暗号の秘密 ・龍頭の秘密の学究的解明 ・恐喝団の暗号書 ・屑屋お払い ・ヒヤシンス伯父さん ・盗まれたクリスマス・プレゼント
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少し、昔懐かしい感じがします。 暗号というものが今だとコンピューターがかりなので、ミステリではどうしても、時代が昔じゃないと難しいんですよね。 『ヒヤシンス伯父さん』が昔の暗号の欠点をついたコミカルさが楽しい作品です。
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暗号モノは解読のややこしい途中経過がめんどくさくて(笑)流し読みしがちだが、このアンソロジーに収録された話は皆、コンパクトにまとまっていて面白かった。 魔術、毒薬、暗号、とアンソロジー3冊読んだが、好みの順番としては毒薬>暗号>魔術 かな。 このアンソロジー読んでて、ベントリー...
暗号モノは解読のややこしい途中経過がめんどくさくて(笑)流し読みしがちだが、このアンソロジーに収録された話は皆、コンパクトにまとまっていて面白かった。 魔術、毒薬、暗号、とアンソロジー3冊読んだが、好みの順番としては毒薬>暗号>魔術 かな。 このアンソロジー読んでて、ベントリーのおもしろさに目覚めました。長編を読んでみたい!
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暗号小説アンソロジー。暗号が出てくるミステリ・冒険小説を集めたもので、名作が揃っている。 当然ながら英語やフランス語に換訳される暗号ばかりである点と、暗号解読より冒険を重視した作品が多いのが特徴。
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『文字合わせ錠』 オースティン・フリーマン ソーンダイク博士シリーズ 警察が尾行していた美術品泥棒と富豪が消えた。金庫の中から現れた二人の死体。 『大暗号』 M・D・ポースト 死んだ学者の残した不思議な探検記に隠された告発。 『救いの天使』 E・C・ベントリー フィリップ・トレント 妻に監視される資産家。彼に呼び出された弁護士。何の用事もなく・・・。資産家の花壇に隠された暗号。 『トマス僧院長の宝』 『QL 569・C9』 『ミカエルの鍵』 『キャロウェイの暗号』 O・ヘンリー 日露戦争に従軍記者としてついて行った記者キャロウェイ。黒木軍の動きに関する暗号。 『比類なき暗号の秘密』 『龍頭の秘密の学究的解明』 ドロシー・L・セイヤーズ ピーター卿の甥が買った古書に隠された財宝の秘密。 『恐喝団の暗号書』 『屑屋払い』 『ヒヤシンス伯父さん』 ドイツのスパイが乗った船がUボートに狙われる。Uボートの動きに関する暗号。 『盗まれたクリスマス・プレゼント』 2010年1月3日読了
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米澤穂信の100冊その72:暗号ものの短いものではこれが白眉。暗号ミステリは専門性が高くなりがち。けれどこれに入ってる「大暗号」はその欠点を克服した、希有な作例。とのこと。
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良き暗号ミステリの条件は、専門知識がなくても解読できる種類の暗号が用いられていること、そして暗号以外の部分にじゅうぶんな読み応えがあることだ。だって暗号苦手なんだもん!いったい私はどうしてこの本を買ったのだろう…。 しかし、意外とおもしろかった。とくに『ヒヤシンス伯父さん』。著者...
良き暗号ミステリの条件は、専門知識がなくても解読できる種類の暗号が用いられていること、そして暗号以外の部分にじゅうぶんな読み応えがあることだ。だって暗号苦手なんだもん!いったい私はどうしてこの本を買ったのだろう…。 しかし、意外とおもしろかった。とくに『ヒヤシンス伯父さん』。著者のアルフレッド・ノイズの作品は日本にはほとんど紹介されていないらしい。残念だ。 序文と解説(江戸川乱歩だ)に暗号の解読法及び研究書のことがいろいろと書いてあるが、どうにも読むのが億劫である。暗号に関する本ならサイモン・シンの『暗号解読』が一番だろう(たぶん)。平易な表現でわかりやすく、暗号そのものだけでなく、暗号解読の歴史とドラマが楽しめる。
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