ダメなら、さっさとやめなさい! の商品レビュー
物事を成し遂げようと努力すると、必ず困難に向かい合うことになる。この本では、この困難を「越えるべき谷」と「引き返すべき行き止まり」とに分類する。「ダメなら、さっとやめなさい!」の対象は、当然ながら「引き返すべき行き止まり」である。「超えるべき谷」大しては、徹底的にやれという。当た...
物事を成し遂げようと努力すると、必ず困難に向かい合うことになる。この本では、この困難を「越えるべき谷」と「引き返すべき行き止まり」とに分類する。「ダメなら、さっとやめなさい!」の対象は、当然ながら「引き返すべき行き止まり」である。「超えるべき谷」大しては、徹底的にやれという。当たり前のことなのであるが、日々の忙しさに流されている人には、この当たり前のことがなかなかできない。いわゆる「学習性無力感」による惰性がそうさせるのだろう。そういう人には、この本は非常に有用であると思うが、この提言を受け止めるキャパシティはないだろう。逆に、受け止めるキャパシティがある人には、こんなこと言われなくても分かっている。したがってこの本は「無用の用」ならぬ「用の無用」といえる。
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マーケティング関連で知られる著者が努力の法則を語ったもの。 努力のコスパについてあれこれ。根性論の対局にあるアメリカ的プラグマティズムの精神が感じられます。 ◯「違う」と思ったら、やめる。「これだ!」と思ったら、どこまでも粘り抜く。二つのうちのどちらかを、勇気を出して実行しよ...
マーケティング関連で知られる著者が努力の法則を語ったもの。 努力のコスパについてあれこれ。根性論の対局にあるアメリカ的プラグマティズムの精神が感じられます。 ◯「違う」と思ったら、やめる。「これだ!」と思ったら、どこまでも粘り抜く。二つのうちのどちらかを、勇気を出して実行しよう。 ◯我慢するのは、泥沼の中を這いずり回るようなものだ。…困ったことに、これでは決して抜きん出た成果はあげられない。仕事ぶりが今ひとつでも、たいていは能力が足りないわけではなく、原因は行き止まりにある場合が多い。我慢していると、時間ばかりが無意味に過ぎていき、間違った方向にエネルギーを費やしてしまう。…やめれば、泥沼から解き放たれて、他の分野で輝くための備えができるからだ。 ◯目次から ・行き止まりと絶壁は不成功への道 ・たいていの人は引き返すのが怖い ・平均点なら負けたも同じ ・「やめる」の反対は「手をこまねく」ではない ・いったん運命の谷に入ったら、あきらめない方がいい ・やめることは恥じゃない! ・引き際を見極めろ!
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あまり興味がなかったり、得意でないことから手を引く あるいは 得意なことでも行き止まりにぶつかったら引き返す ➡︎ゆとりが生まれる。そしたいせつな運命の谷に集中して挑むために、時間や努力を傾けられる。 頂点には立てないと思ったら、競争に加わるのはよそう。
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戦略的にやめること。 資源とエネルギーを集中させる。 その上位には「本当に熱意があるか?」を「冷静に」考えられること、という考えがあるように思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「やめること」の重要性を説いているシンプルな内容。 視点には共感できるが、文中の比喩が多く、作者が伝えたい内容が入りづらい印象だった。 巻末の解説だけ読むと、すっきりする。 逆に考えると、巻末だけ読めばいいかも、という印象でした。 以下メモ。 ・「違う」と思ったら、やめる。「これだ!」と思ったら、どこまでも粘り抜く。二つのうちのどちらかを、勇気を出して実行しよう。
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Zipf's law(by George Kingsley Zipf) №1には凄い価値がある。だ・か・ら、自分を掛けるだけの「欲望」を見つけさえすれば(書き出し)、「運命の谷」を這い上がれるだろう。そのために、他の多くをあきらめ、引き返すことも大切。 どう見ても繁盛し...
Zipf's law(by George Kingsley Zipf) №1には凄い価値がある。だ・か・ら、自分を掛けるだけの「欲望」を見つけさえすれば(書き出し)、「運命の谷」を這い上がれるだろう。そのために、他の多くをあきらめ、引き返すことも大切。 どう見ても繁盛しそうもないレストランを続けるのは、自信→プライド→惰性? もし、フルマラソンに出場したら、怪我でもない限り、40㌔を過ぎて棄権するような人はいない。人生是马拉松。继续一力量。
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困難に出くわした時、それが乗り越えるに値するかどうかをいち早く判断し、そうでないものならさっさと「諦める」技術が重要であると説く。かなり斬新な切り口のビジネス書、自己啓発書であると感じた。 こういった自己啓発本には「諦めない、やり抜く」といった言葉がよく踊るが、そうではなく「諦...
困難に出くわした時、それが乗り越えるに値するかどうかをいち早く判断し、そうでないものならさっさと「諦める」技術が重要であると説く。かなり斬新な切り口のビジネス書、自己啓発書であると感じた。 こういった自己啓発本には「諦めない、やり抜く」といった言葉がよく踊るが、そうではなく「諦めない、やり抜く」に値することかどうか判断する能力の重要性をひたすらに説く。 そして、その困難が乗り越えるに値する”運命の谷”(その先には成功が待っている)でなく、ただの行き止まりであると判断したならば、そこから全力で抜け出すことが必要である。 その判断基準は、まず市場ナンバーワンになれるかどうかであると著者は主張する。市場の大小はあまり問題ではなく、とにかく何らかの専門分野でナンバーワンになることが、自らの市場価値をもっとも向上させる。顧客には「折り紙付きの、信頼の取引先」に仕事を依頼したいという気持ちが大きく、ナンバーワンにはダントツのニーズが発生する。 以下、気に入った部分を箇条書き ・超えるべき運命の谷は全力で超えよう。他人のほとんどが諦めるような谷であるほど、それだけナンバーワンになりやすい。 ・谷を超えるために長期的な視点でリスクをとり、投資出来るかが重要。その場での損得に目をとられないように。 ・スペースシャトル事業は運命の谷ではなかった。利益を生まない事業であることは開発途中で誰もが気付いていた。ただの行き止まりであったのに、「ここまでやったのだから、いまさら引き返せない」という心理効果によって事業をストップすることができなかった。このような心理作用をコンコルド効果と呼ぶ。 ・運命の谷に対しては、挑戦をやめるか、とびきりの存在になるかの、二択しかない。そして挑戦をやめたら、別の挑戦に力を注ぐ。手をこまねいている場合ではない。 ・一つの戦術に溺れて、いつまでもしがみつくことはしばしばある。厳に慎むべきことである ・目先の苦しみ(運命の谷)で逃げるか、将来の果実を大きくするか。 ・逃げても良い。むしろ積極的に逃げるべきだ。 ・目先のことに気を取られてやめるのは賢いとはもちろんいえない。先々まで考えた上でやめるなら、それは優れた戦略である。 ・やめることをある種のプライドが邪魔をすることがある。やめてしまえばなんてことのないプライドのために。 しかし、パニックに陥り判断力の落ちているときに、やめることを決断するのは例外的に禁忌である。 ・どういう状況になったらやめるか、早い段階から書き留めておくことが大事である。いざ苦しい状況になると、判断するのは難しいかもしれない。 ・「決してあきらめてはいけません」というのは、甘く美しく響くが、それが行き止まりであるかどうか、しっかり考えた上で拠り所とすべき言葉である。 ・仕事はあくまでも、自分が望むものを掴み取るための、一つの手立て。
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一気読みだった。 もう一度ぐらい読んでもいいかも。 お風呂に2hぐらい浸かってしまった。 p39運命の谷には成功の芽がある 45腕の見せどころ 53世界の頂点に、立てない7つの理由 70平均点なら負けたも同じ 75 79何度も『変える』必要がある 得意分野から、離れてはいけない ...
一気読みだった。 もう一度ぐらい読んでもいいかも。 お風呂に2hぐらい浸かってしまった。 p39運命の谷には成功の芽がある 45腕の見せどころ 53世界の頂点に、立てない7つの理由 70平均点なら負けたも同じ 75 79何度も『変える』必要がある 得意分野から、離れてはいけない 80 81やめる の反対は別のものに、力を注ぐこと 84思い描く、記録をつける 85 86 89戦略は捨ててはいけない 94我慢するのは下手なやりかた 97プライドのせいでやめられずにいるとしたら… 99確かめておくべき3つ 100 104落ち着いて 106心構え 110 118 121 130
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なんというか、やめる。とか、やめなさい。とか、そういうフレーズは結構好きだったりします。 それでも、世界最高、No1を目指そうという趣旨の本。 進むも引くも見極めが大事。 進路を変更することの時間リスクをスーパーのレジで並んだときの選択に喩えたりするところは、サンクコスト時...
なんというか、やめる。とか、やめなさい。とか、そういうフレーズは結構好きだったりします。 それでも、世界最高、No1を目指そうという趣旨の本。 進むも引くも見極めが大事。 進路を変更することの時間リスクをスーパーのレジで並んだときの選択に喩えたりするところは、サンクコスト時間術の概念とも似ていると感じた。 ただ、何が運命の谷で、何が行き止まりで、何が絶壁かが、少し不明確であった。 まあそれを自分で見極めろってことなんだろうけど・・・・・ 行き止まりなのに間違って進むことは避けたいところです。 目次 古くからの格言は間違っている 「世界で最高」になろう! 進むも引くも、見極めが大事! 運命の谷に立ち向かえ! 運命の谷を見極めろ! 運命の谷を這い上がり、頂点を極めよ! やめることは恥じゃない! 引き際を見極めろ! 突き進むべき方向を見定めよ! お礼の言葉
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進むも引くも、見極めが大事 1つめのシナリオ〈運命の谷〉 2つめのシナリオ〈行き止まり〉 3つめのシナリオ〈絶壁〉 賢くやめる戦略を立てる 引き際を見極めろ! 引き際をあらかじめ決めておく。
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