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銀河英雄伝説(4) の商品レビュー

4.1

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

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2024/09/06

「どれほど非現実的な人間でも、本気で不老不死を信じたりしないのに、こと国家となると、永遠にして不滅のものだと思いこんでいるあほうな奴らがけっこう多いのは不思議なことだと思わないか」 byヤン・ウェンリー 4巻の主な出来事 ・幼帝誘拐 ・神々の黄昏作戦 ・フェザーン占領

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2023/12/24

策謀というか失策篇か? ボルテックの勇み足はちょっと軽挙に過ぎるきらいはあるものの、いよいよ「神々の黄昏」は始動せり!!

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2023/10/18

政府の存在意義をラインハルトとヤンウェンリーそれぞれの立場から語らせる.本巻では無政府主義的立ち位置にあるヤンウェンリーに重きを置いた,現実世界で政府と一定距離を置く読者が感情移入しやすい書き様である.物語のカタルシス的に今後この状況が覆ることを予想すると,歴史に見る悲観論が犇々...

政府の存在意義をラインハルトとヤンウェンリーそれぞれの立場から語らせる.本巻では無政府主義的立ち位置にあるヤンウェンリーに重きを置いた,現実世界で政府と一定距離を置く読者が感情移入しやすい書き様である.物語のカタルシス的に今後この状況が覆ることを予想すると,歴史に見る悲観論が犇々と感じられ,単なるエンターテインメントと呼ぶことが憚られるメッセージを受け取る.

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2023/05/04

どうも、たまに深いレビューを書くと評判の銀河帝国の若き皇帝ヒマハルト・フォン・メーロングラムです みなさんゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか (ちなみに銀河帝国にはゴールデンウィークはありません) ここぞとばかりに長編に手を出す人、いつもとちがう生活に読書時間がとれない...

どうも、たまに深いレビューを書くと評判の銀河帝国の若き皇帝ヒマハルト・フォン・メーロングラムです みなさんゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか (ちなみに銀河帝国にはゴールデンウィークはありません) ここぞとばかりに長編に手を出す人、いつもとちがう生活に読書時間がとれない人、様々だと思います 私はと言えばゴールデンウィーク関係なくお仕事であります 違いと言えば観光地にほど近い職場に通うため朝夕いつもは発生しない渋滞が発生することくらいですが、そこは天才策略家として後世に名を残すことになるであろう私ですから裏道を駆使していつもの時間に到着しました 「疾風ウォルフ」も真っ青ですね さてゴールデンウィークも折返し地点、前半をしっかり楽しんだ人も、イマイチだった人もよい週末を! 私は自由惑星同盟の不敗の魔術師ことドン・ビンリー打倒のため出撃します! お!第4巻にして初めて銀英伝の内容に触れたレビューでしたね(どこがじゃ)

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2022/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

名言の数々のうちロシアがウクライナに侵攻し、幾人かの日本の政治家が核共有を唱えだしたいま、"軍事とは政治の一部分、しかももっとも獰猛でもっとも非文明的でもっとも拙劣な一部分でしかないのだ。その事実を認めず、軍事力を万能の霊薬のように思い込むのは、無能な政治家と、傲慢な軍人と彼らの精神的奴隷となった人々だけなのである。"という言葉が特に印象的だった。 ラインハルトは持て余し気味であった皇帝を誘拐させることが出来、同盟軍側に攻め入る大義名分を得、ヤンはユリアンを取り上げられメルカッツまで奪われる。優秀な人材が揃い政治の世界からも膿を出した帝国側と膿だらけで前線の足を引っ張るばかりの政治家だらけの同盟軍。どちらが有利かは火を見るより明らかだが、それでもミラクル・ヤンの活躍を期待してしまう。

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2022/02/11

 とうとう力のバランスが崩れて戦いへの流れが始まる。いままで帝国と同盟だったところに、フェザーンの事情も加わって、本格的な史的物語になってきた。  同盟の内部のごちゃごちゃのせいでヤンの元からユリアンが引き離されることに…。  個人的に熱いところはロイエンタールとシェーンコップ。...

 とうとう力のバランスが崩れて戦いへの流れが始まる。いままで帝国と同盟だったところに、フェザーンの事情も加わって、本格的な史的物語になってきた。  同盟の内部のごちゃごちゃのせいでヤンの元からユリアンが引き離されることに…。  個人的に熱いところはロイエンタールとシェーンコップ。  こんな長い話が一行も飽きないで読めるところがすごい。

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2021/08/19

大きく物語が動いた本巻。 帝国軍の猛進と同盟軍ヤン・ウェンリーの同盟軍に対する歯がゆさと...次巻ではどのように物語が展開していくのか。先が読めずにハラハラします

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2021/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

頭が良くて理解しているのに、勢力争いの中権力に挟まれて 思うように動けないのが見ていて歯痒い。 人間としての尊厳と政略上の成功とが往々にして等価交換される という言葉に、苦い気持ちになった。 大抵民主政治が良いもののように語られるが、 腐敗した民主政治と清潔な独裁政治とを比べるならどちらが良いのか。 正しく生きるというのがこんなにも難しい。 理性ではなく感情で判断と選択すること、 感傷に基づいて賛成し生理的反感で反対するというのは本当に厄介だ。 ノアの方舟を引いて、悪魔でなく神こそが恐怖と暴力で人類を支配する という描写が印象的だった。 ユリアンがいなくなってヤンとの愛すべきやり取りが見られなくて寂しいことこの上ないが ユリアンの成長は頼もしい。 無事帰り着いて元のように他愛ないやり取りを見せて欲しい。

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2021/03/18

いよいよ各勢力の力関係を変える大きな動きが始まる。4巻はその大きな動きに向かう胎動、といったところで下準備や伏線張りが中心な印象。かと言ってこの巻としての盛り上がりもきちんと作ってあってさすがです。

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2020/10/25

 銀河帝国と自由惑星同盟に加えて、第3の勢力であるフェザーンも物語に絡み出してくる巻。  銀河帝国はほぼラインハルトの独裁が完成しており、政治と軍事が一体となっている一方で、民主制を敷く自由惑星同盟では政治と軍事がしっかり過ぎるほどに切り離されてしまっており、軍事に関する専門知識...

 銀河帝国と自由惑星同盟に加えて、第3の勢力であるフェザーンも物語に絡み出してくる巻。  銀河帝国はほぼラインハルトの独裁が完成しており、政治と軍事が一体となっている一方で、民主制を敷く自由惑星同盟では政治と軍事がしっかり過ぎるほどに切り離されてしまっており、軍事に関する専門知識が意思決定に結び付かない危険な状態。結果、ヤン・ウェンリーは常に戦略的不利のなかで戦うことを余儀なくされ、奇策で何とか乗り越える、ということを繰り返しているように見える。  ここだけ考えると圧倒的に銀河帝国が有利なようにも感じるけど、どうやって自由惑星同盟は巻き返すのだろう。それとも2つの対立軸が崩れて思いもよらぬ方向に物語が動き出すのかな。

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