その向こう側 の商品レビュー
野中さん5作目 登場人物が全員、非の打ち所のない性格をしてるから 若干の違和感を感じたりはするかも 日常が理想的すぎるぐらい美しく描かれてるのは この人の作品の特徴なんだろうなぁと 人と人の関係の一線は危うい たとえ身近な者どうしであってもそれは多かれ少なかれあっ...
野中さん5作目 登場人物が全員、非の打ち所のない性格をしてるから 若干の違和感を感じたりはするかも 日常が理想的すぎるぐらい美しく描かれてるのは この人の作品の特徴なんだろうなぁと 人と人の関係の一線は危うい たとえ身近な者どうしであってもそれは多かれ少なかれあって 嫉妬心の描写が上手いと思った 人の心理ってほんと複雑
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大学三年生の鈴子が、変化していく自分の周りの環境に戸惑いながらも、少しずつ心の折り合いをつけていくお話。母の結婚。その結婚相手への鈴子の気持ち。一人暮らしをしている洋館の、素敵なオーナーの女性。恋人との距離。親友の悩み事。どんどん進んでいく物語の中の鈴子がいる環境は、何も決定して...
大学三年生の鈴子が、変化していく自分の周りの環境に戸惑いながらも、少しずつ心の折り合いをつけていくお話。母の結婚。その結婚相手への鈴子の気持ち。一人暮らしをしている洋館の、素敵なオーナーの女性。恋人との距離。親友の悩み事。どんどん進んでいく物語の中の鈴子がいる環境は、何も決定していることはなくて、常に変化していて。なぜか方丈記の冒頭を思ってしまった(笑)。 鈴子自身になにも事件は起こっていないけれど、落ち着かない彼女の気持ちを読んでいるうちに、数年前、自分も鈴子と同じ年だったことを思い出した。何も決定したことはなくて、漠然とした毎日のなかで、やっぱりざわざわした気持ちで過ごす日々が、自分にもあったことを。
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アメリカに留学し一年留年して大学3年生のままの初夏、 母がずっとお世話になっていた敏史さんと結婚することになった。 私はひとり暮らしがしてみたいと頼んで 真希子さんの管理する横浜の洋館に引っ越すことにした。 真希子さんのほかに絵描きの奈央さんも一緒に住んでいて 家にはたまに泊まり...
アメリカに留学し一年留年して大学3年生のままの初夏、 母がずっとお世話になっていた敏史さんと結婚することになった。 私はひとり暮らしがしてみたいと頼んで 真希子さんの管理する横浜の洋館に引っ越すことにした。 真希子さんのほかに絵描きの奈央さんも一緒に住んでいて 家にはたまに泊まりにいく生活が始まる。 彼氏の孝之ともほどよい距離を保っていて心地いいはずなのに 敏史さんに失恋したような気分がぬぐえない。 装丁:名久井直子 装画:大谷有紀 横浜に住んでみたくなりました。少し足を延ばせば中華街も海もある。 極めつけは猫脚バスタブ。これは横浜関係ないけれど。 まだまだモラトリアムを生きる鈴子に対して 就職を決めて出産も決める亜佐美がひどく大人に見えます。
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なんかちょっと不思議な話。 主人公が結構ふわふわしてて、最後まで読んでもつかめない感じのキャラだった。 でも私も、主人公が住んでたみたいな洋館に住んでみたい。
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どろどろな設定なのに、さらりと読めるのは、 彼女の筆力なんだろうなぁと思う。 したたかで率直で強い、女らしい文章。 きらいじゃないな。
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野中さんははじめて。今年は、女性作家開拓中で、瀬尾さん糸山さんに出会えたのだ。 大学3年生鈴子と彼女をとりまく人たちとのある夏の日々がつづられる。 未婚の母が18年間の時を経て秋に結婚することになったことをきっかけに物語が始まる。 義父となる敏史さんに恋心のような感情を抱く鈴子...
野中さんははじめて。今年は、女性作家開拓中で、瀬尾さん糸山さんに出会えたのだ。 大学3年生鈴子と彼女をとりまく人たちとのある夏の日々がつづられる。 未婚の母が18年間の時を経て秋に結婚することになったことをきっかけに物語が始まる。 義父となる敏史さんに恋心のような感情を抱く鈴子の内心は複雑だ。 あっと驚く大きな事件はなく、普段見たこと聞いたことのある日々が描かれる。 小さなヤマ場に惹きつけられ、あっという間に読み終えた。 彼女の2冊目は何にしようかな
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この小説に一貫して漂う空気がすきです。 「失うことをおそれてはいけない。ほんとうにたいせつなものは、決して失われることはなく、失われたものは運命に従っただけ。」 この言葉がなんとなく残っています。 (20080814読了)
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■なんか、初めて読んだ「野中柊」でしたが。 淡々とした話だね。何かについての話じゃなくて、鈴子とお母さん、そして15年もつきあっててやっと結婚する敏行さんと 鈴子の友達の亜佐美と彼氏の孝之くんとの日常、って感じの話で、とても淡々としてた。 あ、でも洋館みたいなところに住みたいなっ...
■なんか、初めて読んだ「野中柊」でしたが。 淡々とした話だね。何かについての話じゃなくて、鈴子とお母さん、そして15年もつきあっててやっと結婚する敏行さんと 鈴子の友達の亜佐美と彼氏の孝之くんとの日常、って感じの話で、とても淡々としてた。 あ、でも洋館みたいなところに住みたいなって思った。 猫足のバスはそりゃ憧れでしょww
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どんなに重大なこともこの人の文章では湿り気がなくなる。少女っぽいのに女の子っぽいのにさらさらした、からからした文章を書く人だなっていう感じ。
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その向こう側に何かあったとしても、なかったとしても、あたしはそれを見て行きたいと思うし、見たいと思う。だけをその向こう側に何があるのかを知ってしまうのは怖いんだと思う。
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