肉食の思想 の商品レビュー
この人も、基本的には保守系の歴史家だと思うけれど、煽るところがないのが上品でよい。 ブログに書きました。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201906140000/
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 欧米人は、なぜ動物をと畜して食う一方、動物を愛護するのか? 本書は、ヨーロッパ思想の原型を、歴史的・地理的条件に由来する食生活の伝統に求め、それに基づき形成された思想的伝統を明らかにし、日本とも比較しながら平易に説く。 食という新しい視点で西洋の歴史を見直す、西洋史学究の問題作。 [ 目次 ] 1 ヨーロッパ人の肉食 2 牧畜的世界ヨーロッパ 3 人間中心のキリスト教 4 ヨーロッパの階層意識 5 ヨーロッパの社会意識 6 ヨーロッパ近代化の背景 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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読了。 【購入本】 肉食の思想“ヨーロッパ精神の再発見” / 鯖田豊之 これはたいへん面白い。 ヨーロッパ人の肉食。 からの ヨーロッパ人の宗教思想 からの ヨーロッパ人の社会思想 からの ヨーロッパ人の近代思想 牧畜と農業におけるヨーロッパと日本の違いが実興味深く、な...
読了。 【購入本】 肉食の思想“ヨーロッパ精神の再発見” / 鯖田豊之 これはたいへん面白い。 ヨーロッパ人の肉食。 からの ヨーロッパ人の宗教思想 からの ヨーロッパ人の社会思想 からの ヨーロッパ人の近代思想 牧畜と農業におけるヨーロッパと日本の違いが実興味深く、なんでこんなに興味もってるの?俺みたいな感じです。 気候や土壌的に牧畜に向き農業に向かないヨーロッパと 気候や土壌的に農業に向き牧畜に向かない日本。 小規模で手間をかけてたくさんの実をとる方式の日本。 大規模で手間をかけずに少量の実をとる方式の欧米。 日本農業もアメリカみたいに大規模化しないと世界から完全に遅れをとるんじゃないかと、そう思っていた時期が僕にもありました…。 なるほどー。って感じです。 ガッテンガッテンガッテン。って感じです。 後半の思想はだいぶん肉食からはずれて行きますが、起点はなにせ肉食です。 食用家畜と動物愛護を完全に分離してる宗教観とか。 パンを食すことができるできない身分の違いの社会観とかね。 だからなのかー。そうなのかー。って感じですね。 最後の太平洋戦争への流れのムード的多数意思に関していえば、今の政治でもなんら変わってないわね。 この本あれなんですね。 1966年なんですね。 たいへんおもしろい本でございました。 いやーすごいわ。
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本書は、日本人の立場で、ヨーロッパの思想的伝統を解明する試みです。食という尺度を用い、深い知識と洞察力で著された比較文化論となっています。日本のリーダたる人に読んで欲しい名著です。
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・流し読み ・人間が動物より上、というキリスト教の影響 ・日本の主食は米だが、ヨーロッパ人は主食と副食の境界がない →穀物が十分に育たない(効率でいったら日本の1/10) →天気の影響で動物が放牧して食べれるレベルの草が生える →結果、肉を食す ・ヨーロッパ人の断絶論理 ...
・流し読み ・人間が動物より上、というキリスト教の影響 ・日本の主食は米だが、ヨーロッパ人は主食と副食の境界がない →穀物が十分に育たない(効率でいったら日本の1/10) →天気の影響で動物が放牧して食べれるレベルの草が生える →結果、肉を食す ・ヨーロッパ人の断絶論理 →支配者/被支配者 →貴族/一般人 →ヨーロッパ人/ユダヤ人/アフリカ系 →人間/動物 確かに、ヨーロッパではこれが主食!と言ったものはなかった気がしたけど…極端過ぎる気がする。
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食べ物の面からヨーロッパをみるという視点が斬新で興味深かった。 身近で必要不可欠な食べ物という視点から考察を進めていて、読みやすかったし理解もしやすかった。
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最近、世界史ブームなのと、日高敏隆さんがオススメしていたので。 一気に読んで面白かったことは面白かったけれど、なにせ書かれた年代が古いので、現在どうなっているのか、齟齬はないのかを気にしながら読んだ。 日本と西洋(アメリカを含むヨーロッパ)の違いを、穀物中心・コメを主食にしてきた...
最近、世界史ブームなのと、日高敏隆さんがオススメしていたので。 一気に読んで面白かったことは面白かったけれど、なにせ書かれた年代が古いので、現在どうなっているのか、齟齬はないのかを気にしながら読んだ。 日本と西洋(アメリカを含むヨーロッパ)の違いを、穀物中心・コメを主食にしてきた日本文化と、肉食中心・主食と副食の区別のないヨーロッパ文化を比較してきた文化論で、切り口も新鮮。 ただ、肉食文化には人と動物の間に一線を画すことを根本に置く「断絶論理」があって、だから「人間=ヨーロッパ人種でキリスト教」からハミ出す相手に対して排除する方向に向かったが、日本人はそうではない……というところにはどうにも頷けなかった。思ったよりは読んでもスッキリしなかったのが残念。 日本人のキリスト教受容あたりの話は十分頷けたんだけども。
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ヨーロッパの精神、思想を「肉食」という観点から見直す。肉食が生理的に及ぼす影響ということではない。家畜の生殖や屠殺が日常生活の中にあふれていたことが、人間と動物を厳密に区別する必要性を生じさせた。そこにヨーロッパ思想の特徴のひとつがあるというのだ。ここから導かれる洞察には説得力が...
ヨーロッパの精神、思想を「肉食」という観点から見直す。肉食が生理的に及ぼす影響ということではない。家畜の生殖や屠殺が日常生活の中にあふれていたことが、人間と動物を厳密に区別する必要性を生じさせた。そこにヨーロッパ思想の特徴のひとつがあるというのだ。ここから導かれる洞察には説得力があり、とても面白い本だ。
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日本に宣教に来るのは、日本の食生活の面から厳しい公卿だった。 ヨーロッパ人はキリスト教徒以外は差別していた。ヨーロッパ人が非ヨーロッパ人と恒常的に付き合うようになったのは近代以降のこと。 カースト制度の場合はもっぱら差別意識だけが先送りし、たいした意味もなしに階層は細分化する一方...
日本に宣教に来るのは、日本の食生活の面から厳しい公卿だった。 ヨーロッパ人はキリスト教徒以外は差別していた。ヨーロッパ人が非ヨーロッパ人と恒常的に付き合うようになったのは近代以降のこと。 カースト制度の場合はもっぱら差別意識だけが先送りし、たいした意味もなしに階層は細分化する一方である。ヨーロッパ社会の意識は他人が自分と同じでないと我慢できない一種のおせっかい精神である。だから異教徒を殺す、日本人は相手を気にしないから赦す、というか相手にしない。
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