ピリオド の商品レビュー
重い内容で、色々家族のことやこれからのことについて、考えながら、暗くなって眠れなくなったが、読んでよかった。面白かった。 乃南アサは素晴らしい作家さんですね。
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色々と人生を考えさせられる作品ですが、暗い・重たい・乾いているようにみえて実は湿っぽい。 湿っぽいのは好きなほうですが、なにかが違う。 著者の作品はこれが初めてなのですが、どれもこんなにストーリーが眈々と進んでいくのでしょうか? とはいえ、気になって次々とページをめくっていた自...
色々と人生を考えさせられる作品ですが、暗い・重たい・乾いているようにみえて実は湿っぽい。 湿っぽいのは好きなほうですが、なにかが違う。 著者の作品はこれが初めてなのですが、どれもこんなにストーリーが眈々と進んでいくのでしょうか? とはいえ、気になって次々とページをめくっていた自分がいましたから、読ませる能力があるんでしょう。 そういうところはさすがにただ人気があるだけの作家さんじゃないんだなと思います。 もしかしたら合わないだけなのかもしれませんね。 ラストも「えっ、これで終わり?」というようなのはちょっとなぁ〜、物足りない感じ。 好みが別れる作家さんじゃないかと思われます。
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初めから終わりまで分厚い雲に覆われた感じ。 舞台の季節が冬なのもあるし、読んでる今が冬なのもあるからか。 読みながら浮かぶ光景はどの場面も、細い線で描かれたモノクロ。 浮き立つような色彩はない。 故郷って、あって当たり前と思ってた。 故郷ってなんなのか考えさせられる。 主人公...
初めから終わりまで分厚い雲に覆われた感じ。 舞台の季節が冬なのもあるし、読んでる今が冬なのもあるからか。 読みながら浮かぶ光景はどの場面も、細い線で描かれたモノクロ。 浮き立つような色彩はない。 故郷って、あって当たり前と思ってた。 故郷ってなんなのか考えさせられる。 主人公は同年代で、共感できる部分が多い。 外側から見えるものと、内側との違い。 だからピリオドなんだね。 自分が打つものもあるし、打たされたものも。 自分たちも、近くはないがそう遠くもない将来に きっと渦中に身を置くに違いない。 その時、この小説を思い出すだろか。
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まあまあの時間をかけて読んだけれど、その割に得たものは少なかったかなー、と思います。 もちろん、文章は読みやすかったですし、テンポもよかったんですが、最終的に疲労だけが残った感じがします(^_^;)
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あまり大きい事件が起きる訳でなく、淡々とした話が長々続く。ここまで長編にしなくても…というのが正直な感想。主人公や兄嫁と年齢や立場が近いだけあって、自分と重ねていろいろ考えさせられた。
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親、兄弟、親戚、家、他人との付き合い等、色々なことを主人公の葉子と一緒に考えてしまう自分がいた。 葉子と自分には重なるところがいくつかあったからかもしれない。
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始まりの章は面白くて引きこまれたので、どうせならそのえぐれた家の話を書いて欲しかった。離婚歴のある女性の、イロイロなシガラミについてのストーリーは、これからの自分にも当て嵌まる可能性があり、少し未来を想像しながら読んだ。
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女40、若いままではいられない。複雑なことは複雑なまま、単純化せずに向き合えよ。全体を通してそんなメッセージが込められていると思う。それから、人間はしたたかな生き物だ。 葉子さんの心の声には、どこか自分を傍観している感じが拭えなかった。あなたはどうしたいの?あなたの問題なのよ?...
女40、若いままではいられない。複雑なことは複雑なまま、単純化せずに向き合えよ。全体を通してそんなメッセージが込められていると思う。それから、人間はしたたかな生き物だ。 葉子さんの心の声には、どこか自分を傍観している感じが拭えなかった。あなたはどうしたいの?あなたの問題なのよ?そう言ってやりたいと何度思ったことか。 読者に対してはひたすら正直だ。気持ちの揺れが豊かに表現されている。ああでもない、こうでもないと。自身40に近づけば、もう少し寄り添って考えられるかもしれない。 失いかけてから大切さに気づくのでは遅い。そういうこともあるのかなあ。決断をしてピリオドを打った瞬間に分かるんだろうね。なんという逆説。
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物語の始まりが暗い。 木枯らしの吹く津軽。 その始まりが暗示するように、重く息苦しい毎日の生活。 面倒な親、兄弟から離れて暮らしていても、断ち切れない様々なしがらみ。 兄、兄嫁、甥、姪、恋人・・・ 人生のピリオドを見つめながら生き続ける日々。 どこに安らぎはあるのだろ...
物語の始まりが暗い。 木枯らしの吹く津軽。 その始まりが暗示するように、重く息苦しい毎日の生活。 面倒な親、兄弟から離れて暮らしていても、断ち切れない様々なしがらみ。 兄、兄嫁、甥、姪、恋人・・・ 人生のピリオドを見つめながら生き続ける日々。 どこに安らぎはあるのだろう。
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うーん、この人の本はいつも好きなんだけど、これはちょっと…最後は良いテンポで終わってくれて良かった。
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