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痛快!心理学 実践編 の商品レビュー

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2018/01/23

『痛快!心理学・入門編』(集英社文庫)の続編です。 第1章で著者は、「メランコ人間」と「シゾフレ人間」の二つのタイプを区別します。自分が中心で融通のきかない傾向の人間が「メランコ人間」、いつも他人の目を気にしていて周りに流されやすい傾向の人間が「シゾフレ人間」とされます。そのう...

『痛快!心理学・入門編』(集英社文庫)の続編です。 第1章で著者は、「メランコ人間」と「シゾフレ人間」の二つのタイプを区別します。自分が中心で融通のきかない傾向の人間が「メランコ人間」、いつも他人の目を気にしていて周りに流されやすい傾向の人間が「シゾフレ人間」とされます。そのうえで、「シゾフレ人間」が増えているという著者の年来の主張がくり返されています。 他の章では、『入門編』の内容を受け継ぎながら、コフートの心理学や土居健郎の「甘え」についての考え方が紹介されています。また、メタ認知によって自分の状態をモニタリングすることの大切さや感情の老化を防ぐための方法が説明されています。 『実践編』と銘打たれているだけあって、『入門編』に比べると「役に立つ心理学」という性格がはっきり打ち出されています。

Posted byブクログ

2012/12/25

タイトル通り、「入門編」よりも実生活に役立てる方法が書いてあります。 心理学を勉強したいと思うなら、入門編だけでも十分かも。 より楽しく生きたいと思って読むなら、これはたぶんすごく魅力的な本。

Posted byブクログ

2012/10/24

かなり具体的な話になっていて、入門編より良いと思う。甘えの話、頭を良くする話などは多いに共感するところあり。

Posted byブクログ

2011/05/25

入門編に続いて読破。この方の著書はどれもこれも明快でわかりやすい、それは評価に値する。恐らくは、この人の中で明確なる価値観のようなものが築かれており、なおかつ、それを絶対的に正しいと信じているがゆえなのだろうと思う、しかし、この人は本著の中で、「絶対的」=「視野狭窄」であるとして...

入門編に続いて読破。この方の著書はどれもこれも明快でわかりやすい、それは評価に値する。恐らくは、この人の中で明確なる価値観のようなものが築かれており、なおかつ、それを絶対的に正しいと信じているがゆえなのだろうと思う、しかし、この人は本著の中で、「絶対的」=「視野狭窄」であるとして、そのような考え方を戒めているのだけれど、根底において、絶対的な思想を持ってしまっているのだろう、だからだろうか、このひと、凄まじく胡散臭い。そもそも、なんなんだろう、『受験のシンデレラ』って……おまけに著者近影も胡散臭く、どことなくナルシスト臭が漂っているので、あんまり好きになれないのだけれど、「わかりやすく伝える」というこの一点についてはこの人は天才的だと思われる、これだけわかりやすいのは凄まじい才能だ。とはいえ、わかりやすい、っていうのはやはりある種の危険性を持ちうる、つまり、わかりやすさ、っていうのは誤解を招きかねない、わけで、それでも、要点はうまく押さえているのだけれど、何が気に入らないかというと、「純愛なんておやめなさい!」とか「こうすればもっと楽に生きられる」みたいな章題を振るセンスかな。勝間和代とかもそうなのだけれど、この部類の人間はどうにも好きになれないのだなぁ。 入門編、実践編と割り振られているけれど要旨自体は実はかわらずにある。フロイトによる自我心理学とコフートによる自己心理学の対比とそれぞれに対する評価である。自我そのものを強化するというワンパーソンサイコロジーのフロイトと、共感して自己愛を満たしてやるツーパーソンサイコロジーのコフートの対比。この対比には、客観的な診断を下そうとする意志と、患者の主観に重きを置こうとする姿勢の違いや、愛情の発達モデルの最終形態を、対象愛ととるか成熟した自己愛と取るかによるアプローチの差異が含まれる。本著ではフロイトよりもコフートに重きを置き、なぜ、コフートなのか?といった点について述べられているあたりが本筋と言えよう。そのあたりをフロイトは主義や理想であるのに対して、コフートは現実的、実践的である、と著者の弁がある。また、コフートによる自己愛の満たし方としては三つの役割があり、理想化(理想像)、鏡(賞賛)、双子(自分と同等)の存在がそれぞれ必要であるとされており、患者の自己愛はどの部分が満たされていないのかを見て取ることが必要であり、これは日常生活においても実践できると述べている。そうして、自分がそれぞれの役割を他者に求める以上、自分も他者にとってそれぞれの役割を果たしていかなければならず、相互扶助的に生きることの必要性を著者は訴えているわけだが、あれなのだなぁ、基本的にプライドの高い人間ってやつは、大衆向けに書かれたものをよしと受け容れない性質みたいなのがあるのだろうなと自分を分析する。また、著者としては、「シゾレフ人間」、「メランコ人間」の二大分類を売りとしているようだが、これは、「外向的」「内向的」分類とあんまりかわらないので目新しさはまるでない。二冊合わせて読む必要性は実は薄いのではないか?という気はするけれども、二冊読むことで知識が固まると考えれば、悪くはないのかもしれない。

Posted byブクログ