カタコンベ の商品レビュー
『人間ってのは厄介な生き物でさ。長いこと生きていると、自分の存在理由を知りたくなるときがあるんだ。 どうして自分はここにいるのか、何のために生まれてきたのか。 世間では、そんなことを考えるのは思春期のガキだけだと思われているけど、実はそうじゃないと思う。どれだけ歳をとっても、その...
『人間ってのは厄介な生き物でさ。長いこと生きていると、自分の存在理由を知りたくなるときがあるんだ。 どうして自分はここにいるのか、何のために生まれてきたのか。 世間では、そんなことを考えるのは思春期のガキだけだと思われているけど、実はそうじゃないと思う。どれだけ歳をとっても、その疑問を抱えていると思うんだ。消えたわけじゃない。日頃は胸の奥底に隠しているだけでね。 それで、ふとその疑問が顔を覗かせると無性に焦ってしまう。俺はこんなところで何をやっているんだろう、って。だから何か形に残るようなことをしたくなる。』 ミステリと言うより、冒険活劇だな。映画『サンクタム』を彷彿させる躍動感あるスリリングな作品で面白かった‼︎
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全体的にはスピード感重視の荒削りな作品、という印象で、読後感が重くないし適度にワクワクできるので簡単な読書にオススメです。 ケイブダイバーを題材としたミステリーで、情景描写が巧い。鍾乳洞に入ったことのない人でも、文章から風景(真っ暗のはずなのだが)を想像することができるのではない...
全体的にはスピード感重視の荒削りな作品、という印象で、読後感が重くないし適度にワクワクできるので簡単な読書にオススメです。 ケイブダイバーを題材としたミステリーで、情景描写が巧い。鍾乳洞に入ったことのない人でも、文章から風景(真っ暗のはずなのだが)を想像することができるのではないだろうか。 視点は三人称多視点で、その切り替えがスムーズで違和感なく読み進められる。誰の視点か明かされないキーとなる場面がところどころ出てくるが、それによって緊迫感が強まり早く続きを読みたくなる。 水無月弥生、東馬、霧崎、梶本、柳原、、など、キャラクターの名前に何か意味が込められていそうなので、もう一回読んでよく考えてみたい。一カ所だけ、何が書きたかったのかわからなかったシーンもあるし。。
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舞台が落盤で封鎖された洞窟の中ということで新鮮だったが、話は単純で、犯人がわかってしまうとあとは意外な展開もなく、洞窟脱出に四苦八苦するシーンに飽きてしまった。犯人の動機に意外性がなく、洞窟に閉じ込められた調査班を命懸けで救出に行く主人公の信念も、まっすぐすぎるというか、迷いがな...
舞台が落盤で封鎖された洞窟の中ということで新鮮だったが、話は単純で、犯人がわかってしまうとあとは意外な展開もなく、洞窟脱出に四苦八苦するシーンに飽きてしまった。犯人の動機に意外性がなく、洞窟に閉じ込められた調査班を命懸けで救出に行く主人公の信念も、まっすぐすぎるというか、迷いがなさすぎで、人間らしさが感じられない。あと、洞窟探検=ケービングに夢中になる大人たちが何人も登場するが、本書を読んだだけでは洞窟の魅力は伝わらず、危険さばかりが印象に残ったのが残念。最後に主人公が見出した「生きること、償うこととはどういうことか」の答えは希望が持てるものなのでよかった。けど、それもあまりにも突然に見出すので、主人公の気持ちに着いていけなくて、あまり感動はできず。
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面白かった。あんまり読まない小説の系統だけど、読みやすく抵抗なく読めた。続きが気になったのもすらすら読めた一つの理由かも。でも自分の悪い癖が出て気になって斜め読みをしてしまったのは失敗。その時にラストは失速したなぁという印象を受けたけど、しっかり読み直してみるとそこまでではなかっ...
面白かった。あんまり読まない小説の系統だけど、読みやすく抵抗なく読めた。続きが気になったのもすらすら読めた一つの理由かも。でも自分の悪い癖が出て気になって斜め読みをしてしまったのは失敗。その時にラストは失速したなぁという印象を受けたけど、しっかり読み直してみるとそこまでではなかった。でも、洞窟でのシーンが迫力があったから、最後がさらっとしすぎかなという印象は拭えなかった。 自分は洞窟探検したくないなぁ・・・。
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舞台は地下洞窟。特殊なロケーション下で次から次に起こるスリリングなアクシデント。複雑に絡み合った人間模様が物語を掘り下げる中、刻一刻と迫るタイムリミットが緊迫感を一層高めます。 前人未踏と呼ばれる地での不可解な出来事、そして閉鎖空間での闘い。この地下洞窟を機知と英断で無事脱出でき...
舞台は地下洞窟。特殊なロケーション下で次から次に起こるスリリングなアクシデント。複雑に絡み合った人間模様が物語を掘り下げる中、刻一刻と迫るタイムリミットが緊迫感を一層高めます。 前人未踏と呼ばれる地での不可解な出来事、そして閉鎖空間での闘い。この地下洞窟を機知と英断で無事脱出できるのか?。 探検とミステリーとヒロイズム!個人的にはワクワクドキドキ要素満載でとても楽しかったです。
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地下洞窟 はじめての題材でした。 自分では、無理だなぁと感じる閉塞感と闇。 間違いなくパニックになりますわ!自分は。 それを超えてまでひきつける未開の洞窟 この洞窟で事件がおきて、事件もあった!? アドベンチャーですねぇ~ なかなかスピーディーな展開に謎があって 珍しい...
地下洞窟 はじめての題材でした。 自分では、無理だなぁと感じる閉塞感と闇。 間違いなくパニックになりますわ!自分は。 それを超えてまでひきつける未開の洞窟 この洞窟で事件がおきて、事件もあった!? アドベンチャーですねぇ~ なかなかスピーディーな展開に謎があって 珍しいステージで 興味が沸き立つ! ケイブダイバーって知ってましたか?
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ミステリーというより、パニック&アドベンチャー! 第50回江戸川乱歩賞受賞作品 洞窟の中からの大脱出劇で、ハリウッド系の映画になりそうな物語り ストーリーとしては、洞窟調査中、落盤により閉じ込められた調査隊を主人公が救助に向かう。洞窟が水没するまでに助けることが出来るのか?また...
ミステリーというより、パニック&アドベンチャー! 第50回江戸川乱歩賞受賞作品 洞窟の中からの大脱出劇で、ハリウッド系の映画になりそうな物語り ストーリーとしては、洞窟調査中、落盤により閉じ込められた調査隊を主人公が救助に向かう。洞窟が水没するまでに助けることが出来るのか?また、調査隊の中に拳銃を所持している人の正体は?5年前の事件の真相は? などなどとハラハラドキドキする展開で楽しめます。 ミステリーとして楽しむより、パニック&アドベンチャーで楽しむべき小説です。 前半、登場人物がごちゃごちゃっとしてわかりにくいところもあったり、ミステリー?っていうところもあったり、ちょっと都合よくない?っていうシーンもたくさんありますが、やはり後半、脱出に向けてのドキドキ感はとてもよく、そして熱くなります。海猿よろしく感動します。 「償いとは、その人の命を背負って、生きていくこと」 うーん、胸が熱くなります。 べたべたですが、この手の小説は好きです!
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日本では珍しいケイブ・ダイビングを題材にしたミステリー。ブクログ談話室の「探してます」で紹介されていたのを発見。読んでみる。 ただでさえ息苦しくなる視界の悪い水中、増水による水没が迫る洞窟・・・もう一気読みです。洞窟が都合よく繋がりすぎている感じもしないでもないけれど、ものすご...
日本では珍しいケイブ・ダイビングを題材にしたミステリー。ブクログ談話室の「探してます」で紹介されていたのを発見。読んでみる。 ただでさえ息苦しくなる視界の悪い水中、増水による水没が迫る洞窟・・・もう一気読みです。洞窟が都合よく繋がりすぎている感じもしないでもないけれど、ものすごい迫力。これがデビュー作なんだぁ。すごいです。 南極を舞台にした「サスツルギの亡霊」にも期待!
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サスペンスとアドベンチャーを融合させたB級ハリウッド映画みたいな作品です。 特異な極限状況下での殺人事件とその犯人探しの興味を盛り込みつつ、ラストまでスピーディーに読ませます。緊迫感があってなかなか面白かったです。 「何故、10年前の犯人は、被害者を特定できる遺留品をそのまま残し...
サスペンスとアドベンチャーを融合させたB級ハリウッド映画みたいな作品です。 特異な極限状況下での殺人事件とその犯人探しの興味を盛り込みつつ、ラストまでスピーディーに読ませます。緊迫感があってなかなか面白かったです。 「何故、10年前の犯人は、被害者を特定できる遺留品をそのまま残していたのか」など引っかかる部分は多々ありましたが、「ダイビング」や「地下墓地」など、あまりない素材が魅力的だったので今後も期待したいです。
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江戸川乱歩賞受賞作と言うことで。。。 鍾乳洞の中で殺人犯が。。。と言う設定に、もう少しクローズドサークル的な少しずつ犯人に迫ってゆく系のミステリを想像していましたが、そういった点で言うと少し、薄くて物足りなさを感じます。 しかし、ケイブダイバーが主人公と言うのは新しい感じがしまし...
江戸川乱歩賞受賞作と言うことで。。。 鍾乳洞の中で殺人犯が。。。と言う設定に、もう少しクローズドサークル的な少しずつ犯人に迫ってゆく系のミステリを想像していましたが、そういった点で言うと少し、薄くて物足りなさを感じます。 しかし、ケイブダイバーが主人公と言うのは新しい感じがしましたし、色々な人の思いは伝わる作りになっていました。 同じ主人公で洞窟ものの続編ていうのもアリかもとは思います。
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