楽園(下) の商品レビュー
上巻でかなり期待が膨らんでいたのでしりつぼみ感があります。どんでん返しはいつ来るのかと思っていたらこなかったなぁ。
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さすが、でした。上下ある本を読むのは久しぶりでしたが、適度に重く、でも読むのが苦痛ではない。 最後の章が1番好きです。今までの色々があって、あった上での言葉たちが、すごく大きな意味を持って伝わりました。 すごく自分とはかけ離れたストーリーを読んでいる感じがずっとしていたのですが...
さすが、でした。上下ある本を読むのは久しぶりでしたが、適度に重く、でも読むのが苦痛ではない。 最後の章が1番好きです。今までの色々があって、あった上での言葉たちが、すごく大きな意味を持って伝わりました。 すごく自分とはかけ離れたストーリーを読んでいる感じがずっとしていたのですが、最後の最後で、そうではないと思い知らされました。 この日常が当たり前ではないし、いつどこで何が起こるか分からない、色んな思いをして育てた愛すべきはずの我が子が、そのぶんまっすぐ育つともかぎらない。 そういう、人生の当たり前だけど見落としがちなことが、しっかりと描かれていました。 色んな親の子を思う気持ちが渦巻いていて、改めて、人を1人、何もできない赤ん坊から育てていくことの責任の重さと、その時間のかけがえのなさを改めて学びました。
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模倣犯から9年後、フリーライター前畑さんの元に息子が超能力者かもしれないという相談が持ちかけられる話。依頼者の息子の力が本物か探ると別の事件とぶつかり、先がどうなるか気になる。真相が徐々に明らかになるにつれてしんどくなる。模倣犯を彷彿とさせる
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「模倣犯」事件から9年。フリーライター・前畑滋子のその後のお話。 彼女の元に12歳の息子を亡くした荻谷敏子が訪ねてくる。滋子は彼女の不思議な依頼を調べ始める。
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茜を殺した時の告白 お母さんがあんまりだと思った 自分が長女で妹との歳の差も似てるせいか 茜のイライラがわかってしまうから 母親を理解できないのかもしれないけどさ。 あそこまで道を外れてしまったらどうしようもないのかもしれないけど 茜の行動が人を殺してしまった恐怖で でも、なんてことないことにしたくて 震えながらも話しまくってると感じたの。 こわくてこわくて親に手を伸ばしてすがりついたのに 殺されちゃったのかと思ったら切なかった。 愛されてるのに気づかなかった? そうかなぁ 愛されてたかなぁ 親も人間だから完璧は無理だろうとは思うし 態度とか言動とか可愛がられない子だわなぁとも思うけども 道をはずしまくって ヘソがひん曲がりまくったのは伸ばした手をさんざんはたき落とされた結果な気がする。 山荘の絵の謎がわかってない気がするんだけど 読み落としたのかな?
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交通事故でなくなった少年が未来の殺人事件を予見するような絵を描いていた。彼はサイコメトラーだったのか、それとも事件を知っていたのか、ルポライターが真相を探るミステリー小説の下巻。 なんともいえない真相、何があったとしても茜がやったことは許されないけれど、でもそこに至るまでの心の...
交通事故でなくなった少年が未来の殺人事件を予見するような絵を描いていた。彼はサイコメトラーだったのか、それとも事件を知っていたのか、ルポライターが真相を探るミステリー小説の下巻。 なんともいえない真相、何があったとしても茜がやったことは許されないけれど、でもそこに至るまでの心の中を考えると胸が痛い。誠子がもっと闇を抱えているかと思ったけど。 「模倣犯」までの衝撃や重さはないけど、やっぱりのしかかるような重さの読後感。
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楽園 下 単行本 – 2007/8/6 人間というものの醜さ、弱さを考えさせられた 2012年3月15日記述 宮部みゆきの楽園の後半部分である。 前半から一転し物語は一気に核心に進む(当たり前だが) 人間を支配する、生殺与奪を握り間違った満足感、全能感に溺れた者が犯人であるという設定。 これは実は模倣犯でも同じであったという。 実際の事件の規模は違うが人間というものの醜さ、弱さを考えさせられた。 (もちろんフィクションではあるけれども) また身内にどうしようもない人物がいるという設定も誰にとっても他人事ではなく色々と考えさせられた。 大半の人間はつきあいをやめるのだろうが・・・と言っても本書で登場した金川会長のような態度を持つ人がいなくなってしまっては社会はますます住みにくくなるのではないだろうか・・など色々考えは広がる。 当然だが、答えは本書にはない。 しかし考えぬくこと、様々な事態を想定すること、発想を豊かにすることが大事なのだというメッセージが 本書にあったように思えてならない。
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家族を殺してしまった後、自分たちの罪を隠すというより、他の家族を守ること、さらに続く卑劣な人間との対峙、そしてそれに負けてしまったこととの葛藤 一体どうすれば良かったんだ、あなたならどうする? 軽重はあってもともすれば、普通に陥ってしまう状況に私なら結局同じことをするかもしれな...
家族を殺してしまった後、自分たちの罪を隠すというより、他の家族を守ること、さらに続く卑劣な人間との対峙、そしてそれに負けてしまったこととの葛藤 一体どうすれば良かったんだ、あなたならどうする? 軽重はあってもともすれば、普通に陥ってしまう状況に私なら結局同じことをするかもしれないとも思った。 さらにいくつかの親子のかたち、親になれなかった夫婦、親を捨ててしまった親 せつない。
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『模倣犯』で読んでいたから、読みやすかった。 巻末でまとめられた、「人にとっての楽園」とはに、 感心させられた。 「火車」と同じように、最終の描き方が巧いなぁ。
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家族がどうにも更生できないような状態になった時、親や兄弟は一体どうしたらいいんだろうか。 土井崎夫妻の決断は正しいものだったんだろうか。わからない、きっと誰にも。 更生させることはとてつもなく困難だと思う。でも親ならとことん向き合う必要があるのか?すっきりしない終わり方。
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