ポオ小説全集(2) の商品レビュー
『ナンケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』 現代的な叙述トリックを匂わせるような冒頭から壮大な冒険譚が始まる。序盤1/3が船内での反乱、中盤1/3が漂流サバイバル、残り1/3が南極秘境冒険小説。この「漂流サバイバル編」の冷徹さは類を見ません。もう少しジャ○プ漫画のよう...
『ナンケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』 現代的な叙述トリックを匂わせるような冒頭から壮大な冒険譚が始まる。序盤1/3が船内での反乱、中盤1/3が漂流サバイバル、残り1/3が南極秘境冒険小説。この「漂流サバイバル編」の冷徹さは類を見ません。もう少しジャ○プ漫画のように主人公側に都合の良い展開があっても良いのではないでしょうか。物語が進むにつれてピムの精神が荒廃し、人の死に対する感傷が鈍感になっていく様も読み取れます。 ポオは話の面白さで読ませる作家ではなく、発想力や文章力で黙らせる作家という認識であったがそれは間違いで、本作に関しては話の面白さに引っ張られた。それだけに5時間も夢中にさせといてぶん投げはやめてほしかった。乱歩…夢Q…なぜ短編作家達はすぐに長編をぶん投げるのか…(n=3) ちなみにSFを大きく発展させた記念碑的な作品でもあるらしい。ほんとか? 『沈黙』 わけわからん。あれか?過ぎたるは及ばざるがごとしみたいな話か? 『ジューリアス・ロドマンの日記』 こちらも冒険譚であるが『ピムの冒険』と比べると大した苦難はなく退屈。そしてこれもほぼぶん投げ。スー族への過剰なる警戒心を読むと、手記者のロドマンは南極冒険の一件を経て成長したピムのよう、その分緊張感は薄れるけどね。この冒険の根源にある動機は353pに明確に記されていて、「未知なものに対する燃えるような愛」、イイネ。 『群衆の人』 趣味は人間観察。今回のターゲットは都会人の罪を背負った老人。孤独を恐れ、群衆に溶け込むことで安心を得る、まさに大いなる不幸。そんな醜悪な人間の心を読み解く方法も価値もない。 それじゃあ、他者の観察を生き甲斐とする語り手もまた罪悪の権化ではないか? ※前読んだのよりコチラの翻訳の方が良さそう 『煙に巻く』 難解な書物をなんでもかんでも深読みする奴へww 残念でした!お前らの期待しているような高尚な中身なんてありませーんwwwwwww ということか? ポオ作品も200年の時を経て神格化され、一部が『関係ニヨル、結合ニヨル、又自身ニヨル危害』のような存在になっているような(笑) 『チビのフランス人は、なぜ手に吊繃帯をしているのか?』 パトリック卿の妄想やり取りが大袈裟で面白いし、オチでも笑ってしまった。本作だけでなく、節々にレイシストの気質あるよねポオ。 全集1はイマイチでしたが全集2はポオ唯一の長編『ピムの冒険』や最後2つのユーモア小説が面白くて、満足感の高い仕上がりになっとりました。
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ヴェルヌの「氷のスフィンクス」はこれの続編と聞いたので。先に読もうと。図書館で探したら全集しかなかったので、重いから図書館で読んじゃった。 ポーとヴェルヌって、どの辺に接点があるんだかよくわかんなかったんですが。読んでもよくわかりませんでした。きっと。「氷のスフィンクス」も読むとわかるに違いない。わかるんでしょう。わかるかもしれない。 割とまっとうな冒険譚です。 今時このくらいはグロテスクとは言わないだろうし。
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「狂気の山脈にて」で出てたアーサーゴードンピムの物語を読もうとしたが単なる冒険談くさくて読むの辞めた
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ポー唯一の長編であり、諸星大二郎等の作品の元ネタにもなっている『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』を収録。 ーーーー 知ってる人からすれば超有名どころだろうけど、ポーの『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』。原初のPDFは無料で読める。htt...
ポー唯一の長編であり、諸星大二郎等の作品の元ネタにもなっている『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』を収録。 ーーーー 知ってる人からすれば超有名どころだろうけど、ポーの『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』。原初のPDFは無料で読める。http://pinkmonkey.com/dl/library1/pym.pdf 諸星大二郎の『栞と紙魚子』の元ネタがちょこちょここの話から出てることでも知られるようになった。航海に関するあらゆるモチーフ(反乱、嵐、難破、漂流、飢餓、幽霊船、人喰い、etc)がつめ込まれていると言われる大長編冒険小説。船に4人だけが残って漂流して、くじで負けた奴が他の人間の食料になろうって提案した人間が真っ先に当たりくじを引いて食べられる辺りからだんだん読んでて気持ち悪くなってきた。ガストン・バシュラールが『水と夢』の中で、ピムの冒険は無意識の冒険で、水は血で、水脈は血管と解説している。あとラブクラフトの『狂気の山脈にて』が、この話を下敷きにしていることでも有名。ちなみにラブクラフトの話は、南極に旧支配者が造った迷宮のような巨石のネクロポリスがが広がっていて、6フィートのペンギンがいて、旧支配者を滅ぼしたショゴスがいて、みたいな話。
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『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』 ピム氏の物語。酔った友人のオーガスタスと乗り込んだヨットでの漂流。その後のオーガスタスの父親が船長を勤める船に密航したピム。オーガスタスからの援助が突如切れる。血で書かれた警告文。船員たちの反乱。反撃。4人での漂流。死んだ人間を食べる。死んだオーガスタス。ピーターズと共に助けらた船での冒険。 『沈黙』 『ジュリーアス・ロドマンの日記』 誰にも知られていないロドマン氏のロッキー山脈横断の記録。 『群衆の人』 何もすることがなくただカフェから通りすがる人々を見つめる男。男が見つけた謎の老人。老人が気になり彼の跡をつける男。
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今回は冒険小説の要素の強い作品が多いです。特に大半を占める「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」はかなりはらはらどきどきの展開でした。次々襲い来る災難も怖いけれど、閉塞や飢餓のじわじわとした恐怖も描かれていて。死者の船はあまりに怖かった……。
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ポオ全集第2巻。 今巻の大半は「ナンタケット島~」、長かった。 船での旅立ちから未開拓の地での出来事など。 もう1本長いものも「ジュリアス~」、 これも冒険モノだったのであまりだったかなと。 他の作品もわかるようで、あんまりよくわからない、印象が少なすぎた。 次の巻に期待。
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冒険小説がこの本のすべて、 だったりもします。 ただし、中途半端で終わっているのが難点。 1巻より面白いだけにそこのところは「残念」です。 だけれども海洋冒険小説としての それは実に秀逸で、 本当にこっそり侵入したはずの主人公が 大事に巻き込まれていくのには 驚かされるはずです...
冒険小説がこの本のすべて、 だったりもします。 ただし、中途半端で終わっているのが難点。 1巻より面白いだけにそこのところは「残念」です。 だけれども海洋冒険小説としての それは実に秀逸で、 本当にこっそり侵入したはずの主人公が 大事に巻き込まれていくのには 驚かされるはずです。
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ポオの全小説作品を四分冊で――その2。 「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」が 圧巻。 しかし、最初は海洋冒険小説だったのに…… 終盤、突然ホラーに(!)
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ピムの話は終わり方が尻切れトンボでうわあああああってなる。遭難して水も食べ物もなくて…ってとこの描写もリアルな上長くてうわあああああああってなる。
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