スピリチュアリズム の商品レビュー
宗教には二千年三千年単位の時間をかけて考え抜いてきたIQの高い世界があって、それを徹底的に研ぎすましている集団もいるわけです。その一つは方法の親衛隊のイエズス会で、イエズス会の神父になるには、博士号を3つもっていないとだめなのです。神学と哲学と自分の専門分野の学問の三つをかならず...
宗教には二千年三千年単位の時間をかけて考え抜いてきたIQの高い世界があって、それを徹底的に研ぎすましている集団もいるわけです。その一つは方法の親衛隊のイエズス会で、イエズス会の神父になるには、博士号を3つもっていないとだめなのです。神学と哲学と自分の専門分野の学問の三つをかならず持っている。 霊も祟りもありません。祟られる人は自分で自分に祟っているのです。 自分が克服したいことに徹底的に向かい合い、自分の脳をつかって抽象的な説明原理を加えて洞察していくことが、人間がやるべきことであるはずです。それを根本的に否定し、人間に思考停止しろというのがスピリチャリズムだといっても過言ではありません。 スピリチャリズムとは間違っていても信じたいと思うことです。それに対して科学とは、徹底的な吟味をし、自分で打ち立てた考えを自らに批判し懐疑するものだということです。すなわち、自分の考えはひょっとして間違っているのではないか?と疑う。つまり、自分は絶対に正しい、とかこれで安心といった思考停止をしないということなのです。
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霊とはスピリチュアリズムとは?を脳科学者が斬ります。オカルティズム、カルトなど幅広い範囲について小気味いい分析を加えていきます。
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なぜ今のスピリチュアルが間違っているか(霊魂の不滅、輪廻転生、カルマ)を科学的、宗教的観点から解き明かす。 止観。
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ちょっとお仕事の関係でお勉強中。そうそう、オウム真理教の地下鉄サリン事件直後に世の中からスピリチュアルな情報はしばし扱われていなかった。今はどうだ。スピリチュアルにあふれかえってしまって・・・。チベット密教の知識が薄いため、読んでいる途中、多少の思考停止を繰り返してしまったが、忘...
ちょっとお仕事の関係でお勉強中。そうそう、オウム真理教の地下鉄サリン事件直後に世の中からスピリチュアルな情報はしばし扱われていなかった。今はどうだ。スピリチュアルにあふれかえってしまって・・・。チベット密教の知識が薄いため、読んでいる途中、多少の思考停止を繰り返してしまったが、忘れてはならない教訓について改めて考えたいと思った。苫米地さんの頭の良さには感心したけど、一歩間違えば・・・怖いな〜。
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所々に強引な導きはありますが考え方の一つとしてとても参考になりました。 特に私は霊を見たこと無いけど、しょっちゅう見たり感じたりする方々が回りにいっぱいいるから霊を変性意識(脳の現象)の賜物とだけでは片付けられない。 しかし、スピリチュアル大流行の今には必須本だと思う。 ...
所々に強引な導きはありますが考え方の一つとしてとても参考になりました。 特に私は霊を見たこと無いけど、しょっちゅう見たり感じたりする方々が回りにいっぱいいるから霊を変性意識(脳の現象)の賜物とだけでは片付けられない。 しかし、スピリチュアル大流行の今には必須本だと思う。 そう言えば最近、自己啓発にスピリチュアルを混ぜた新手の商売の話をよく聞く。米国人はあの手この手とよく商売を考えつく。 この本を読んで人のイメージに対する違いって大きいんだど改めて思いました。チベット密教とナチスの関係を強引なこじつけとアマゾンのコメントであったけど、私はすんなり納得しました。小学校の頃ドイツの戦闘機や戦車が大好きでよく「ハーケンクロイツ」は見ていて、なんでお寺のマークに似て居るんだろう?とずーっと思っていたので「そうだったのか!」と。
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「オーラの泉」を代表とする今のスピリチュアリズムブームを、脳機能学者としての立場から分析した本。 昨今のブームは、以前、ユリ・ゲラーの頃にはやったオカルトの流れの再来であると語り、オウム事件以降自粛されたオカルトブームが形を変えてテレビに現れたものであると主張している。 現代のス...
「オーラの泉」を代表とする今のスピリチュアリズムブームを、脳機能学者としての立場から分析した本。 昨今のブームは、以前、ユリ・ゲラーの頃にはやったオカルトの流れの再来であると語り、オウム事件以降自粛されたオカルトブームが形を変えてテレビに現れたものであると主張している。 現代のスピリチュアリズムは教義はチベット密教から来ていて、それは進行するとオウムの「ポア」の思想に繋がるものであるために危険な考えであるらしい。 どこまでが本当かわからないけれど、最近のスピリチュアリズムブームについて冷静に考えるにはとてもよい材料を与えてくれる本。マスコミ側から提供される情報とは逆の立場からの情報を与えてくれる、こういった本は貴重な存在であると思う。 オウム信者には、東大理IIIを筆頭に多くのエリート大学出身者がいましたが、彼らのような賢い人がのめり込む宗教というものがあります。そういう宗教はありとあらゆる論理のディベート体系を持っています。実はカトリックもそうした宗教の一つで、キリスト教のディベートであるカテキズムをやることで、どこの誰に何を言われても、すべての論理に対してカトリックの方が優れているという論理を構築できます。(p.135) 宗教には二千年、三千年単位の時間をかけて考え抜いてきたIQの高い世界があって、それを徹底的に研ぎ澄ましている集団もいるわけです。そのひとつが法王の親衛隊であるイエズス会で、イエズス会の神父になるためには博士号を三つ持っていないとだめなのです。神学と哲学と自分の専門分野の学問の三つを必ず持っている、そういう人たちがカテキズムをやっているわけですから、本気になればカトリックは唯一チベット密教に対抗できるディベート集団になれます。(p.136) スピリチュアルを信じる心の感性と祟りを畏れる人の感性には、あい通じるものがあると私は思います。特に、日本におけるスピリチュアリズムの受容においては、祟りを畏れる心性が手助けとなったことは間違いないでしょう。(p.184)
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苫米地英人、最新刊はスピブーム徹底批判。 まず現在のスピリチュアルブームが基本的にイギリスの心霊運動、ブラバツキーの神智学、グルジュフから西洋へ導入されたチベット密教、さらにそのルーツとしてのヒンズー教、バラモン教の思想を引いた霊統であること、そしてそれがドイツ新智学運動をへて...
苫米地英人、最新刊はスピブーム徹底批判。 まず現在のスピリチュアルブームが基本的にイギリスの心霊運動、ブラバツキーの神智学、グルジュフから西洋へ導入されたチベット密教、さらにそのルーツとしてのヒンズー教、バラモン教の思想を引いた霊統であること、そしてそれがドイツ新智学運動をへてナチズム経由でアメリカへ導入され、ヒッピーのカウンタカルチャー経由で発展したものであること。スピリチュアル/霊的真理教は、アートマンの永続性、輪廻転生、魂の世界の 階層性を3つの特徴とする、一つの宗教ースピリチュアル教である。 これらの究極の姿は密教へ向かう。情報空間としての宇宙を考えた時、「空」の思想に たどり着く。チベット密教をだれよりも正確に再現して現代に蘇らせたのがオウム真理教である。そして「空」思想の最も危険な側面を現実化してしまった。上祐は学生時代彼のディベートの教え子であったことが明かされる。 この本の特筆すべき点は、中沢新一徹底批判が行われていること。オウム信者の脱洗脳の中で出てきた情報をふまえ、中沢新一自身が積極的にオウム真理教に関わり、中心教義を作成したことが明かされる。中沢新一のチベット密教解釈とオウム真理教のチベット密教解釈がほぼ間違いないものだったと評価した上での批判。 その根本にはこれらチベット密教〜霊的真理教の霊統が持つ霊的差別主義があると説く。 その上で魂・アートマン・自我の永遠性、輪廻転生、魂の世界の階層性は既に仏陀、キリストによって否定/超克されていることを解説する。(この解説は仏陀理解の上で興味深いものである。) これらの霊的真理教は徹底的な現世利益否定を行うが、これは現在に生きる我々の目を死後に向けさせ、我々をコントロールする為の洗脳手段にほかならない。これは現実に対する圧倒的な無力感を背景にしている。 さてこの本で主張される苫米地氏方法論はなにか。霊的真理教に陥らず、この世で虚無に陥らずに生きる方法とは。自我、わたし、全てのものは関係性によって成り立っていること。この縁起の思想を理解すること。そのものだけで存在できるものはなにもないこと。関係性の連鎖のことを輪廻、カルマとよんでいるわけで、未来に向けたよい関係性への働きかけによって輪廻のサイクルから解脱できること。あらゆる関係性を相対化し洗脳から脱却した視点で「空」の認識を体感して生きること。そしてやがて来る死のレッスンとして、世界が平和になったあかつきには人類全体でLSDをやってみよう!!!!!!!!!!!と説く。 さてさて彼の論理構成はなかなかのもの。俺が苫米地ワークスに脱洗脳される日も近いかもしれない。
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