ドロップス の商品レビュー

永井するみ【著】

2010/11/12

表紙の色使いがかわいかったので、
図書館でジャケ借りしました。

３人の女性を順に主人公にして描く小説。
さらっと読めました。

ジャケ借りして読み進めていくと、
なんと音楽繋がりでした。
音楽とつながってた～♪
なんて、違う部分でも楽しめた一冊です。

2010/04/26

感想としては『人の人生はそれぞれで価値観だってそれぞれ。アタシに大切なものがアナタに大切じゃなかったり、アナタに必要なものがアタシには必要じゃない、そんなことってあるよねぇ』って感じ（笑）

以前紹介した『阪急電車（有川浩）』のような短編連作集（って言うのかな？）の様な小説。

結婚してから何年後も全てに満足している人っているんだろうか？
そこそこの幸せではなく人を羨むことがないくらいに。

仕事を辞めたのならば仕事をこなしている人に、子どもがいないのならば子どものいる人に、子育てで大変な時期ならばバツイチであろうと独り身の人に…

最終的にみんな落ちついたラストになっているけれど実際には大なり小なりの不満をもって、でも幸せもあって。
そんな山や谷のある人生を送っているんだと思う。

『愛される』ことが生き甲斐の人もいれば『愛する』ことが生き甲斐の人もいると思う。
いい具合にバランスを取れる相手を見付けてうまくバランスを取りながらこの先生きていけるといいな♪

2010/02/20

主人公・夏香と夫、夏香の仕事相手の歌手のリリアと伴奏者の大学生、スタジオのオーナー夫婦、夏香の親友の遼子と同級生の原澤・・・
それぞれが問題や悩みを乗り越え、最後は心温まる物語。

2010/01/16

連作恋愛小説。といっても甘ったるいものじゃなくて、そうロマンチックでもなくって（たぶん）、やたらと現実的な物語。
これを読んで思うのは、当事者以外には分からないよなってこと。一番生活安定していて幸せそうな人が実は案外不満を抱えていたり、あるいはその逆のパターンがあったり。たしかにどのヒロインにも「恋愛」が関係してはいるのだけれど、それが総てではなくメインでもないところがポイントかなあ。
所詮、「愛があれば大丈夫」ってのは幻想に過ぎないんじゃないかな。捉え方は人それぞれだけどさ。

2010/01/03

離婚を巡る物語、と言ってしまえばそれまでだけれど。
離婚を考える女と。
離婚した女と。
結婚を考えなかった女と。
離婚させて家庭を壊してしまった女と。

少し前に読んだものですが、載せておきます。

2009/10/07

夫との倦怠期に悩むフリー編集者、バツイチ子持ち女性、シングルマザーのオペラ歌手、略奪愛を経て､夫と静かに暮らす音楽ホール経営者｡ 4人の人生を描いた連作短編集。

まあまあかな？
印象的だったのはやっぱり倦怠期に悩む30代女性夏香。夫から「ママ」と呼ばれてしまうのはキツイよね。私には子どもがいないからよくわからない部分もあるけど、こういうことで悩む女性は多いのかも。

「今その時目の前にいる相手に、気持ちを向けることができない。そこにはない何か、それがいったい何なのかもわからない何かを求めてしまう」・・30代女性の虚無感をよく描いていると思います。

仲が悪いというわけではなく、いつのまにか距離が広がってしまった夫婦。「１０年過ぎると、どこの夫婦だって大概似たようなもの」というあきらめ。こういう夫婦って実際多いのかな？

でもラストは思いのほかさわやかでした

2009/10/07

愛したい。愛したい。愛させてほしい。三十代、女性。ないものねだり！？二度目の思春期！？愛したくて仕方がない女性たち。

2009/10/04

そういや最近ミステリィを読んでないなと思って借りてみた永井するみさん作品でしたが、永井さんはもうミステリィからは外れたのかな。ミステリィ要素はないと思う。「年に一度、の二人」と似た読後感を感じてます。いろんな人生の絡み合いを読めるという点では面白いです。さわやかなりにもビターさがある連作短編集。イヤな感じはないです。

2009/10/07

愛したい。愛したい。愛させてほしい。三十代、女性。ないものねだり！？
二度目の思春期！？愛したくて仕方がない女性たち。

2009/10/07

離婚がトラウマになり次の恋に踏み込めない遼子。恋多き女としての浮名を流しながら本当はたった一人の男を愛し続け、その男の子供を育てる未婚のオペラ歌手リリア。セックスレス夫婦になりこの先を模索し始めた主婦の夏香。略奪愛の末結ばれるが、今もなおその十字架を背負う科子。それぞれの女の気持ちが繊細に描写されています。