ソフトウェア・テストPRESS(Vol.5) の商品レビュー

技術評論社

2012/05/01

今回も技術評論社からいただいてしまいました（ゆもつよさんのプッシュのおかげかもしれません）。

Vol. 4を読んだときにそろそろネタが厳しくなってくるかなぁと思ったのですが、杞憂でした。自分的にはこれまでのテストPRESSの中でもトップクラスの面白さでした。

なかでも一番いいなと思ったのは連載化が決まった「ソフトウェアテスト技法道場」です。題材のクス球マシーンがいいです。思いつくの大変だったろうなぁと思います。
内容も、外部イベント、内部イベントの説明はもちろんのこと、状態遷移のC0,C1カバレッジ（状態網羅とイベント網羅）の話もきちんと書いてあります。それも、難しい用語を極力使わないようにしているところがステキでした。

特集1の湯本さんの記事も現場感があふれていてよかったなー。「段取り」の重要さについて、うなづきながら読んでいました。

特集2の松尾谷さんのチームビルディングの話、JaSST'07Tokyoのパネルで少し話されていて気になっていたところだったので、すっきりしました。実際に使えそうですし勉強になりました。

『マインドマップから始めるテスト設計』実況セミナーは、にしさんの「講評」のマインドマップが気になりました。
あれは、マインドマップなのだろうか？？って。
絵的には連関図に近く、線香花火のようにスパークしてますよね。いくつも並行して思考が走りながらそれらの関係がきっちり頭の中で整理されているんだろうなと感心しました（いやみじゃないですよー。ねんのため）。

大西さんのSQuBOKの説明も（何故か会社でSQuBOKについて聞かれることが多いので）ラッキーでした（これからはこれを読めと渡せるので）。また、高橋さんと宗藤さんのセキュリティテストツールの記事もとってもおもしろく、深く、ためになりました。加藤さんのツールの紹介も助かります。

ということで、今回は初心者からプロまで大満足の一冊ではないかと思います。

執筆者の皆様、本当によい記事をありがとう！！

2009/10/04

ソフトウェアテスト専門誌#5は、テスト計画がメイン特集。失敗しないための勘所がわかる。また、それ以外にも「マインドマップから始める〜」「テストチームの作り方」「OSSテストツール活用」「技法道場」など、題目・執筆者が超豪華！