木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー
緊張感
引越し前夜。明日の別れを前にした、男と女。ふたりは、過去を振り返る。互いの真意を探りながら、ある男の死の真相を明らかにするために。まるで二人芝居を観ているような、心地よい緊張感を味わえる作品だ。
abtm
若者ならではの浅慮と情が入り混じった作品でしたが、2人の掛け合いがそれぞれの視点で語られる。 ただ何を目的として書かれたのか作者のこの作品への意欲がよく読み取れず読了した後に特に残りませんでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりに読んだ恩田陸作品。 読みながら、この得体の知れない不気味さがじわじわ這い寄ってくる感じ、やっぱり堪らないなと思いました。 結末は、読んですぐは物足りないかも?と感じましたが、読み返すうちにこの終わり方だからいいんだ、と腑に落ちました。朝という時間の捉え方がとても好きです。
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妄想二人劇。 久しぶりに読む恩田さん。何が始まるのかと序盤の手探り感が面白かったが、読み進めるにつれ、不満や反目の理由を妄想に求め、それがあたかも真実であると信じるのは関係を終わりにしたかっただけで、事実を確かめるという発想にならない二人の稚拙さに緊迫した心理戦とはちょっと違うの...
妄想二人劇。 久しぶりに読む恩田さん。何が始まるのかと序盤の手探り感が面白かったが、読み進めるにつれ、不満や反目の理由を妄想に求め、それがあたかも真実であると信じるのは関係を終わりにしたかっただけで、事実を確かめるという発想にならない二人の稚拙さに緊迫した心理戦とはちょっと違うのでは?と思った。 主筋に挟み込まれるいくつかのエピソードも散漫に感じ、ラスト数ページも私にはげんなり、、、であった。多分雑誌連載で小出しに読んだらハラハラドキドキしたのかも。朝ドラと同じで。
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久しぶりに読んだ恩田陸。 ドキドキしながら、たまに背筋がぞっとする場面もあり、一気に読んだ。 やっぱり恩田陸はこのドキドキ感がたまらない魅力! だんだん明らかになっていく真相と2人の関係が、スリル満点に描かれている。
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双子の兄妹が、幼い頃に別れ、出会い、再び別の道を歩き出すまでの1夜の回想。ほとんどが、記憶と感情と想像で構成されているため、事実がわからずまさに一夜の夢のような感じを受ける話。
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恩田陸さんは本当にジャンルが広いんですね。 これまで読んだどの恩田作品とも違った雰囲気でした。 男女が夜を徹して語り合う変わったミステリーで、一晩で、しかも部屋の中だけで、どんな結論が出るのかと想像がつきませんでした。 不穏さや感情の起伏が丁寧で、前半の心理戦は特に読み応えがあり...
恩田陸さんは本当にジャンルが広いんですね。 これまで読んだどの恩田作品とも違った雰囲気でした。 男女が夜を徹して語り合う変わったミステリーで、一晩で、しかも部屋の中だけで、どんな結論が出るのかと想像がつきませんでした。 不穏さや感情の起伏が丁寧で、前半の心理戦は特に読み応えがありました。 何をもって愛情となるのか、この物語ならではの解釈だったところと、 時折登場する「木洩れ日に泳ぐ魚」の比喩と思われる描写が、なんとも危うくて無力さが漂う綺麗な文章だったところが良かったです。
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とある男女の別れの日。 恋愛系かと思いきや、ミステリーのような。 結局、男はずるい生き物なのかなぁ。
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恩田さん作品初読み図書館でぱっと手に取ったものを読んでみることにした…読み始めはどう言うこと?突然一人称がかわる?どう言うこと?とか思いながら読んだら2人が交互に1話づつ綴っていく物語。一晩の話なのにミステリー?生い立ちやいろいろ事がわかってくる何年も一緒に暮らしたはずなのに最後...
恩田さん作品初読み図書館でぱっと手に取ったものを読んでみることにした…読み始めはどう言うこと?突然一人称がかわる?どう言うこと?とか思いながら読んだら2人が交互に1話づつ綴っていく物語。一晩の話なのにミステリー?生い立ちやいろいろ事がわかってくる何年も一緒に暮らしたはずなのに最後の日に自分の気持ちを一つづつ整理しながら…2人の関係 読みやすい作品でした。
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4年後の再読。前回は文庫本を買って。今回は図書館で単行本を借りて読みました。 悲しいことに本当に内容を覚えていなかった。ただ、二人の関係が〇〇だったことだけ読んでいて覚えて、というか思い出した。 サスペンスな内容は「六番目の小夜子」と少し類似した部分もあるかな・と思ったり。 ...
4年後の再読。前回は文庫本を買って。今回は図書館で単行本を借りて読みました。 悲しいことに本当に内容を覚えていなかった。ただ、二人の関係が〇〇だったことだけ読んでいて覚えて、というか思い出した。 サスペンスな内容は「六番目の小夜子」と少し類似した部分もあるかな・と思ったり。 もう少し深読みしないと作者の書きたかったことが理解できていないのかもしれない。けれど、読む楽しさはありました。
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