外資ファンドのカラクリ の商品レビュー
・かつてファンド資本主義が騒がれていたころの本。今再読してみると、むしろ、あれだけマスコミを騒がせ、ある意味活気のあった頃が懐かしい気すらする。村上ファンドやスティールパートナーズといったアクティビスト・ファンドが、ニュースになることがある意味景気のバロメーターのような気がするか...
・かつてファンド資本主義が騒がれていたころの本。今再読してみると、むしろ、あれだけマスコミを騒がせ、ある意味活気のあった頃が懐かしい気すらする。村上ファンドやスティールパートナーズといったアクティビスト・ファンドが、ニュースになることがある意味景気のバロメーターのような気がするからだ。 ・村上ファンド対阪神電鉄の戦いは、今思い出しても、投資収益圧力とファンドリターンの時間との戦いに引きずりこまれ、にっちもさっちも行かなくなった村上側、そしてその村上から逃れるために最終的に阪急との合併を検討する事態になった阪神。。。それぞれの背景が語られていて、表で進行するイベントと共にダイナミックなタッチのドキュメントとなっている。 ・一方で、日本では「ハゲタカ」とみなされてしまったリップルウッドについて、「インダストリアル・パートナーシップ」(各業界での優れた経験と実績を持つ有能な人材と協力関係を結び、彼らを再生企業の会長や社長に抜擢するとともに、彼ら自身にも投資させて改革意欲を引き出す戦略)を紹介し、いわゆる「ハゲタカ」とは一線を画していることを説明。彼らの投資戦略を?国内外でのM&Aによって、さらに成長が期待される事業、?規制緩和や構造改革が進行しており、さらに成長が期待される事業、?需要拡大が見込める潜在力を持つ事業、?グローバル化の中で世界規模の展開が求められている事業、?群雄割拠の中で業界再編の可能性がある事業、?ビジネスモデルを再構築するだけで発展性が期待できる事業再編といった業界の規模が比較的大きく、構造変化が起きようとしている業界を投資対象としていることに触れている。 本書の焦点は、ファンドそのものの是非を問うことではなく、「善意のファンド」か「悪意のファンド」かを見極めた上での付き合い方を考えること。現在とは隔世の感があるが、今後もファンドがなくなることはないし、業界再編の引き金になることは十分にあると思われるので、読んで損のない1冊と言えそうだ。
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スティール・パートナーズ、村上ファンド、 TBS問題、朝日新聞社問題、などなど、 数年前に新聞等の紙面を賑わせたトピックに関する一冊。 後半は眉唾的な内容もあるが、 上述したトピックの一連の流れを把握できるし、 買収合戦の裏舞台について少し理解が深まる一冊。 まあそ...
スティール・パートナーズ、村上ファンド、 TBS問題、朝日新聞社問題、などなど、 数年前に新聞等の紙面を賑わせたトピックに関する一冊。 後半は眉唾的な内容もあるが、 上述したトピックの一連の流れを把握できるし、 買収合戦の裏舞台について少し理解が深まる一冊。 まあそんなにためになる本ではなかった。
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ライブドア、村上ファンド、楽天、スティールPのやっていることが書かれている。 特に、通信業界、新聞社等への外資が狙っているわけが良くわかる。
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