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烏金 の商品レビュー

3.8

52件のお客様レビュー

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2024/02/21

今回もいい人のお話 西條奈加はいい人の話を描くのが得意だ。 踏ん張りどころで、いい人になれるかどうかは、周囲にいい人がいるかどうかで決まるのかも知れない。 今の日本にいい人が沢山いてくれたら、少しは生きやすい国になるのだろう。

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2023/07/13

江戸時代の金貸し屋お吟さんと、そこに転がり込んだ浅吉の話。マイナスイメージのある金貸しやけど、お金を貸すことで人を助けることも出来るのが良かった。そしてその助け方が凄い、その発想出てくるの強いなぁと感心する。続編あるらしく、そっちも楽しみ。

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2023/06/12

時代小説初心者でも読みやすく、オススメ。 お吟、勝平、ハチ、その先が知りたくなる。 この続きが読みたくなった。

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2022/12/14

因業な金貸し婆『お吟』のもとに現れた謎の若い男『浅吉』には秘密の目的があった…。相棒の烏『勘左』とともに"貧乏人"を救う超・時代エンターテイメント!(帯より) 金貸しの老人のもとに押しかけた若い男、というだけで間違いなく何事かが起きる予感がする本作品。江戸の長...

因業な金貸し婆『お吟』のもとに現れた謎の若い男『浅吉』には秘密の目的があった…。相棒の烏『勘左』とともに"貧乏人"を救う超・時代エンターテイメント!(帯より) 金貸しの老人のもとに押しかけた若い男、というだけで間違いなく何事かが起きる予感がする本作品。江戸の長屋に住む人々や武家屋敷の小役人を巻き込んで、借金返済から収入増まで面倒を見る浅吉は、いまで言う「FP」。また、腕っぷしも強いので、時には「SP」のような活躍が見られて痛快。 とても面白い内容だった。

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2022/01/23

人が暮らしていくのはいつの世も大変なこと。 金貸しってマイナスのイメージが強かったけど、こんな人を助けるようなやり方もあるんですね。 続編も読みたいです。

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2021/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

西條奈加 2作品目。 烏の相棒勘左に愛された、金貸し浅吉の奮闘記。 「烏金」という単語を初めて聞いた。江戸は、宵越しの金は持たないとよく聞くけれども、「ひと晩貸し」「節季貸し」など、金融の仕組みがあったんですね、感心しました。裕福なものは、より裕福に。貧しい者は、、。 ただ、単に金を貸して取り立てるという「稼業」から、グラミン銀行のような個人企業再生・ベンチャー支援の「稼業」へ。ビジネスライクではなく、心のこもった対応で、なんだか泣けてきます。頑張れって。 特に、悪ガキどもを説得したり、商売をさせたり、役人に対抗したり。熱い、激しい、浅吉にとても泣かせられます。そして彼らを信用することも。「金を持ち逃げしても、せいぜい数日食い繋いで終わりだ。それを元手に暮らしを立てようとする者も必ずいる。…。まともに働いていた奴らなら、この江戸で稼ぐ手立てが欲しい筈だ。」と 結局3人に振られた浅吉は、田舎に戻った後は、ブドウ栽培ですか?ね?

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2021/07/07

烏金とは、金を、明烏のカァで借り、夕方のカァで返すことから、こう呼ばれる。 因業な金貸し婆、お吟のもとに現れた若い男、浅吉。何やら、秘密がありそう。それも、お吟を恨んでいる様子。所が、その恨みが、根っからの恨みでない様な・・。 浅吉は、烏の相棒、勘三に助けられながら、江戸の貧乏人...

烏金とは、金を、明烏のカァで借り、夕方のカァで返すことから、こう呼ばれる。 因業な金貸し婆、お吟のもとに現れた若い男、浅吉。何やら、秘密がありそう。それも、お吟を恨んでいる様子。所が、その恨みが、根っからの恨みでない様な・・。 浅吉は、烏の相棒、勘三に助けられながら、江戸の貧乏人達を、今で言う、企業アドバイザー並のアイデアで、助けて行く。

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2018/11/01

帯の通りにプロジェクトXだ。ただの金貸しじゃなくて、これは投資。働いて稼げるように資金を貸してくれるのね。女子供の方が、そういうとこちゃんとしてる気がする。真面目に働いた人がちゃんと暮らせるように。なんかいつの時代も言ってるなあ。なんで定着しないのかしら(@_@;)

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2015/12/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これの続編である「はむ・はたる」を先に読んじゃったからね。さいしょから、お吟と浅吉の関係性を知って読んでしまったけど、続編では完全にこどもたちが主役だから、後半でわらわら登場するこどもたちの顔がもう最初から思い描くことができて、結局良かったのかもしれない。こっちが先だったら、ハチがそこまで暴れるの、疑問に思ったかもしれないもんな。与力門佑も、ここが初登場なのかもなぁ。 ちょっと、浅吉がほんとうにお吟に近づいた理由ってのが、もっと、恵まれない女子どもたちを導く使命感みたいななにか因縁につながるとおもって読んでたから、そこは肩すかしだったかな。在所を救うお金を集める使命があったわりには、無鉄砲だもんなあ。なぜそこまでして、リスクだらけの勝平たちに肩入れしたのかが、しっくりこなかった。でもまあ世の中の世知辛さと人情と、動きのある展開で、飽きずに読めるけどね。どこを切り取っても番外編が書けそうな、ひとりひとりの生い立ちや性格なんかをしっかり肉付けしてから物語を作るひとなんじゃないかなぁ。師匠の算術メインでもほかに1作ありそう。なんか、この話の続編でなくても、ここの登場人物は、きっとほかの話にも出てきてそうだよな。そういうのを見つけるのもちょと今後楽しみ。映像化は、烏のシーンがあるから難しいかもね。。善人長屋のほうもいいけど、こっちも行く末を見守りたい。いまんとこ、どの作品にも、しっかりものの女性がどしっと腰すえてる共通項がある。西條奈加ワールド、いまのとこハズレなし、いまご贔屓の作家さんだ♪

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2015/07/14

主人公浅吉と金貸しばあさんお吟の、ある商売の話。 浅吉が最初から何を企んでいるのかが怖く、なかなか楽しめなかったのは前半だけ。後半子どもたちに商売を教えるくだりからは一気読みである。正しい支援の仕方で、金貸しというよりは今の職安所のようである。 浅吉が江戸で築いた人たちとの関...

主人公浅吉と金貸しばあさんお吟の、ある商売の話。 浅吉が最初から何を企んでいるのかが怖く、なかなか楽しめなかったのは前半だけ。後半子どもたちに商売を教えるくだりからは一気読みである。正しい支援の仕方で、金貸しというよりは今の職安所のようである。 浅吉が江戸で築いた人たちとの関係やお吟との花見などに心癒された。それと同時に江戸(今度は本物の江戸である)での厳しい生活を目の当たりにさせられる。そっちに注目が行ってしまうが、もちろん最後に明かされる浅吉の企みにも注目である。が、どうしても本筋より浅吉が築いて来た関係性のほうが魅力的に感じられてしまう。 最後の幼馴染とのくだりがちょっと理解できないのは、こちらの読解不足だろうか。浅吉がうまくいかないすべてを、喧嘩にぶつけたようにしか見えなかった。 縁というのはしかし、ありがたいものである。そして今も昔も、数学は謎をくれるのだろう。

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