三国志(八) の商品レビュー
やっと再読完了。夕飯時のみタラタラ読んでたので2年半かかってしまったけどその分感無量といったとこかな。諸葛亮の不利とは分かっていても蜀のために尽くす姿に感動した。それにしても蜀滅亡の後、魏で生きることになった暗愚劉禅の蜀の頃より今の方が幸せと言っているのは驚きを通り越して呆れてし...
やっと再読完了。夕飯時のみタラタラ読んでたので2年半かかってしまったけどその分感無量といったとこかな。諸葛亮の不利とは分かっていても蜀のために尽くす姿に感動した。それにしても蜀滅亡の後、魏で生きることになった暗愚劉禅の蜀の頃より今の方が幸せと言っているのは驚きを通り越して呆れてしまった。やはり国を牽引するものが愚かだと衰退の一途を辿ってしまうものなのだな。
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長かった三国志もついに終幕。ついに読み終えたと感慨深い。 燃えるように生きた武将たちの、その灯火の消えるのを見るのは辛い。趙雲の生き方も凄かった。 何よりも孔明の働き。この上ない正しい政治。そして激務をこなし亡き主君に忠義を尽くしたその心は痛ましいほど胸に届く。人材に恵まれなかった孔明や蜀の運命を見ると、人こそが大事なのだと思った。今ここに関羽がいたら、と思いを馳せる孔明が切なかった。代わりはいないのだ。
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これにて完結。全編通して読みやすく、面白かった。 とはいえ、話のピークは劉備が蜀を建国する前後くらいかなぁ。英雄たちが次々と去っていき、趙雲に及んだ際は、孔明でなくてもため息が出る。 日本の三国志観を固めたシリーズを読み終えられて、一満足。
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小4以来38年ぶりに5週間かけて再読。 日中戦争の最中1939-1943年に新聞連載されたもの、というのが意外に感じるくらい、当時の「敵国」の英雄譚への愛情溢れる筆致です。(本作品によって少しでも当時の敵国感情が薄らいだのであれば、吉川先生も本望だったんでしょうか。。) なんと言...
小4以来38年ぶりに5週間かけて再読。 日中戦争の最中1939-1943年に新聞連載されたもの、というのが意外に感じるくらい、当時の「敵国」の英雄譚への愛情溢れる筆致です。(本作品によって少しでも当時の敵国感情が薄らいだのであれば、吉川先生も本望だったんでしょうか。。) なんと言っても諸葛亮孔明が格好よく描かれていて、他の人物はどこまでいっても引き立て役な感じですが、主役級以外では、周瑜、陸遜、司馬懿、黄忠、趙雲、姜維、が鮮烈に記憶に残ります。 赤壁と五丈原には、いつか行ってみたいなあ。
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蜀の孔明と魏の司馬仲達との争いがずっと続く。孔明の戦略が際立っているが財力等で勝る魏は呉を味方につけ最後はどうなるのだろうか?今日の味方は明日の敵、戦わないことを是とする、後出師の表、作戦や構想が大切、三国志からは色とりどりなことを教えられた。日本の歴史と比べるとスケールが大きい...
蜀の孔明と魏の司馬仲達との争いがずっと続く。孔明の戦略が際立っているが財力等で勝る魏は呉を味方につけ最後はどうなるのだろうか?今日の味方は明日の敵、戦わないことを是とする、後出師の表、作戦や構想が大切、三国志からは色とりどりなことを教えられた。日本の歴史と比べるとスケールが大きいと感じた。
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およそ三ヶ月かけて読破。孔明の無念さだけが残る、あまりにも寂しい結末。関羽・張飛・趙雲らの様な良将すでに亡く、自らの命を削って劉備の遺詔を守ろうとした姿に心打たれる。孔明がもう十年存命であったら、中国の歴史は変わっていたかもしれない。何にせよ「どこに救いを求めて良いのか」そんな気...
およそ三ヶ月かけて読破。孔明の無念さだけが残る、あまりにも寂しい結末。関羽・張飛・趙雲らの様な良将すでに亡く、自らの命を削って劉備の遺詔を守ろうとした姿に心打たれる。孔明がもう十年存命であったら、中国の歴史は変わっていたかもしれない。何にせよ「どこに救いを求めて良いのか」そんな気持ちが漂う読後感だった。
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吉川英治「三国志」再読、最終の8巻読了。孔明と司馬仲達の裏の裏を読み合う戦いは三国志一の面白さ。英雄達の物語が、皇帝の自滅とも言える理由で三国が滅び、晋が統一という物悲しい最後が、余計に人を惹きつけるのだろう。
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蜀をまとめた劉備と魏王として対峙する曹操が、漢中で激突し、関羽・黄忠らの奮戦もあり、この地を収めることに成功します。 漢の故地である漢中を収めてもなお、なぜ劉備が天下を治められなかったのか、残り2巻をたどります。
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昨年末から読み始めた吉川英治三国志ようやく読了。 紆余曲折あるも、孔明の死を以て、ここに完結す。 読み物としてだけでは無く、全巻通して、多くの示唆を含み、昨今の凡人の書いた自己啓発書、ビジネス書など読むに比しない価値がここあると感じられる。 孔明曰く「口舌を以ていたずらに民をしか...
昨年末から読み始めた吉川英治三国志ようやく読了。 紆余曲折あるも、孔明の死を以て、ここに完結す。 読み物としてだけでは無く、全巻通して、多くの示唆を含み、昨今の凡人の書いた自己啓発書、ビジネス書など読むに比しない価値がここあると感じられる。 孔明曰く「口舌を以ていたずらに民をしかるな。むしろ良風を興して風に倣わせよ。風を興すもの師と吏にあり。吏と師にして善風を示さんか、克己の範を垂れその下に懶惰の民と悪風を見ることなけん」 終始一貫して、決して相手に奢ることなく、自らをわきまえ、謙虚さを説く。 現代にも変わらぬ理が随所に散りばめられており、もっと若い時分に読んでおくべきだった。
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8巻と分量は多いが、非常に読みやすく、あっという間に読み終えることが出来た。 以下、この本から示唆を受けたことを列記。 ・信賞必罰は組織を強くするために必要。 ・何か事を起こす時は、十分な下調べをして、必勝の態勢で臨むことが大切。 ・敵を欺くのであれば、味方すら欺くことも大切...
8巻と分量は多いが、非常に読みやすく、あっという間に読み終えることが出来た。 以下、この本から示唆を受けたことを列記。 ・信賞必罰は組織を強くするために必要。 ・何か事を起こす時は、十分な下調べをして、必勝の態勢で臨むことが大切。 ・敵を欺くのであれば、味方すら欺くことも大切(要は、大事は慎重に進める必要あり)。 ・苦手なことは手を付けてはいけない。(劉備玄徳の最後は・・・)
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