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岸信介 の商品レビュー

3.8

17件のお客様レビュー

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2012/09/15

再読です。やはり、この本は面白い。紙の資料だけで書いたものと思っていた。膨大なインタビューを基礎としている。久しぶりに、インタビュー読んでみようかな。

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2012/07/08

岸の波乱に富んだ生涯を戦前、戦中、戦後の官僚、閣僚、囚人、政治家としてどう生きたかコンパクトにまとめた一冊 常にエリートであったためか権力をつかむ過程の裏話的なものはほとんどなく、良く言えば変な色眼鏡で見たイメージを押しつけることなく岸の生涯を追える入門書 面白さという意味で...

岸の波乱に富んだ生涯を戦前、戦中、戦後の官僚、閣僚、囚人、政治家としてどう生きたかコンパクトにまとめた一冊 常にエリートであったためか権力をつかむ過程の裏話的なものはほとんどなく、良く言えば変な色眼鏡で見たイメージを押しつけることなく岸の生涯を追える入門書 面白さという意味では岸の生の声を取り上げてるエピローグが一番面白かった

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2011/05/15

[ 内容 ] 戦前、革新官僚として満州国の産業開発を主導、東条内閣の商工大臣を務めた岸信介は、A級戦犯容疑者とされながら政界復帰を果たし、首相の座に就いて安保改定を強行、退陣後も改憲をめざして隠然たる力をふるった。 その九○年の生涯と時代との交錯を生前の長時間インタビュー、未公開...

[ 内容 ] 戦前、革新官僚として満州国の産業開発を主導、東条内閣の商工大臣を務めた岸信介は、A級戦犯容疑者とされながら政界復帰を果たし、首相の座に就いて安保改定を強行、退陣後も改憲をめざして隠然たる力をふるった。 その九○年の生涯と時代との交錯を生前の長時間インタビュー、未公開の巣鴨獄中日記や米側資料を駆使して見事に描く。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2011/05/02

妖怪、巨魁とも呼ばれた昭和の政治家、岸信介。その人の一生記。と同時に第2次世界大戦前中後の日本政治史解説書でもある。 分野外の政治系の本、進みが悪かった。50%消化できただろうか。 原氏は言う 「事態を直視しない偉大なる楽観論は、確かに日本のお家芸ではある」 短直に見事に言い...

妖怪、巨魁とも呼ばれた昭和の政治家、岸信介。その人の一生記。と同時に第2次世界大戦前中後の日本政治史解説書でもある。 分野外の政治系の本、進みが悪かった。50%消化できただろうか。 原氏は言う 「事態を直視しない偉大なる楽観論は、確かに日本のお家芸ではある」 短直に見事に言い切っている。ということは昭和からこのスタイルは変わっていないようだ。こんな点を伝統している場合だろうか。 「人の退屈は思想の欠如による」 ショーペンハウアーの言葉を引いての岸の一句 「退屈は心貧しき証左なりと教へし人を想ひ見るかな」 『昭和天皇独白録』からひかれた箇所がいくつか。 御前会議で対米戦争が決定したのに際し、その時は反対しても無駄だと思ったから、一言も云はなかった、という天皇。 また、別人のように非常なドイツびいきになって帰ってきた外相松岡については、ヒトラーに買収でもされたのではないか、と疑う天皇。 といった冷めつつも人間らしい面を垣間見た。 岸本人にインタビューをしている著者ならではの真に迫ったモノグラフ。

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2011/04/24

安保改定の政治史研究で知られる原彬久(東京国際大学教授)の著作。 【構成】 第1章 維新の残り火-生いたち 第2章 青春の刻印-国家社会主義への道 第3章 時代の帆風を受けて-少壮官僚 第4章 国家経営の実験-満州国時代 第5章 戦時体制を率いて-国家主義の蹉跌 第6章 幽囚の...

安保改定の政治史研究で知られる原彬久(東京国際大学教授)の著作。 【構成】 第1章 維新の残り火-生いたち 第2章 青春の刻印-国家社会主義への道 第3章 時代の帆風を受けて-少壮官僚 第4章 国家経営の実験-満州国時代 第5章 戦時体制を率いて-国家主義の蹉跌 第6章 幽囚の日々-獄中日記が語るもの 第7章 保守結集に向けて-五五年体制の構築 第8章 権力の頂点に立つ-安保改定への執念 「昭和の妖怪」「A級戦犯」「安保改定を成し遂げた右翼的政治家」「満洲国を創った男」 我々は岸信介を語るキーワードには事欠かない。長州出身にして一高・東大卒の超エリート官僚の岸の姿は、岸の初組閣から半世紀が経過した後に首班指名を受けた孫とは根本的に異なる。 本書は戦前・戦中・戦後を通じた昭和という時代に、権力の中枢を司り、頂点を極めた稀有な政治家の物語なのである。 前半は岸家・佐藤家をめぐる家庭環境から、岸の人格・キャリア形成に焦点をあて、岸をとりまく環境に「岸がいかに対応していったのか」ということが中心となる。 しかし、戦後巣鴨から出所した後は、記述ががらりとかわり、政治史研究の学術的な叙述スタイルとなっていく。そこでは「岸をとりまく環境」がどう変化したのかということに焦点があてられ、岸自身の動きはいくぶんつかみにくい。 前半の史料の引用はほぼオーラルヒストリーに近く、しばしば印象論的な叙述と感じる点があり、やや正確さを欠くように思える。また逆に後半は、公文書等の一次史料を数多く引いているため、叙述が硬直化して、前半のような滑らかさが失われ、面白味に欠けるように感じられた。詳細な政治過程分析は既に別の著作で行っていることを考えれば、もう少し工夫があってもよかったのではないかと思う。 とまれ、戦前・戦後の岸信介のパーソナリティを知るのに手っ取り早い入門書である。

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2010/02/07

国家社会主義の革新官僚として出発、満州国の経営に辣腕をふるい国内では国家総動員体制を確立。敗戦を経て、吉田内閣の占領時体制を引きずった対米関係の合理化―安保改定を実現。戦前戦中戦後を通して紆余曲折が在るように見えながら「大東亜共栄圏構想」から戦後のアジア諸国への関心には一貫性があ...

国家社会主義の革新官僚として出発、満州国の経営に辣腕をふるい国内では国家総動員体制を確立。敗戦を経て、吉田内閣の占領時体制を引きずった対米関係の合理化―安保改定を実現。戦前戦中戦後を通して紆余曲折が在るように見えながら「大東亜共栄圏構想」から戦後のアジア諸国への関心には一貫性があり断絶はないと断言する確固たる自信。

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2009/10/07

岸は戦前の秀才だったが戦後も総理として活躍した。 満州の国家経営実験や、巣鴨プリズンとか色々と書かれていて興味深い。巨魁、妖怪クラスの政治家はもう今の日本にはいない。

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