完訳 アンデルセン童話集(1) の商品レビュー
アンデルセンの童話は…
アンデルセンの童話は,決して口あたりよい砂糖菓子のようなものではありません.「私が書いたものはほとんどが私自身の映像である」と『自伝』のなかで述べられているように、どんな空想的な話のなかにも、作者の生きた波瀾の人生の一片が封じこめられていて、おとなであれ子どもであれ読む者の心を強...
アンデルセンの童話は,決して口あたりよい砂糖菓子のようなものではありません.「私が書いたものはほとんどが私自身の映像である」と『自伝』のなかで述べられているように、どんな空想的な話のなかにも、作者の生きた波瀾の人生の一片が封じこめられていて、おとなであれ子どもであれ読む者の心を強くゆさぶります。
文庫OFF
岩波文庫のアンデルセ…
岩波文庫のアンデルセン童話完訳版です。「人魚の姫」とか「おやゆび姫」とか「マッチ売りの少女」など代表作はご存知の方が多いと思いますが、完訳版にはマイナーな名作も載っていますので、お薦めです。全4巻あります。
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アンデルセンといえばメルヘン、ファンタジーのイメージが強かったのですが、読んでみると、民話に近いものも多くありました。ファンタジーは、民話から派生している面もあるそうですが、頷ける内容でした。また、例えば、兵隊がいきなり老婆を殺して物を取り上げる等、驚く展開もありますが、説話的・...
アンデルセンといえばメルヘン、ファンタジーのイメージが強かったのですが、読んでみると、民話に近いものも多くありました。ファンタジーは、民話から派生している面もあるそうですが、頷ける内容でした。また、例えば、兵隊がいきなり老婆を殺して物を取り上げる等、驚く展開もありますが、説話的・道徳的要素が物語の要素に入ってくるのは、時代的にもっと後らしく、ただ淡々と話を進めている印象を受けました。情緒的、情感的な記述もほとんど見られませんでした。 1835年に31歳のアンデルセンが第1集を出した時には「子供のためのお話」という表題をつけていたそうですが、大人にも読まれるようになり、後には「子供のための」という文言を取ってしまったそうです。 本書は、昭和13年の翻訳を、38年に改訳したものとのことで、令和の時代に読むには、少し馴染みのない表現もあるように感じました。 以下、16話中、私が童話として読んだことのあるものは★のついた5つでした。 火打箱 小クラウスと大クラウス ★エンドウ豆の上に寝たお姫様 小さいイーダの花 ★親指姫 いたずらっ子 旅の道づれ ★人魚姫 ★皇帝の新しい着物 幸福の長靴 ヒナギク ★しっかり者の錫の兵隊 野の白鳥 パラダイスの園 空飛ぶトランク コウノトリ
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人魚姫、泡になったあと、妖精になって空にあがりつつ、王子とお妃にそっと別れのキスをしていたという話の続きがあってとっても救われた(^^)王子も人魚姫の存在に気付いたのか、海の泡を見ていたと。どの話も(救いのないような話でも)意外と猛毒ではないし、グロがない!イソップ童話と混同して...
人魚姫、泡になったあと、妖精になって空にあがりつつ、王子とお妃にそっと別れのキスをしていたという話の続きがあってとっても救われた(^^)王子も人魚姫の存在に気付いたのか、海の泡を見ていたと。どの話も(救いのないような話でも)意外と猛毒ではないし、グロがない!イソップ童話と混同していたか。
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火打箱/小クラウスと大クラウス/エンドウ豆の上に寝たお姫様/小さいイーダの花/親指姫/いたずらっ子/旅の道づれ/人魚姫/皇帝の新しい着物/幸福の長靴/ヒナギク/しっかり者の錫の兵隊/野の白鳥/パラダイスの園/空飛ぶトランク/コウノトリ
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◆「人魚姫」映画とは異なる悲しい結末です。◆ ご存じ「リトル・マーメイド」の原作です。映画では主人公のアリエルが王子様と結ばれ、ハッピーエンド。けれども原作の終章では、王子様と結ばれなかった人魚姫は海の泡となるのです。人間の足と引き換えに声を奪われた人魚姫は、王子様の命を助けたの...
◆「人魚姫」映画とは異なる悲しい結末です。◆ ご存じ「リトル・マーメイド」の原作です。映画では主人公のアリエルが王子様と結ばれ、ハッピーエンド。けれども原作の終章では、王子様と結ばれなかった人魚姫は海の泡となるのです。人間の足と引き換えに声を奪われた人魚姫は、王子様の命を助けたのは私ですと言えないままに泡となり天に昇っていきます。詳しく翻訳された原作は、大人になったからこそわかる悲しさ、切なさ、そして美しさに出会えます。
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火打ち箱、小クラウスと大クラウス、エンドウ豆の上に寝たお姫様、小さいイーダの花、旅の道づれ、幸福の長靴、空飛ぶトランク 旅の道連れがおもしろかった。
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「これもアンデルセンだったのか!」と思う話ばかり。 小さいころに読んだものはディズニー版だったり子供向けにアレンジされてたものが多かったけど、もとを読んでみるとえぐいお話が以外と多い。
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はだかの王様、人魚姫など有名なお話の完訳版です。 人魚姫の清らかさ、悲しみ・・・読み聞かせたらあまりに切なくて涙が・・読み切れず最後は子供に自分で読んでもらう始末(汗) 素晴らしいお話です。 ディズニーのアニメにもなっていますが、この美しく悲しいお話を是非完訳版で味わって見て...
はだかの王様、人魚姫など有名なお話の完訳版です。 人魚姫の清らかさ、悲しみ・・・読み聞かせたらあまりに切なくて涙が・・読み切れず最後は子供に自分で読んでもらう始末(汗) 素晴らしいお話です。 ディズニーのアニメにもなっていますが、この美しく悲しいお話を是非完訳版で味わって見て下さい。
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宝石箱をひっくり返したような珠玉の数々。美しくも悲しい人魚姫。オムニバス短編の幸福の長靴はドラえもんの秘密道具のよう。しっかり者の錫の兵隊は子供の頃読んだ絵本にあった。パラダイスの園はエデンの物語。
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