河童 他二篇 の商品レビュー
河童社会を見た者は、…
河童社会を見た者は、その中に河童独自の文化、風潮あるいは卓越した思想を垣間見ることができるだろう。蓋しその社会の中にある種の人間的な狭量さを発見するに違いない。
文庫OFF
河童 最初は狂った人の話としてすらすら読めた。 似たような名前の河童がたくさん出てきて、間を置いて読むと訳が分からなくなる。 解説やなんとなくの時代背景だったりを通して、芥川が表現したかったことを国語的になんとなく理解した気がする。 蜃気楼 もう一回落ち着いて読みたいかも。 夜...
河童 最初は狂った人の話としてすらすら読めた。 似たような名前の河童がたくさん出てきて、間を置いて読むと訳が分からなくなる。 解説やなんとなくの時代背景だったりを通して、芥川が表現したかったことを国語的になんとなく理解した気がする。 蜃気楼 もう一回落ち着いて読みたいかも。 夜が涼しいうちの夏に 三つの窓 解説を読むと、なんだか口がムッとしてしまう。
Posted by
人間らしさが強調されてた作品だった。 芥川竜之介が、河童好きなのは知らなかった。 ビスマルクのことば(正直は最良の外交である)が出てくるとは思わなかった。 芥川も、ビスマルクに興味を持ってたのかな? "蜃気楼"は楽しく読めたが、"三つの窓"...
人間らしさが強調されてた作品だった。 芥川竜之介が、河童好きなのは知らなかった。 ビスマルクのことば(正直は最良の外交である)が出てくるとは思わなかった。 芥川も、ビスマルクに興味を持ってたのかな? "蜃気楼"は楽しく読めたが、"三つの窓"はいくら時代と言え、読んでて辛かった。
Posted by
『河童』・・・面白おかしく読み進めていたら、なんだか所々、重く暗くなってきて、後半は心がざわざわしてしまった。産まれるか否かを自分で決めることになっていること、また、産まれた時が老人で徐々に若返っている河童が、だから欲に囚われずに幸せだというのが印象的。 他の二篇も薄暗い話なのだ...
『河童』・・・面白おかしく読み進めていたら、なんだか所々、重く暗くなってきて、後半は心がざわざわしてしまった。産まれるか否かを自分で決めることになっていること、また、産まれた時が老人で徐々に若返っている河童が、だから欲に囚われずに幸せだというのが印象的。 他の二篇も薄暗い話なのだけど、妙な綺麗さがあって良かった。 映画館でアクション映画を観た後の街中で、何か危険が迫っている気がしてしまう私。この本を読み終わったばかりの今、自分の作品の評価を死後に気にする河童と芥川龍之介が重なって、ここの私の感想が届いたら何か起こるんじゃ?とそわそわしている。 世界に入りすぎ(笑)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「河童「「蜃気楼」「三つの窓」の3篇。この後の芥川を考えると「ワァ…」となるけれど、芥川っぽいな~と感じるものがある。河童、設定はユーモラスなはずなのに面白味が薄いというか、「そんなこと考えてたんだ…」とつい真顔になってしまう。そして登場河童の名前と関係がこんがらがる(笑)。蜃気楼は情景的には美しいのに、心がざらざらしてくる。三つの窓も解説読んで自分と宇野浩二を暗喩しているとあって「おう…」となっちゃった。
Posted by
(河童)面白く読んだ。どうなのかな、河童の国とこの人間の国、どちらが住み良いかな。芥川はどう思っていたのかな。生きにくかったのかな。
Posted by
図書館で借りた。 私の岩波文庫を読んでみようシリーズ。今回は芥川龍之介の「河童」、河童なんてファンタジー的な雰囲気を感じさせるが、強烈な社会風刺を意識された作品だ。むしろおどろおどろしい。これを書き上げて半年も経たぬ間に、芥川は命を絶つ。 河童と出会うまでは、上高地の山を登るド...
図書館で借りた。 私の岩波文庫を読んでみようシリーズ。今回は芥川龍之介の「河童」、河童なんてファンタジー的な雰囲気を感じさせるが、強烈な社会風刺を意識された作品だ。むしろおどろおどろしい。これを書き上げて半年も経たぬ間に、芥川は命を絶つ。 河童と出会うまでは、上高地の山を登るドキュメンタリーの情景だったが、気付けば河童と対等に会話し、河童の世界に居る。 河童の常識が広がる世界…、私には整理ができなかった。
Posted by
いづれも芥川龍之介のことを知らないと理解できない作品だと思う。その意味で、読んだが理解できなかった。特に『蜃気楼』は意図さえもわからない。解説やWikipediaには敢えて筋も中身もないものをこさえようとしていたと書かれているが、本当にそうなんだろうか。主人公はただただ何をみても...
いづれも芥川龍之介のことを知らないと理解できない作品だと思う。その意味で、読んだが理解できなかった。特に『蜃気楼』は意図さえもわからない。解説やWikipediaには敢えて筋も中身もないものをこさえようとしていたと書かれているが、本当にそうなんだろうか。主人公はただただ何をみても聞いても気味悪さを感じて独り妄想に走りがちになるが、友人や妻の返答で実は全て何でもない取り越し苦労であったことに気がつく。そういう場面がいくつか繰り返されて終り。なるほど一読すると中身も筋もない。三島由紀夫らは、詩的な作品だと述べ、ほかにも絵画的だと評価した人もいるらしい。短篇なので、筋はつけにくい。短篇だからそう感じるだけなのではないかと思う。何にしても芥川龍之介のことはよくわからないので、どの作品も読んでいて理解できなかった。
Posted by
★3.5 「蜃気楼」「三つの窓」 「河童」は色々と風刺しているのだろうけど、分かりづらい風刺もあったので、全部消化出来ていない。
Posted by
芥川龍之介の晩年の著書3作が収録。 "河童"、"蜃気楼"は同じ頃に脱稿した作品で、共に1927年3月号の別雑誌に掲載されました。 "三つの窓"は本書の解説によると同年7月号の文学雑誌「改造」に掲載、同年、7月24日が芥川...
芥川龍之介の晩年の著書3作が収録。 "河童"、"蜃気楼"は同じ頃に脱稿した作品で、共に1927年3月号の別雑誌に掲載されました。 "三つの窓"は本書の解説によると同年7月号の文学雑誌「改造」に掲載、同年、7月24日が芥川龍之介の没月日なので、"三つの窓"に関しては死の直前に書かれたといっていいと思います。 晩年の芥川作品は、人生や死をテーマにすることが多く、一人称が"僕"である私小説のような作品も多く見られます。 本作収録の作品もそういった内容で、特に掲題にある"河童"は、人間社会のあり様を痛烈に批判したことで著名ですね。 一方で、初期のようなわかりやすさ、親しみやすさというものは失われており、そういう意味で、初期と晩年では大きく印象が異なります。 どちらが読みやすいかというと圧倒的に初期の作品だと思うので、晩年の作品は芥川龍之介という文士に興味があれば読むべきと思います。 ・河童 ... 晩年の代表作。 それまで"河童"のイメージも呼び方も一定ではなかったが、本作のヒットによってkappaという発音やその容姿が固定されたという話があるほど有名な作品です。 内容は、ある精神病患者の第二十三号が語った内容を記したものということとなっています。 彼はある日、穂高山へ単独登山に赴くが、その途中で河童に出会い、追いかけているうちに河童の国に迷い込む。 そこで河童の国でいうところの「特別保護住人」として認められた彼は、この奇妙な国について見聞きしたことを語るという内容です。 河童の国は人間社会で固く信じられた常識の逆を取っていて、そしてそれは妙に納得できる内容となっています。 「子供は親の都合で生まれず、生まれるかどうかを生まれる前に確認される」、「新機械の導入で工員が解雇された際には、法律により屠殺され食卓の肉として並ぶ」、「悪い遺伝子を駆逐するため、健全な河童と不健全な河童の婚姻が奨励される」など、正気ではないがそうなれば頭を悩ませる様々が解決すると思わされるような気にさせてくれます。 精神病患者はそんな河童達をやがて清潔な存在として振り返り、人間社会に戻った後も河童の国に"帰りたい"と望むようになります。 果たして彼は精神異常者なのか、精神異常者はどちらなのか、わからなくなるような内容です。 ・蜃気楼 ... 10ページほどの短編作品。 副題は"或は「続海のほとり」"で、1925年に書かれた"海のほとり"という作品の続編ともとれる作品です。 なお、"海のほとり"は未読ですが、"蜃気楼"同様、主人公が友人と海辺を歩く内容とのことです。 蜃気楼が出るということで有名な鵠沼の海岸に出かけた主人公「僕」と友人が浜辺を歩くという内容で、不気味な雰囲気、重い空気は、絵画のような写実的な印象を与えます。 二度に渡り同海岸に主人公は出かけるのですが、何が起きるわけでもなく終わります。 "流れ着いた遺体の木札"、"土左衛門の足のように見えた遊泳靴"、この頃の芥川龍之介のざわついた心が伝わってくるようですが、友人たちや妻の存在が「僕」にやすらぎを与えるような感じがあり、短い文章から受けるものは様々だと思います。 不思議な雰囲気の作品です。 ・三つの窓 ... こちらも10ページ強ほどの長さの短編作品。 最晩年の作品といっていいほど間際に書かれた作品ですが、有名作でもなく、収録されていることに違和感を感じました。 とある一等戦闘艦を舞台にした3つの短い話をまとめたものですが、なんとも感想の書きづらい内容です。 「2.三人」は、K中尉が艦内であった三人の死についてで、完成度が高く虚無感の伝わる内容でしたが、「1.鼠」に至っては正直内容の意味がよくわからず、「3.一等戦闘艦××」はまさかの艦隊擬人化で、変わった作品という印象しか持ちませんでした。 研究家は意味が見いだせる内容なのかもですが、楽しんで読めるかというとそういう感じはなかったかなと思います。
Posted by
