山椒魚・遥拝隊長 の商品レビュー
「屋根の上のサワン」…
「屋根の上のサワン」や「へんろう宿」など、表題作の他に収められているのもすべて傑作なので、井伏文学入門編としては最適です。
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井伏鱒二の短編のおも…
井伏鱒二の短編のおもしろさは大人になるほど感じるのではないでしょうか。てきぱきとした文章の「山椒魚」。「鯉」における奇妙な仕事。ファンタジックな紀行物、「へんろう宿」が素晴らしいです。
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遥拝隊長は戦争の悲惨…
遥拝隊長は戦争の悲惨さを改めて感がさせられる作品です。岡崎悠一の発作は戦争を引きづった後遺症なのに周りの見る目が覚めていて切なくなりました。
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短編集といって良いと…
短編集といって良いと思う。表題2編はテーマがやや重苦しいので「他七編」の方が面白く感じた。特に『「槌ッツァ」と「九郎治ツァン」はけんかして私は用語について煩悶すること』は傑作だった。筆者の田舎の話で、呼称の問題に終始するのかと思ったらオチまであって、まるで落語だと思った。
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この歳にして初めて井伏鱒二を手に取る情けなさには未だ苛まれつつ、ともかく今読めてよかった。残りの人生、今が一番若いのだ。 井伏は広い意味での「世間」を味わい尽くし、それを冷ややかな目線で傍観しながらも、人とその奇妙な生き物がこしらえた世界を愛し慈しんでいるのだろうとぼんやり思う。...
この歳にして初めて井伏鱒二を手に取る情けなさには未だ苛まれつつ、ともかく今読めてよかった。残りの人生、今が一番若いのだ。 井伏は広い意味での「世間」を味わい尽くし、それを冷ややかな目線で傍観しながらも、人とその奇妙な生き物がこしらえた世界を愛し慈しんでいるのだろうとぼんやり思う。 ここに幼稚な井伏評を書いておいてなんだが、巻末の河上徹太郎による解説もなかなか見事なので一読の価値大いにあり。
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新潮の山椒魚を昨年読んだので所々再読。山椒魚は初見よりも考える余地を見いだせたので少しは楽しみ方が分かった気がする。苦手意識こそなくなったけどもまだ井伏作品の面白さに惹き込まれるところまできていない。時々読み返したい。
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人々のつまらないこだわりが生む喜劇に引き込まれる『槌ツァ(以下省略)』。ユーモアと物悲しさがバランスした『屋根の上のサワン』。戦争の悲劇を見事に喜劇で表現した『遥拝隊長』。『山椒魚』を始め、どの作品も明確なオチがない分余韻が残る
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最初よくわかんなかったけどだんだんすっとぼけたユーモアの味わい方がわかってきた。特に『「槌ツァ」と「九郎治ツァン」はけんかして私は用語について煩悶すること』の田舎もん同士が言葉遣いでマウントを取り合ってるの笑えたし、『夜ふけと梅の花』に出てきた酔っぱらいが「僕は、酔えば酔うほどし...
最初よくわかんなかったけどだんだんすっとぼけたユーモアの味わい方がわかってきた。特に『「槌ツァ」と「九郎治ツァン」はけんかして私は用語について煩悶すること』の田舎もん同士が言葉遣いでマウントを取り合ってるの笑えたし、『夜ふけと梅の花』に出てきた酔っぱらいが「僕は、酔えば酔うほどしっかりする。」と言ってるのかなりよかった。そんなわけあるか。
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山椒魚以外の井伏鱒二の作品を初めて読んだ。 ・山椒魚、鯉、屋根の上のサワン 束縛の渦中で他人も道連れにしたい、自分より辛い目に遭わせてやりたいという魔の自分と、自分とは逆に自由に羽ばたいて欲しいと願う清い自分との葛藤が鮮やかに描かれていて、どちらの心情も理解できて、見事な文章だ...
山椒魚以外の井伏鱒二の作品を初めて読んだ。 ・山椒魚、鯉、屋根の上のサワン 束縛の渦中で他人も道連れにしたい、自分より辛い目に遭わせてやりたいという魔の自分と、自分とは逆に自由に羽ばたいて欲しいと願う清い自分との葛藤が鮮やかに描かれていて、どちらの心情も理解できて、見事な文章だと思った。 ・丹下氏邸 冒頭の叱責が、後に機転を利かせてくれたものだと分かり、ニヤニヤ。 ・夜更けと梅の花 酔っぱらいのコミカルな短編。丹下氏邸と併せてハハッと笑ってしまう話。 ・休憩時間 この短編は現代のTwitterを黒板を舞台に繰り広げたようなもので、井伏鱒二に現代のTwitterを是非見てもらいたい。目の前を桜の花びらが舞っていくかのような春の教室の休憩時間。 ・槌ツァと九郎治ツァンはけんかして これもコミカルな話で、小さな村の、間の抜けたマウント大会のお話。 ・へんろう宿 ・遥拝隊長 どれも短編なので読みやすく、何度でも読み返したい文章のリズムとテンポ。 日本文学が苦手な人も、ぜひ読んでみてほしい作品。
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はじめて井伏鱒二を読んだ つげ義春と似ていると思った つげは影響を受けている? 山椒魚, 地方, というモチーフ 生活の機微, みたいなものの情緒を捉える感じ ともすれば「ナンセンス」と言われかねないような「軽薄さ」, 苦悩を描く場合でも, 生きられる切実な苦悩として描かれると...
はじめて井伏鱒二を読んだ つげ義春と似ていると思った つげは影響を受けている? 山椒魚, 地方, というモチーフ 生活の機微, みたいなものの情緒を捉える感じ ともすれば「ナンセンス」と言われかねないような「軽薄さ」, 苦悩を描く場合でも, 生きられる切実な苦悩として描かれるというよりは, どこか戯画化されて描かれるかんじ memo ●井伏鱒二(1898-1993, 広島生まれ) ・地主の子, 5歳で父が他界, おじいちゃんっこ ・早稲田大学, 教授と衝突して中退 ・1924, 佐藤春夫に師事 ・1929, 山椒魚 発表 (31歳) ・明治維新の子・孫世代 ・おくれて近代化する地方 ・井伏が上京したときのショックは, 現代よりすごかったはず, 前近代から近代へのタイムスリップのよう? ・民主主義, 俺たちでも国を変えられる, という熱がまだ残っていた?? 熱くなりすぎて焼き切れる直前の時代?? ・1920s-1930s プロレタリア文学(小林多喜二『蟹工船』, 徳永直『太陽のない街』など)の興隆が終わって, 台頭してきた「芸術派」 ・1912-1926: 大正時代 ・左翼文学の衰退の原因は, 日本の右傾化に伴う弾圧の結果というひともいれば, 単に読者の需要が変わっただけというひともいる ・フォーク音楽も同じ流れ?? 1960s労働者の歌から, 1970s四畳半フォークへ ・
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