黒猫 モルグ街の殺人事件 他五編 の商品レビュー
クルーチは「病的」「黄昏」などを悪い意味に使用しているが、貝殻の病気から真珠が生まれることを信じている私は、例によって、この点には同意出来ない。むしろ逆に、私などはドイルの白昼的平俗にあきたらず、ポオの夜の夢(黄昏ではなくて夜だ)の「架空のリアル」に心酔するものである。私のもっと...
クルーチは「病的」「黄昏」などを悪い意味に使用しているが、貝殻の病気から真珠が生まれることを信じている私は、例によって、この点には同意出来ない。むしろ逆に、私などはドイルの白昼的平俗にあきたらず、ポオの夜の夢(黄昏ではなくて夜だ)の「架空のリアル」に心酔するものである。私のもっとも愛するポオの言葉「この世の現実の出来事は、私にとっては単なる幻影にすぎない。これに反して、夢の国の物狂わしき影像こそ、私の日々の生命の糧であり、さらに強く、かかる夢の国のみが、私にとっての全実在である」 江戸川乱歩『探偵作家としてのエドガー・ポオ』
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7篇の短編集 それぞれの短編の最初の発表年代が1839年〜1845年。 ということは、今から約180年前の作品ってことかぁ〜。 人間のどうしょうもない心理って変わらないものだなぁと感じた。 訳の古さで難解なところが多く、ギブアップしようかと思いながらも、四苦八苦しながら読み進...
7篇の短編集 それぞれの短編の最初の発表年代が1839年〜1845年。 ということは、今から約180年前の作品ってことかぁ〜。 人間のどうしょうもない心理って変わらないものだなぁと感じた。 訳の古さで難解なところが多く、ギブアップしようかと思いながらも、四苦八苦しながら読み進めると、話の先が気になって、読みきってしまった。 うろ覚えですが、、、 昔読んだ本に、本を読むと、その題名を聞くだけで、その本を読んだ者同士は、本一冊分の内容をお互いが理解し、説明を省いて会話ができるという、濃密な共通言語が得られる。とあった。(気がする) 史上初の推理小説「モルグ街の殺人」という共通言語を手に入れたのが嬉しい。 そして話したい「犯人、まじかー」と。
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ほとんどの作品は別の本で読んだことがあるのですが、『天邪鬼』は初めてでした。 やっちゃいけないけど、やりたくなるみたいなことって本当にありますよね。ただ、それが悪い方向に転がると…という作品でした。
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表題2作の他に「ウィリアム・ウィルソン」・「裏切る心臓」・「天邪鬼」・「マリ・ロジェエの迷宮事件」・「盗まれた心臓」を収録。 各篇ともジャンル小説の体裁ではあるが、怪奇小説なら主人公の恐怖体験だけでなくその前後の堕落と破滅の描写に、探偵小説なら事件のトリックよりも人が物事をどのように捉え考えがちなのかについての考察に重きを置いている印象だ。冗長な箇所があったり作品全体の完成度が低かったりはするが、人間心理の追究は見事だと思う。
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黒猫 ウィリアム・ウィルソン 裏切る心臓 天邪鬼 モルグ街の殺人事件 マリロジェエの迷宮事件 盗まれた手紙 みんな大好きポーの作品を初めて読んだがなんだか予想とは違う作風。もっとガッツリエンタメを予想していたのだがジワリと徐々に湿ってくるような面白さだった そして翻訳の古めかし...
黒猫 ウィリアム・ウィルソン 裏切る心臓 天邪鬼 モルグ街の殺人事件 マリロジェエの迷宮事件 盗まれた手紙 みんな大好きポーの作品を初めて読んだがなんだか予想とは違う作風。もっとガッツリエンタメを予想していたのだがジワリと徐々に湿ってくるような面白さだった そして翻訳の古めかしい文体がまたいい塩梅で美しさと不気味さが出ていて心地よい 個人的お気に入りはウィリアム・ウィルソン、裏切る心臓、モルグ街の殺人事件だ
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世界で初めて推理小説の定義として書かれた作品。再読。今読むと少しずるいところとかあるけど、デュポンとその友人の設定と同居するところ、デュポンが相手を考察するところなど、緋色の研究のホームズを思わせるようなコンビオマージュはこれが、起源ではないかと思う。
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なにぶんにも訳が古い。。。。特に漢字で表現されているものが実際何なのかさっぱり分からないものが一つや二つだけでない。 ただその古さが幸いにして、「黒猫」、「ウイリアム・ウィルソン」、「裏切る心臓」、「天邪鬼」において、つまり殺人の独白作品では、却ってその狂気が増幅されるというプ...
なにぶんにも訳が古い。。。。特に漢字で表現されているものが実際何なのかさっぱり分からないものが一つや二つだけでない。 ただその古さが幸いにして、「黒猫」、「ウイリアム・ウィルソン」、「裏切る心臓」、「天邪鬼」において、つまり殺人の独白作品では、却ってその狂気が増幅されるというプラス面もある。 「モルグ街の殺人事件」、「マリ・ロジェエの迷宮事件」、「盗まれた手紙」はまさにシャーロックホームズそのもの。まさかパクったか?と思って調べてみると、ポオの方がコナン・ドイルよりも50年も前に生まれているのですね。。。。さて、コナン先生、ポオの作品から着想を得たのでしょうか?
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これはなかなかに面白かったですねぇ…古い作品だのに色褪せていないというか、現代人にも通じる精神世界?を描いているように思いました…。 作者もなんだか波乱万丈な人生を送られたようで…それは解説に書いてあるのですけれどもまあ、孤独な人生だったっぽいですねぇ…晩年にはすっかりアル中に...
これはなかなかに面白かったですねぇ…古い作品だのに色褪せていないというか、現代人にも通じる精神世界?を描いているように思いました…。 作者もなんだか波乱万丈な人生を送られたようで…それは解説に書いてあるのですけれどもまあ、孤独な人生だったっぽいですねぇ…晩年にはすっかりアル中になってしまったようで…昔もこんな人が居たんですねぇ…という感じですかな。 ヽ(・ω・)/ズコー ウィリアムウィルソン?とかいう短編が面白かったですかねぇ…単なるミステリではなく、人間の暗部やら深部やらに迫っている感じが良かったです。 ヽ(・ω・)/ズコー 他にも作品があるのなら読んでみたくなりましたねぇ…後はまあ、乱歩さんも影響を受けた作家さんであって、なんとなく乱歩が書きそうなお話だな、とも思いましたかねぇ…さようなら。 ヽ(・ω・)/ズコー
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★★★2017年6月レビュー★★★ 探偵小説の先駆けともいえる、エドガー・アラン・ポー。 「黒猫」「モルグ街の殺人」など。 名探偵デュパンの活躍する「モルグ街の殺人」のラストは衝撃的だった。 何故誰も気づかない?というのがまず第一。 そして、ペットのオランウータンが人を二人も殺したのに、飼い主には何のお咎めもなし、というのが驚きだ。むしろ同情されている感がある。時代と国が違えば価値観も違うものだ。
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