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トオマス・マン短篇集 の商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2016/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誤解を恐れずに言ってしまうと やっぱり長編作家なのね、でしょうか。 なんか「あ。これは、アレの前振りね」「これはアレの習作かあ」みたいなのが多くて・・・ だってだって「魔の山」とはいかなくてもヴェニスかトニオくらいのは期待しちゃうじゃないですか・・・ 一番面白かったのは「神の剣」かなあ。 ちょいと変わった傾向の話で、研究者的に面白いのでしょうか、論文がいくつもネットでひっかかりました。

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2016/03/02

長編「ベニスに死す」と同じく、短編も途中で哲学的な方向に暴走するのがトオマス・マン難点。愛犬家が読んだら激怒しそうな「トビアス・ミンデルニッケル」と、乱歩や夢野久作を思わせる幻想的な「衣装戸棚」の二編が傑作。

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2014/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幻滅、神の剣は本当に素晴らしい。幻滅は言葉が心に響き、神の剣はひたすら美しかった。訳が古いのが、逆に味があって良い。 救われない、沈鬱な物語が多く、短篇であっても、実にトオマス・マンらしい。

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2012/11/14

ううん…面白いのかなぁ?古典系は文体で好き嫌い出ますよね、もしかしたら訳者が合わないだけかもしれないけど。 「神の剣」の「知とは深刻な苦悩ですよ~…」ってくだりが好き。何も考えない方が愉快かもしれないけど、最後の最後で救われないかもしれないことを(いろいろ考えても悩むもののよう...

ううん…面白いのかなぁ?古典系は文体で好き嫌い出ますよね、もしかしたら訳者が合わないだけかもしれないけど。 「神の剣」の「知とは深刻な苦悩ですよ~…」ってくだりが好き。何も考えない方が愉快かもしれないけど、最後の最後で救われないかもしれないことを(いろいろ考えても悩むもののようにも思いますが)「知=煉獄の火」っていったのですかね。 「小フリイドマン」に妙に心惹かれた。オスカー・ワイルド的ななにかを感じる。

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2011/03/21

難しい感じがして、途中で集中力が途切れた。 けれどそれは、本の問題というより、自分の問題なのだと思う。最近の本の書き方とは違う気がするので、慣れていないだけだと。 そこはかとない狂気だなというのが最初の印象。それぞれの短編を読んでいくうちに、印象がころころ変わる。哀れだったり、...

難しい感じがして、途中で集中力が途切れた。 けれどそれは、本の問題というより、自分の問題なのだと思う。最近の本の書き方とは違う気がするので、慣れていないだけだと。 そこはかとない狂気だなというのが最初の印象。それぞれの短編を読んでいくうちに、印象がころころ変わる。哀れだったり、自分に照らし合わせてひやりとしたり。 時間をおいて、また読んでみたい。

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2011/12/27

サウンド文学館・パルナス「トーマス・マン 衣裳戸棚 幻滅」北杜夫訳 退屈だった 衣裳戸棚:短い人生に絶望した男が死んだ。 幻滅:利己的で残酷で何もかもに幻滅している男の話。追い求める物を間違えているから幻滅しか手に入れられないんだ。

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2011/07/19

マンの初期短篇17篇。最後の「鉄道事故」が、私には最も印象的でした。私が初めて手にしたマンが、この本だったはず。誰か或る作家のものを読もうとするとき、最も有名なものからか、そうでなければ短篇集か詩集から入る、というのが、いつのまにか私の習慣になっていました。いきなり長篇、は、敷居...

マンの初期短篇17篇。最後の「鉄道事故」が、私には最も印象的でした。私が初めて手にしたマンが、この本だったはず。誰か或る作家のものを読もうとするとき、最も有名なものからか、そうでなければ短篇集か詩集から入る、というのが、いつのまにか私の習慣になっていました。いきなり長篇、は、敷居が高すぎるような気もして(それで挫折したら悲しいし)。「今、何を読んでるの? と訊くと、貴女は必ず、何々を読んでるじゃなくて、誰それを読んでる、って答えるんですね」と言われて初めて、気づきました。たしかに私は、同じ人の書いたものを、まずは少なくとも2〜3冊以上続けて読んでみます。それで気に入ったら、そのとき手に入る限りのものをまとめて読むし、その後も新刊が出たら手にとることになる。いつのまにか、そういうことになっていました。さて、この短篇集はもちろん、ヴェニスに死すとかトニオ・クレーゲルに至るため、勝手に「入門」と決めた1冊でした。20年以上前に読了したというサインが入っています。

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2009/10/04

人間的な苦悩を芸術的情熱の火で浄めてゆくシラーの姿を浮き彫りにした「悩みのひととき」。精神的には優れたものを持ちながら、実生活の上ではみじめな馬鹿おどりをしているにすぎぬ「道化者」。その他「幻滅」 「幸福への意志」 「予言者の家で」など清新な創造意欲の息吹にみちたマンの初期短編か...

人間的な苦悩を芸術的情熱の火で浄めてゆくシラーの姿を浮き彫りにした「悩みのひととき」。精神的には優れたものを持ちながら、実生活の上ではみじめな馬鹿おどりをしているにすぎぬ「道化者」。その他「幻滅」 「幸福への意志」 「予言者の家で」など清新な創造意欲の息吹にみちたマンの初期短編から17編を収録。(表紙の解説から)

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2009/10/04

とりあえず『トリスタン』だけ読みました。やっぱり自然描写がステキ。あと、音楽が聞こえてきそうですね。

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