極道の妻たち の商品レビュー
暴力を振るわれても、黙って夫の帰りを待つ極道の妻というのはDV体質ではないかと思った。原作は昭和後期に書かれている。この時はDVがそこまで社会問題として認識されていないから、極道を愛してしまった悲しい女の話として読まれたと思うが、今ではDVはもはや日常茶飯事で、極道に限った話では...
暴力を振るわれても、黙って夫の帰りを待つ極道の妻というのはDV体質ではないかと思った。原作は昭和後期に書かれている。この時はDVがそこまで社会問題として認識されていないから、極道を愛してしまった悲しい女の話として読まれたと思うが、今ではDVはもはや日常茶飯事で、極道に限った話ではない。三郎親分の話は特に刹那かった。男の視点から語る女という設定を一部組み込んだところが作品のクオリティを上げている。
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極道の妻はスポ根かつロマンチストかつナルシストかつマゾだと思う。夫(お父ちゃん、パパなどと表現されることが多い)のために痛めつけられたり、我慢をしたりする自分に酔う的な。それを貫いてしまう気持ちは私にはわからなかったが… 読み物としては軽いが、内容は重い。
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本当は文春文庫のほうなのだけど、イメージがないのでこちらで。 家田荘子を一躍有名にした名著。・・・というにはかなりセリフが古色蒼然、古き良き時代感が否めないが、今でもルポとして読むのなら、この本の臨場感に並ぶものはそうないのでは。 まあ、小説と言われたら小説なので、そう読むといま...
本当は文春文庫のほうなのだけど、イメージがないのでこちらで。 家田荘子を一躍有名にした名著。・・・というにはかなりセリフが古色蒼然、古き良き時代感が否めないが、今でもルポとして読むのなら、この本の臨場感に並ぶものはそうないのでは。 まあ、小説と言われたら小説なので、そう読むといまいち面白くはないわけですが(極道ものの大家はたくさんいるしね)。
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勝利と感じているものを得るために、もがけばもがくほど周りの不幸が生産されていく・・・ 極道という暴力で作られた不毛で不幸な世界に本当の勝利なんて存在するのか。 終始こんなことを考えてしまった作品でした。
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