はじめての文学 重松清 の商品レビュー
10代前半の主人公たちの心情の機微を丁寧に捉えた短編集。 「卒業ホームラン」は遠い昔に学生時代を過ぎ去った大人が読んでも、ぐっとくるものがあった。 「カレーライス」の懐かしさはあまりに衝撃的。国語の授業で音読をした自分の声とともに鮮明に甦った。幼い頃に読んだ本を、大人になった今改...
10代前半の主人公たちの心情の機微を丁寧に捉えた短編集。 「卒業ホームラン」は遠い昔に学生時代を過ぎ去った大人が読んでも、ぐっとくるものがあった。 「カレーライス」の懐かしさはあまりに衝撃的。国語の授業で音読をした自分の声とともに鮮明に甦った。幼い頃に読んだ本を、大人になった今改めて読むのも非常に楽しい。
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(2010/6/8) こちらは少年少女向けに著名作家の作品をピックアップして集めたもの。 重松さん以外に村上春樹、村上龍、よしもとばなな、、。 中学受験によく出るのはいちに重松にによしもと? http://www.bunshun.co.jp/book/hajimete/ 今回もい...
(2010/6/8) こちらは少年少女向けに著名作家の作品をピックアップして集めたもの。 重松さん以外に村上春樹、村上龍、よしもとばなな、、。 中学受験によく出るのはいちに重松にによしもと? http://www.bunshun.co.jp/book/hajimete/ 今回もいい作品がたくさんあります。 短編なのに、どうしてこれだけギュッと濃縮できるのでしょう。子供の心を。 「あいつの年賀状」なんて、超短編なのに、親友→喧嘩→引っ越しの描写で ホロっときます。 卒業ホームラン 日曜日の夕刊 モッちん最後の一日 リビング ウサギの日々 かっぽん屋 かたつむり疾走 口笛吹いて カレーライス 国語 六 上 創造 光村図書出版 タオル 小学五年生 あいつの年賀状 新潮社新年広告 ライギョ 小学五年生 以上全8篇 この「小学五年生」「日曜日の夕刊」「口笛吹いて」あたりも読みたいですね。
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文学の入り口に立つ若い人に向けた自選のアンソロジー。とても読みやすい。小中学生で重松さんを読む人はこれからスタートしたらいい。
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それぞれの短編小説もとても良かったけれど、それ以上に「あとがき」が素晴らしかった。重松さんの想いが詰まっていて、ひとまずあとがきだけでもいいから子供達に読んでほしい。 短編小説からは「心情を描くのだけど描かない面白さ」を感じられた。
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はじめての文学 著:重松清 小学校高学年から中学三年生の いわゆる、思春期と言われる頃の男の子(少年) を主役とした8つの物語からなる短編集 ①卒業ホームラン ②モッちん最後の一日 ③ウサギの日々 ④かたつむり疾走 ⑤カレーライス ⑥タオル ⑦あいつの年賀状 ⑧ライギョ ス...
はじめての文学 著:重松清 小学校高学年から中学三年生の いわゆる、思春期と言われる頃の男の子(少年) を主役とした8つの物語からなる短編集 ①卒業ホームラン ②モッちん最後の一日 ③ウサギの日々 ④かたつむり疾走 ⑤カレーライス ⑥タオル ⑦あいつの年賀状 ⑧ライギョ スタンディングオベーションの連続の話ではない。 しかし、練り込まれた話からは、言葉以上に伝わって くるものがある。 研ぎ澄まされた文字からなる 物語は文字で全てが紹介・展開されるのではなく、 行間や背景を読者が考えることで 進行されていく。 一度だけではなく、二度読むことで 違った角度からの読み方をすることで また受け取り方が違う。 絶妙な情報や材料の提供の仕方は さすがにプロ。 物語を楽しみ、読後を楽しみ 自分の過去や友達の過去に重ね合わせ そして今それを息子に重ね合わせている はじめての文学ではあるものの 最高の文学なのかも知れない。 感じ、考えさせていただける 時間と深さを経験させていただいた。
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重松清初体験。少年時代を描いた短編集。 文体はクセがなく読みやすい。しかし、少年の視点から描いたような作品が多く、そこで描かれるナイーブさや青さのようなものが自分の生理に合わない。ナイーブさや青さの描き方が合わないのかもしれない。自分のネガティブさや卑屈さや、ひねくれを嫌な感じ...
重松清初体験。少年時代を描いた短編集。 文体はクセがなく読みやすい。しかし、少年の視点から描いたような作品が多く、そこで描かれるナイーブさや青さのようなものが自分の生理に合わない。ナイーブさや青さの描き方が合わないのかもしれない。自分のネガティブさや卑屈さや、ひねくれを嫌な感じで刺激してくる。 「卒業ホームラン」は少し刺さった。努力して結果が出るとは限らないのはその通り。そこで「好きだからやる」と答えるのは現代的だと思った。好きすらなかったら?飽きたら?とか意地悪なことを考えてしまった。
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(中1の息子が書きました) この本は短編小説となっていて、とても読みやすく、印象より難しくありませんでした。 特に好きだったのは「卒業ホームラン」という話です。 「努力は必ず報われる」や「大事なのは結果じゃない」といった世の中の理屈に対する矛盾を書いているように感じたからで...
(中1の息子が書きました) この本は短編小説となっていて、とても読みやすく、印象より難しくありませんでした。 特に好きだったのは「卒業ホームラン」という話です。 「努力は必ず報われる」や「大事なのは結果じゃない」といった世の中の理屈に対する矛盾を書いているように感じたからです。
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読みやすかったです。 喧嘩した二人の年賀状が、あけましてごめん!A HAPPY NEW こっちもごめん!が微笑ましかった。 最初の小学校野球チームの監督の父とその息子の話も考えさせられました。
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重松清センセイの短編8編を収めた本書。そのどれもが、小~高校生の瑞々しい姿を描き出しています。氏の「大人になってからの方が本をたくさん読んだ」の一文に、嬉しさを感じるのでした。
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【琉球大学附属図書館OPACリンク】 http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB02562760
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