民営化で誰が得をするのか の商品レビュー
グローバリゼーションのうねりの中、民営化は世界的な潮流となっている。今行なわれようとしているのは不合理で不経済な構造改悪ではないのか。何が問題か、正しい歯止めをどうかけるのか、国際比較で考える。 本書では、小泉改革、中曽根改革、英国、ニュージーランドや諸外国の民営化の動きを紹...
グローバリゼーションのうねりの中、民営化は世界的な潮流となっている。今行なわれようとしているのは不合理で不経済な構造改悪ではないのか。何が問題か、正しい歯止めをどうかけるのか、国際比較で考える。 本書では、小泉改革、中曽根改革、英国、ニュージーランドや諸外国の民営化の動きを紹介し、民営化の功罪を論じている。 中曽根改革、特に、JRは良いことずくめのように思っていたが、著者は本音の動機、残存債務整理疑惑、人事紛争、分割会社の慢性的格差を総合的に考えて評価をやり直しが必要だと言う。 小泉改革については、なぜ分割民営化が必要なのか。疑問を提示している。思い返してみると、当時は改革の内容ではなく、民営化推進委員のゴタゴタや、刺客候補がクローズアップされ、改革の実に目がいかなかったと思う。 本書の内容は広く浅いものである。本来は新聞が国民に改革案の問題点を提示する責任があった。 新聞が果たさなかった役割を一応本書が果たしていると言える。
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主に,民営化のデメリットについて書かれていた. 確かに,基幹インフラに関しては安易に民間に売り払ってしまうのも外資の参入を許してしまうので考えたほうがいいと感じた.
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[ 内容 ] グローバリゼーションのうねりの中、民営化は世界的な潮流となっている。 日本もその拒み得ない流れの中にあるのだが、今行われようとしているのは、不合理で不経済な「構造改悪」ではないのか? この民営化で一体、誰が得をするのか? 何が問題か、「正しい歯止め」をどうかけるのか...
[ 内容 ] グローバリゼーションのうねりの中、民営化は世界的な潮流となっている。 日本もその拒み得ない流れの中にあるのだが、今行われようとしているのは、不合理で不経済な「構造改悪」ではないのか? この民営化で一体、誰が得をするのか? 何が問題か、「正しい歯止め」をどうかけるのか、国際比較で考える。 [ 目次 ] 序章 民営化とは何か 第1章 小泉路線の道路と郵政の民営化 第2章 三公社民営化の成否 第3章 日本の手本となった国の民営化 第4章 世界の民営化の動き 第5章 民営化を検証する [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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NTTは世界最大の民営化だった。あらゆる分野のサービスが進化したから民営化してよかったと考える。中曽根さんの時代に三社を民営化した。国がやっていてもいいことなんて何もない。民営化はもっと推進するべきだ。
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道路公団や郵政の民営化が断行されたが、そもそも民営化は社会にとってプラスなのか。日本国内で過去に行なわれた国鉄、電電公社、専売公社の民営化の過程と結果、さらには海外での事例を多く紹介し、民営化がすべて良いわけでないと述べている。
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