1,800円以上の注文で送料無料

護憲派の語る「改憲」論 の商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/02/26

戦後民主主義を継承し、「固有の私」から「言葉」を通じて「公共性」を立ち上げることの必要性を訴える著者が、日本国憲法の「言葉」を現実に使うことで、その有効性を確かめようとする試みです。 フリーター問題や女性問題、さらには九条の改正を求める改憲論者たちが向き合っている問題に、現行の...

戦後民主主義を継承し、「固有の私」から「言葉」を通じて「公共性」を立ち上げることの必要性を訴える著者が、日本国憲法の「言葉」を現実に使うことで、その有効性を確かめようとする試みです。 フリーター問題や女性問題、さらには九条の改正を求める改憲論者たちが向き合っている問題に、現行の憲法の言葉を「使う」ことを通じて、問題の解決へと向かう道筋を示そうとしています。 憲法改正の是非についてはさまざまな意見がありますが、いずれにしても憲法を改正さえすればあらゆる問題が解決するというような幻想は厳しく退けるべきだろうという点で、著者の試みは是認されるべきではないでしょうか。仮に憲法が改正されたとしても、私たちは新しい憲法のもとで、本書で著者がおこなっているような公共性を立ち上げる努力を怠ってはならないと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

近代はまだ未完である。憲法は市民を縛るのではなく権力を縛るもの。憲法に保障された権利の積極的活用。近代社会における本当の市民の役目について、知に足をついて説明しており、納得。

Posted byブクログ