人間はどこまで動物か の商品レビュー
人間の動物との違いについて,一番近い類人猿との違いから解いている本である。 『原理講論』のように難しく書いてあるため,簡単に絵本になったりするともっといいのかなと思った。 生まれたての人間を『能なし』と言った,表現があったりするが,【個人的には好き】人間の特殊性について,述べ...
人間の動物との違いについて,一番近い類人猿との違いから解いている本である。 『原理講論』のように難しく書いてあるため,簡単に絵本になったりするともっといいのかなと思った。 生まれたての人間を『能なし』と言った,表現があったりするが,【個人的には好き】人間の特殊性について,述べており,これからの生物学が進化論から違った観点で論じられるのではないかと述べているかのように感じ取られる。 わかったこと。 ・類人猿に比べて人間の脳の成長率が,2倍もある。 ・類人猿に比べて人間は明らかに出産してからの身体の成長が遅い(遺伝子的意図があると考えている)
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訳:高木正孝、原書名:Biologische Fragmente zu einer Lehre vom Menschen(Portmann,Adolf)
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読書録「人間はどこまで動物か」3 著者 アドルフ・ポルトマン 訳 高木正孝 出版 岩波新書 p42より引用 “つまり科学的観察は、まったく「先入見」 なしの観察ではあり得ない。だから科学的に ものをいおうとするなら、先入見のないこと を主張するよりも、むしろはじめに「先入 見...
読書録「人間はどこまで動物か」3 著者 アドルフ・ポルトマン 訳 高木正孝 出版 岩波新書 p42より引用 “つまり科学的観察は、まったく「先入見」 なしの観察ではあり得ない。だから科学的に ものをいおうとするなら、先入見のないこと を主張するよりも、むしろはじめに「先入 見」をあきらかにしめしておく方がいっそう 大切なことがよくある。” 目次から抜粋引用 “生まれたての人間(新生児) 生後第一年 人間の存在様式 子宮外の幼少期 老衰” 動物学者である著者による、人間と動物の 共通点と違いについて記した一冊。 生まれる時から死に至るまで、他の哺乳動 物や鳥類との比較をもって、人間について語 られています。 上記の引用は、人間が哺乳類の中で占める 位置について書かれた項での一節。 客観的に物を見よ、とはよく聞く言葉ですが、 この一節を読むと、客観的な事実という物事 は無いのかも知れません。 環境に拘束される動物に対し、閑居を自分 たちの為に操作する人間。人間が人間らしく 生きようとすればするほど、より一層環境と の戦いが増大していくような気がします。 ある人の周りが清潔で快適である時は、その 人が引き受けるべき不快をよそに押しやって いるかもしれませんね。 同じ種類の生きもの同士でありながら、お互 いに首を締め合うような所が強いのも、人間 らしさなのでしょう。 ーーーーー
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★3.5。大学生になりたての頃講義で紹介され衝撃を受けた本の一つ。 大学で学ぶ学問とは何か?という問いに一つの答えを示してくれた本でもあります、当方にとっては。 改めて読み直してみて思うことは、ヨーロッパ思想や社会の中から生み出された産物だなということ。ナチスにまで行き着くナショ...
★3.5。大学生になりたての頃講義で紹介され衝撃を受けた本の一つ。 大学で学ぶ学問とは何か?という問いに一つの答えを示してくれた本でもあります、当方にとっては。 改めて読み直してみて思うことは、ヨーロッパ思想や社会の中から生み出された産物だなということ。ナチスにまで行き着くナショナリズムや人種優位主義に対峙しつつ新たな思考を構築しようとする思いが充満している気がする。 また人間の早産性など、純粋にヘェ〜と驚く指摘を楽しむのもこの本の一つの魅力であります。
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進化論、動物学、人類学などの広い視点からヒトでなく人間を眺めている。古い本だけれども、今でも意味あるいい事書いてある。この関連図書を読みたいなぁ。
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[ 内容 ] 進化論は、人間もまた動物であり、サルから進化したものであると説く。 だが、人間とサルとの距離がどのくらいあるものなのかについては、必ずしも明らかではない。 世界的な動物学者が、この問題を広範な比較研究によって説き明かし、さらに社会学、心理学、人類学の成果をとり入れて...
[ 内容 ] 進化論は、人間もまた動物であり、サルから進化したものであると説く。 だが、人間とサルとの距離がどのくらいあるものなのかについては、必ずしも明らかではない。 世界的な動物学者が、この問題を広範な比較研究によって説き明かし、さらに社会学、心理学、人類学の成果をとり入れて、新しい人間学を打ち立てようとした画期的著作。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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