日本美の再発見 の商品レビュー
入口の門、家屋、部屋、庭苑およびそのた一切のものが、軍隊のように整列し、上官の指揮下に前後左右に隊伍を「編成」するというのではなくて、個々の部分がそれぞれに自分の目的、本分およひ意味に従いつつ、渾然とした全体をなしてあたかも一個の生物の如くであることこそ、きわめて単純明白でしかも...
入口の門、家屋、部屋、庭苑およびそのた一切のものが、軍隊のように整列し、上官の指揮下に前後左右に隊伍を「編成」するというのではなくて、個々の部分がそれぞれに自分の目的、本分およひ意味に従いつつ、渾然とした全体をなしてあたかも一個の生物の如くであることこそ、きわめて単純明白でしかもそれ故に美しいのではあるまいか。
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桂離宮がすばらしいものだということがわかった。日光東照宮はいろいろな技術を取り入れているものの、日本本来のものではなく、桂離宮は簡素ではあるが、日本独特の様式を備えている。
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建築物が大地と直接決どうしている仕方は、日本建築の美を構成する最も重要な要素の一つであると思う。 日本人は畳の上に坐るので、その結果、瞑想的な境地を体得し、それが芸術的にきわめて洗練された形で、地面の上に表現されたものに違いない。 畳の上に坐る文化は欧米と比べても日本の特徴だと...
建築物が大地と直接決どうしている仕方は、日本建築の美を構成する最も重要な要素の一つであると思う。 日本人は畳の上に坐るので、その結果、瞑想的な境地を体得し、それが芸術的にきわめて洗練された形で、地面の上に表現されたものに違いない。 畳の上に坐る文化は欧米と比べても日本の特徴だと思う! 現代建築の発展はその最も重要な基礎を、機能に求めねばならないと主張してきた。 伊勢神宮(傑作)→白川村→禅哲学•茶道→日本文化に精神的美学を与える→桂離宮 金色堂→仏教建築の堕落→秀吉の建築→日光東照宮
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ドイツの建築家、ブルーノ・タウトの目に映った日本の建築を、感じるままにまとめた評論。その確固たる価値観に裏付けられた賛否の言葉は痛快でもあり時に滑稽でもある。 けれど、当時の近代化に喘ぐ日本において、その毒された目ではない透き通った目で見られた日本の建築は新鮮で刺激に富んでいる。...
ドイツの建築家、ブルーノ・タウトの目に映った日本の建築を、感じるままにまとめた評論。その確固たる価値観に裏付けられた賛否の言葉は痛快でもあり時に滑稽でもある。 けれど、当時の近代化に喘ぐ日本において、その毒された目ではない透き通った目で見られた日本の建築は新鮮で刺激に富んでいる。 日光東照宮をケチョンケチョンに否定して、伊勢神宮(しかも特に外宮)と桂離宮を讃える彼の目は本来、日本人自身が持っていなければいけないはずのもの。 日本の建築ーそれは漁村の貧しい民家であってもーには、日本人しか持っていない知恵と工夫と必要に裏付けされた「美」が間違いなくあるのだと教えてもらった。
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いかもの 確かにそういったものがあふれる世の中になってしまったように感じる。自然とともに生きていくことがやはり大切。 秋田に対する評価が高いところは嬉しい。
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[ 内容 ] 桂離宮をはじめ、伊勢神宮、飛騨白川の農家および秋田の民家などの美は、ドイツの建築家タウトによって「再発見」された。 彼は、ナチスを逃れて滞在した日本で、はからずもそれらの日本建築に「最大の単純の中の最大の芸術」の典型を見いだしたのであった。 日本建築に接して驚嘆し、...
[ 内容 ] 桂離宮をはじめ、伊勢神宮、飛騨白川の農家および秋田の民家などの美は、ドイツの建築家タウトによって「再発見」された。 彼は、ナチスを逃れて滞在した日本で、はからずもそれらの日本建築に「最大の単純の中の最大の芸術」の典型を見いだしたのであった。 日本建築に接して驚嘆し、それを通して日本文化の深奥に遊んだ魂の記録。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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目次 日本建築の基礎 日本建築の歴史的奇蹟 伊勢神宮 飛騨から裏日本へ(日記抄) 冬の秋田(日記抄) 永遠なるもの―桂離宮(「日本の家屋とその生活」から) あとがき
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