集中力 の商品レビュー
谷川十七世名人の四十歳当時の本、同じく羽生名人が四十歳になる前後に書かれた「大局観」と合わせて読むと個性もわかり、面白い!
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※このレビューにはネタバレを含みます
タイトル戦などには最近は縁がなくなったようだが、いまだ第一線で活躍し続ける50代、谷川浩司永世名人の著書。羽生善治名人のライバルとして活躍した棋士の半生とは? 中学生でプロ棋士になり、頂点への階段を一気に駆け上がった著者。後進の台頭によって挫折を味わいながらも復活を果たす。その中で得られた経験には何がしかの価値があると思います。 結局、好きだからこそ、将棋に対して打ち込むし、それだけ集中すれば上手くもなる。反省はするけれども後悔はしない。そして、支えてくれる周囲に感謝の気持ちを忘れない。厳しい勝負の世界に生きているからこそ、必要のない戦いは避けるべきなのでしょう。 本書はビジネス書として読むよりも、棋界のトッププロの経験談として読んだ方が良いと思います。
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まーちゃんの将棋歴はかれこれ25年ほどになるのだが、小学校・中学校に新聞に載る対局情報はほぼ谷川浩司だった。その後羽生さんが出てきてマスコミにも注目を浴びていたが、まーちゃんの中では将棋=谷川である。 将棋をやるということのメリット(とくに集中力が磨かれる)ということがよくわか...
まーちゃんの将棋歴はかれこれ25年ほどになるのだが、小学校・中学校に新聞に載る対局情報はほぼ谷川浩司だった。その後羽生さんが出てきてマスコミにも注目を浴びていたが、まーちゃんの中では将棋=谷川である。 将棋をやるということのメリット(とくに集中力が磨かれる)ということがよくわかったが、なるほどいえる部分が多々あった。 ①勝負事の勝ち負けは終わった時点ですでに結果であり、それを変えることができないが、かっても自信過剰になり、努力を怠れば勝ったことがマイナスになる。負けたとしても、その敗因を冷静に判断し、次につなげるべく努力して行けば負けたことがプラスになる。 ②30代で必要なことは、自分を知ること。後輩たちの新しい感覚をうまく取り入れる必要があるが、あまりに取り入れすぎると自分を見失う可能性もある。自分の長所短所を分析し、独自の武器を持つことが大切だ。30代は自分探し、自分を発見する旅であり、その過程の中で、その人の人間としての幅が広がり、魅力も生まれてくる。 人生論的な本はたくさんあるが、この本はよかった。さすが谷川先生である。早速集中力の訓練と思い、娘に将棋をレクチャーし始める。谷川先生が覚え始めたころの兄のエピソードを参考に、娘に根気強く負けてやりながらやる気を高めさせる教えかたをしたい。それは自分にとっても訓練である。
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[ 内容 ] ひとりの人間が大事を成し遂げるためにはいかに集中力が大切であるか、またその集中力をどのように身につけ磨いたらよいのか。 時間に追われつつも結果を求められる現代人必読の「谷川流集中力」! [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ お...
[ 内容 ] ひとりの人間が大事を成し遂げるためにはいかに集中力が大切であるか、またその集中力をどのように身につけ磨いたらよいのか。 時間に追われつつも結果を求められる現代人必読の「谷川流集中力」! [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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2011/4/15読了。 谷川さんといい羽生さんといい、やはり将棋という頭脳と気力で勝負する世界の第一線に立つ人の言葉には重みがある。高校生だろうとベテランだろうと全く関係ない、実力主義の厳しい世界だからこそ見えるものがあるのだろう。また、羽生さんの主張と重なる部分も多く、そこに...
2011/4/15読了。 谷川さんといい羽生さんといい、やはり将棋という頭脳と気力で勝負する世界の第一線に立つ人の言葉には重みがある。高校生だろうとベテランだろうと全く関係ない、実力主義の厳しい世界だからこそ見えるものがあるのだろう。また、羽生さんの主張と重なる部分も多く、そこにエッセンスを見いだせるのではないかと感じた。 ○才能はトップの中のさらに頂点に立つためには必要かもしれないが、トップクラスになれるかどうかは単純にどれだけ時間をかけれるかによる。要は何を成すにも自身の努力次第である。 ・勝負に於いて意識するのは、その時に自分が持ってる100%の力を最大限に発揮すること。他に気を取られていては勝てるはずはなく、また敗北にも納得できない。 ・集中する対象に必要な時間の長さを考え、それに応じた集中の高め方をする。 ・選択肢が多いことは必ずしも良いことではない。早い段階で選択肢を絞る為の"直感"を養うことが重要。 ・「こうあるべきだ」という思考からは何も生まれない。当たり前の中にこそ隠された可能性があり、それを探ることが現状打破につながる。
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<感想> 将棋棋士の方の2冊目の本書。 将棋は一定レベルを超えると、理論の世界から感覚の世界へと変わる。 感覚の世界とはまさにスポーツの世界であり、そこに興味がある。 だからこそ、脳科学的にも研究対象になるんだろう。 本書の中で結果は周りの期待にも影響されるという点に興味を持った...
<感想> 将棋棋士の方の2冊目の本書。 将棋は一定レベルを超えると、理論の世界から感覚の世界へと変わる。 感覚の世界とはまさにスポーツの世界であり、そこに興味がある。 だからこそ、脳科学的にも研究対象になるんだろう。 本書の中で結果は周りの期待にも影響されるという点に興味を持った。つまり、周りに期待されるとうな人でないと良い結果は生まれにくい。 <要点> ■才能という言葉が必要になるのは、ある高さまでいってからで、努力によって自分の力を最大限まで高め、その限界を乗り越えようとするときに、初めて才能というものが必要になってくるのではないだろうか。 ■勝負に限らず、自分のペースを守り、集中力を維持するには、感情をコントロールすることが大切だ。怒りで冷静さを失い、自分を身う品てしまうのは損でしかない。焦らない。あきらめない。 ■新入社員の心得 ①プロ意識をしっかりと持つ。 ②仕事で常にしっかりとした結果を出す。だらだらとした仕事ぶりは、信用をなくす。 ③仕事の目的をしっかりと定めて集中する。「明日がある」はいい加減な考えでしかない。 この3点を踏まえて初めて他社に存在を認めさせ、自分の仕事ができるようになるのである。 <実践> ○才能がないと諦めず、努力する。 ○常に冷静に。感情をコントロールする。いらいらしても損なだけである。 ○周りに期待されるような行動をする。そのためには常に期待以上の結果を出す必要があるだろう。
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数学のHセンセイより-「将棋棋士の谷川さんが将棋を通じて気づかれたことがたくさん述べられている。いっぱいの誘惑がある現在、「どう私は進めばいいか」を考えさせてくれる一冊と思う。」
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著者は、史上最年少の21歳で名人位についた人。その棋風は「光速流」と称される。谷川氏が名人位に就いたとき、私は当時12歳と言うことになるが、当時はけっこう話題なったニュースで、「凄い人が現れてたんだな~」という印象を漠然と持ったことを覚えている。当時学校では将棋が流行っていたこと...
著者は、史上最年少の21歳で名人位についた人。その棋風は「光速流」と称される。谷川氏が名人位に就いたとき、私は当時12歳と言うことになるが、当時はけっこう話題なったニュースで、「凄い人が現れてたんだな~」という印象を漠然と持ったことを覚えている。当時学校では将棋が流行っていたこともあり、そのニュースも印象的だったのだろう。 当時颯爽と登場した谷川氏も40を越え、キャリアから言えばベテランの部類に入っていくのだろう。そんな師が、どのようにトップ棋士としての気概を維持してきたのかをこの本で述べている。集中力をつけるための具体的な方法論ではないが、とても参考になる一冊である。人の運、不運には波がある。特にこのような勝負事に於いては、勝ち負けがはっきりと出るので、好調と不調の波をもろ受けにこともあろうかと思う。そしてその波の中で受けるプレッシャーも相当なものであろう。 そういったプレッシャーや波の乗り切り方を‘棋士’という特殊な勝負師の視点で率直に記している。 この本の中で私が特に印象に残っているのは、谷川氏がトップ棋士に登っていくために、相当の時間を将棋に費やしているところである。ともすると史上最年少名人の肩書きは天才を連想しがちであるが、その背景には真剣に将棋と向き合ってきた長い時間があるのである。 これを読んで、思ったことは、もしものにしたいものがあるとしたら、まずは下手でもいいから、その好きなものに時間をかけることだろうということだ。好きなものにかけた絶対的時間は、その実力を上げこそすれ、下げることはない。しかし逆に言えば、かけた時間が少なければ、それなりの結果しか出ないということだ。 「努力に勝る天才はない」 こんな言葉を頼りに今日も自分の研鑽に励んでいこう。 それにしても、私の将棋はとても弱かったな・・・。
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21才で将棋の名人に上り詰めた著者が、40才を迎える前に記した、それまでの回顧と将棋観・人生観。21歳という若さで頂点に到達し、20代、30代を歳を重ねていく中で、羽生善治という超人的な若手が台頭してくる焦り、スランプ、復調といった浮き沈みを通じた人生観が語られている。まさしく人...
21才で将棋の名人に上り詰めた著者が、40才を迎える前に記した、それまでの回顧と将棋観・人生観。21歳という若さで頂点に到達し、20代、30代を歳を重ねていく中で、羽生善治という超人的な若手が台頭してくる焦り、スランプ、復調といった浮き沈みを通じた人生観が語られている。まさしく人生に喩えて語られることが多い将棋であるが、彼の語る言葉は同じ世代を生きる私のような人間にとって金言に満ち溢れている。決して、目から鱗のような目新しい言葉ではないが、将棋という厳しい勝負の世界で、浮き沈みを経験し、その酸いも甘いも知り尽くしている著者だからこその重みがある。われわれが生きる現実社会が、資本主義という競争を前提とした社会である以上、好むと好まざるとをかかわらず、自ずと将棋のような勝負事と同様の側面があるのは否定しようがない。この厳しい現実社会の中で、勝負に打ち勝ち、自分に打ち勝ち、己を高めていくにおいて必要なヒントが彼の言葉から得られるであろう。また、いつか再読したいと思う一冊である。
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実力の伸びには30歳の壁がある(11) 集中力は持って生まれた才能とは違う。好きな事には夢中になれるという誰もが子供の頃からもっているもの(18) 才能とは続けられるということ(19) 百通りある指し手の中から経験と蓄積で不要な手が瞬間的にわかり、同時に直感によって3通りから5通...
実力の伸びには30歳の壁がある(11) 集中力は持って生まれた才能とは違う。好きな事には夢中になれるという誰もが子供の頃からもっているもの(18) 才能とは続けられるということ(19) 百通りある指し手の中から経験と蓄積で不要な手が瞬間的にわかり、同時に直感によって3通りから5通りの手が頭に閃く。強い棋士は、3通りの中に最善手がある。弱い棋士は何通りもの手がうかんでしまい迷う。迷うということは間違える可能性が高くなることなのだ(88) 人まねだけではトップになれない(91) 知識は、頭の中に蓄えられた記憶の体験が土台になるのである。つまり、創造力やアイデアの源は、頭の中の記憶の組み合わせから生まれるものであり、その土台がしっかりしていなければ、良いアイデアが閃くわけがないのだ(136) 40代で大切なのは勝負への気迫(182)
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