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殴り合う貴族たち-平安朝裏源氏物語 の商品レビュー

3.6

23件のお客様レビュー

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2025/12/29

平安時代の雅なイメージの貴公子たち、その実態はかなり野蛮だった。 従者が被害を被れば人数揃えて仕返しに行ったり、 債権回収のために暴力振るったり脅したり。 まさにギャング。 阿鼻叫喚な出来事ばかり。 藤原道長が自邸の庭の造営のために平安京を破壊して礎石を持ち帰ったとか、 猟奇的...

平安時代の雅なイメージの貴公子たち、その実態はかなり野蛮だった。 従者が被害を被れば人数揃えて仕返しに行ったり、 債権回収のために暴力振るったり脅したり。 まさにギャング。 阿鼻叫喚な出来事ばかり。 藤原道長が自邸の庭の造営のために平安京を破壊して礎石を持ち帰ったとか、 猟奇的な花山法皇とか、 王朝貴族の中心人物がアウトロー過ぎて笑ってしまう。 紫式部が源氏物語を理想的に描いたことも、 読者の女房たちが光源氏の貴公子ぶりに熱狂したのも、 理想とはかけはなれた現実にいたからこそなんだろうな、と妙に納得してしまった。 道理も倫理も日本人は洗練されて現代に至るんだな。 教育を受けることって大事なんだな。

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2025/11/18

想像以上にスラムな世界だった時の京都。 殴殺、強姦、強盗傷害などなど。とにかく治安の悪さが目立っていた貴族たち。イメージだと和歌を嗜んで、上品に蹴鞠をする姿ですが、実際は相手の烏帽子を奪ったり、天皇の御前で罵り合ったりと、「雅さ」からは程遠い人たちでした。 公卿の顔した山賊。...

想像以上にスラムな世界だった時の京都。 殴殺、強姦、強盗傷害などなど。とにかく治安の悪さが目立っていた貴族たち。イメージだと和歌を嗜んで、上品に蹴鞠をする姿ですが、実際は相手の烏帽子を奪ったり、天皇の御前で罵り合ったりと、「雅さ」からは程遠い人たちでした。 公卿の顔した山賊。それが禍の時代の貴族たちです。

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2024/01/29

NHK大河ドラマの口コミを見てたら、この本を思い出した〜といういう感想が多くて、気になり読んでみた。右向いても左向いても藤原さん…の時代の暴力の記録。ページをめくってもめくっても、殴る拉致する家を壊す女性を襲う…の連続で、途中でギブ。私は平安貴族は癇癪持ちだと思ってたからそんなに...

NHK大河ドラマの口コミを見てたら、この本を思い出した〜といういう感想が多くて、気になり読んでみた。右向いても左向いても藤原さん…の時代の暴力の記録。ページをめくってもめくっても、殴る拉致する家を壊す女性を襲う…の連続で、途中でギブ。私は平安貴族は癇癪持ちだと思ってたからそんなには驚かなかったけど、けど…。今世の岸田さんの息子のやらかしは、平安の世ではかわいいもんなんだよな。

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2022/08/01

#読了 タイトルのインパクトで読んでみたけど、内容も負けず劣らずのインパクトだった。平安貴族といえば例に漏れず光源氏を思い出したり、子供の頃少女漫画で見たキラキラ貴族たちを想像するくらいの知識しかないけれど、よくよく考えてみれば貴族たちの権力のデカさたるや現代とは比べるまでもない...

#読了 タイトルのインパクトで読んでみたけど、内容も負けず劣らずのインパクトだった。平安貴族といえば例に漏れず光源氏を思い出したり、子供の頃少女漫画で見たキラキラ貴族たちを想像するくらいの知識しかないけれど、よくよく考えてみれば貴族たちの権力のデカさたるや現代とは比べるまでもないだろうし、倫理観も全く異なるのだ。権力があり、自分の指示で動く人間が大勢いるならば、暴力性は抑えが効かないだろうなぁと納得がいく。 2022年の大河、鎌倉殿〜でも取り上げられた後妻打ちが最後に紹介。後夫打ちもあるとのことで、いつの世も嫉妬は破壊を招くのだなぁ。

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2021/04/26

平安時代の貴族たちのイメージは、高校までの授業で習った源氏物語や枕草子などの古典文学から持った和歌を読んだり蹴鞠に興じたりする人たちというものだったが、現実は必ずしもそうではなくむしろ頻繁に暴力沙汰を起こしていたという本。 主に小右記を根拠としており、この文献の存在を知らなかっ...

平安時代の貴族たちのイメージは、高校までの授業で習った源氏物語や枕草子などの古典文学から持った和歌を読んだり蹴鞠に興じたりする人たちというものだったが、現実は必ずしもそうではなくむしろ頻繁に暴力沙汰を起こしていたという本。 主に小右記を根拠としており、この文献の存在を知らなかったので藤原道長が官人採用試験の試験官を拉致し圧力をかけたり、藤原経輔が後一条天皇の御前で殴り合いの喧嘩をしたなどといったエピソードが満載で面食らった。情操教育がなされないままなんでもできる権力を人が手に入れるとこうなるということだろうか... 著者の文学作品の中の貴公子たちはかなり理想化された存在であるという主張は納得できるが、事実関係以外の文中に推測が多いのが気になった。小右記が比較的信頼に足る文献なのであろうことは否定しないし、他の文献も参考にしている箇所はあるが。また暴力に次ぐ暴力なので胸やけしてしまった。 読んでよかったといえるのは、枕草子に登場する藤原伊周が左遷されるエピソードの顛末を知ることができたことだった。花山法王に弓を射かけた事件を発端として伊周、隆家兄弟が地位を追われ中宮定子が出家するくだりから後がどうにもそれより前と比べて雰囲気が違うと思ったが、背景知識を知った上で思い返すと中宮定子の出家と中関白家の凋落が作者に大きく影響していたのかと納得した。期待していた内容とは違う気づきだったが、これはこれでよかったということにしよう。

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2019/07/19

似たような名前の人ばかりで調べながらじゃないとよくわからないんだけど途中で諦めてしまった… でも定子の母が高階の出で、在原業平の子孫ていう話は面白いので高階について調べたりした。あとででてくる高階成章とか業敏とかと定子が又従兄弟ってことと高師直が高階から出てるってことがわかった。...

似たような名前の人ばかりで調べながらじゃないとよくわからないんだけど途中で諦めてしまった… でも定子の母が高階の出で、在原業平の子孫ていう話は面白いので高階について調べたりした。あとででてくる高階成章とか業敏とかと定子が又従兄弟ってことと高師直が高階から出てるってことがわかった。 定子の息子の敦康親王と三条天皇の第一皇子淳明親王がごっちゃになる。(敦明親王の方が高階成章や業敏を虐待した方) 210.3

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2019/02/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

こんな本があるとは! 藤原実資の「小右記」解説本。「左経記」とか「御堂関白記」とか「権記」とかでも欲しい〜! しかしまあ、なんてワイルドなの、平安時代…。貴公子達の野蛮なこと。身分の低い人を拉致監禁暴行が日常茶飯事。女性だって、天皇に殴りかかる女房とか身内の不祥事をもみ消すのに検非違使を威嚇したりとか。寺社造成の石運びに都を往来する民を捕まえて強制労働とか。年がら年中、誰かが拉致されたとか、誰かん家が襲撃されたとか、でもって自分の親族が関係者だったりとか…王朝の権力者って、結構情けなく大変そうです。 そして何故か、「切り壊つ」「召し籠める」「打ち凌ず」「打ち調ず」「凌礫」…と狼藉を表現する語彙が無駄に雅び(笑) ※敦明親王(小一条院)と禎子内親王は「きょうだい」みたいな記述はよく見る。確かに2人とも父は三条帝だけど、敦明親王の母は藤原済時の娘・娍子だし、禎子内親王の母は道長の娘・妍子だしで、同母じゃない。「当子内親王」と混乱か?

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2014/09/06

高校で習う古文や日本史に出てくる王朝貴族。そのイメージで最初に浮かぶのは、「華やか」、「豪華」、「穏やか」といったものだろうか。 しかし、この書を読むと、実際はそうではなく、もっとおどろどろしいものだったことがわかる。 確かに権力争いなどについては、日本史の授業である程度知って...

高校で習う古文や日本史に出てくる王朝貴族。そのイメージで最初に浮かぶのは、「華やか」、「豪華」、「穏やか」といったものだろうか。 しかし、この書を読むと、実際はそうではなく、もっとおどろどろしいものだったことがわかる。 確かに権力争いなどについては、日本史の授業である程度知ってはいるが、その内実知らない。 教科書に出てくる有名な藤原氏一族(とその従者たち)の「暴力事件沙汰」の数々。 今なら刑罰を与えられてもおかしくないものばかりだが、いずれも、沙汰なし。 ある時には、揉み消しということになることも。 花山天皇(法王)にまつわる事件が興味深かった。 本書は主に藤原実資『小右記』に書かれていることをもとに紹介されている。(一部藤原道長『御堂関白記』あり) 個人的には、『小右記』の本文も読みたかったが、あるいは、原文の長さの関係もあるのかもしれない。また、分量も多くなってしまうので、筆者がうまく要旨をまとめ、読みやすくしているのかも知れない。 ただ、少しでも、原文に触れたかった。 惜しいのは、そこだけ。 他は、つまり、本書の内容、「王朝貴族の実態」を知ることができて満足。

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2014/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前提としている現代の私達が思い描く平安貴族のイメージの「雅」「優雅」というのが間違っているのかもしれない。もっと粗野で乱雑な時代だったんだろう。 「紅楼夢」でもやたら打ち据えるシーンがあり、痛かったのを思い出す。 そして藤原実資の人柄と資料にとても信頼を寄せているけれど、案外ゴシップジジイで「何言われるかわからないから近寄らないでおこう」的人物だったのかも、なーんていろんな妄想広がる本。 歴史的ゴシップってけっこう楽しい。 ただ常に現代人の判断基準で描かれているのが違和感。 その頃の18歳、40代が現代人の同年と同じ精神年齢とは思われないし。 殿上人がそれ以外の人を「人」として扱っていたのかな。 (高田崇史の読みすぎ?) やたらと「光源氏」を引き合いにだすので、「源氏物語」がハーレクインロマンスにさえ思えて来たし。 「詳しいことはわからないが」「だったのかもしれない」も多すぎて、こりゃやっぱり週刊ナンタラくらいに読むのがよさそう。 それにしても暴力事件の文献をよく拾ったなあ。

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2013/05/01

暴力に拉致監禁が日常茶飯事と、想像以上にバイオレンスな平安貴族のみなさま。 あの貴族の屋敷の前を通ると石が飛んでくるとか、 そりゃ方違えだって絶対必要だよね。強姦・殺人…とくるともう笑えませんが。 紫式部や和泉式部たちの生きた時代が、ほんとうはどんな時代だったのか やんごとなき人...

暴力に拉致監禁が日常茶飯事と、想像以上にバイオレンスな平安貴族のみなさま。 あの貴族の屋敷の前を通ると石が飛んでくるとか、 そりゃ方違えだって絶対必要だよね。強姦・殺人…とくるともう笑えませんが。 紫式部や和泉式部たちの生きた時代が、ほんとうはどんな時代だったのか やんごとなき人々のドリー夢を打ち砕いてくれるような本です。 面白いけど、一冊読むといい加減うんざりするかも・・・。 ほぼ藤原実資日記『小右記』からとられているのもちょっと偏っているけど、 どう考えても頭がおかしい面々を延々とみせられると、 この実資さんは常識人でほっとします。実際「賢人右府」として有名な方ですし。 でも、古典研究者はなかなかこんな本は出してくれないので、貴重な視点と思います。西洋の騎士道物語にしても源氏物語にしても理想化されすぎている世界なので、それとは全く違う歴史があるほうが面白いですよねきっと。 うん・・・そう思うことにします。 文庫版もでていますが、ハードカバー版の表紙の絵が内容とぴったりで見応えあります。

Posted byブクログ