アフリカの日々 の商品レビュー
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映画『愛と哀しみの果て』が良かったので、原作も読んだ。淡々と手帳に書かれた日記を読む感覚で、美しいアフリカの風景の中でよ波瀾万丈の農園経営に苦労する日々が続く。『ピダハン』よアフリカ版的な側面もある。 しかし、いつも読んでいるSFと違って美しい文章に酔いしれて、読むのに時間がかか...
映画『愛と哀しみの果て』が良かったので、原作も読んだ。淡々と手帳に書かれた日記を読む感覚で、美しいアフリカの風景の中でよ波瀾万丈の農園経営に苦労する日々が続く。『ピダハン』よアフリカ版的な側面もある。 しかし、いつも読んでいるSFと違って美しい文章に酔いしれて、読むのに時間がかかってしまった。
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約100年前の物語。デンマークの女性がケニアで農園主として過ごした17年間の生活の記録。 1つ1つの挿話がスケールが大きいランドスケープ中の出来事であることと、ヨーロッパ人から観察したアフリカの人々の思考様式がとても独特であるため、スピードリーディングに向かなかった。読み始めて...
約100年前の物語。デンマークの女性がケニアで農園主として過ごした17年間の生活の記録。 1つ1つの挿話がスケールが大きいランドスケープ中の出来事であることと、ヨーロッパ人から観察したアフリカの人々の思考様式がとても独特であるため、スピードリーディングに向かなかった。読み始めてから読了まで10年ぐらいかかった。 良い読書体験だった。
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すべてが言葉だけで語られたというのが信じられないくらい、ケニアの風景や生き物たち、人々の暮らしぶりが鮮やかな映像として記憶に残っています。うっとりしながら読みました。すばらしい時間だった。
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1914年から1931年、著者はアフリカでコーヒー農園を経営し、アフリカで過ごした日々を懐古した本。 映画「愛と哀しみの果て」の原作でもあります。 アフリカの自然、土地の人々、とにかく美しい。 友人が以前アフリカへ旅をしました。この旅は楽しい旅ではなく、つらい旅だったはず...
1914年から1931年、著者はアフリカでコーヒー農園を経営し、アフリカで過ごした日々を懐古した本。 映画「愛と哀しみの果て」の原作でもあります。 アフリカの自然、土地の人々、とにかく美しい。 友人が以前アフリカへ旅をしました。この旅は楽しい旅ではなく、つらい旅だったはずなのに、戻ってから私に話してくれた。「アフリカはすばらしい。価値観が全く変わるよ。」 きっとこの本に書かれていることがそのままだったのでしょう。
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男爵夫人となった白人女性が女領主のように過ごしたケニヤでの日々を回想して綴る。執筆の男性はソマリ人で、住民のキクユ族は彼が羊飼いのようにまとめている。マサイの人々は戦いを封じられた戦士であり、、、など、微妙な力関係などが興味深い。 著者はアフリカの人々、動物、自然それぞれに精神性...
男爵夫人となった白人女性が女領主のように過ごしたケニヤでの日々を回想して綴る。執筆の男性はソマリ人で、住民のキクユ族は彼が羊飼いのようにまとめている。マサイの人々は戦いを封じられた戦士であり、、、など、微妙な力関係などが興味深い。 著者はアフリカの人々、動物、自然それぞれに精神性をみてとり、気高さを見い出す。 それはある意味、白人女性の美しい誤解や理想化の賜であって、真のアフリカの姿とは言えないだろう。しかし、アフリカを故郷と呼ぶ白人のメンタルに個人的に興味があり、参考になった。 メリル・ストリープが演じた映画は全編ラブストーリーなのに対し、この原作は恋人のことを語るのはー章分に抑えられている。ただしこのー章に物凄い恋愛を感じた。 著者は強い女性としての自分を書こうとしたが、周囲では映画の主人公のように周囲には映っていたのではないのかな。 自然描写が美しく、第一次大戦から戦間期の、白人富裕層にとって楽園のようなアフリカへの募情あふれる作品。
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ディネーセンの1914年から1931年まで18年間にわたるアフリカでの農園経営をもとにした小説.小説と呼ぶにはちょっと躊躇するところがあって,それはこの本に書かれていることの多くが,著者の経験に根ざしていることを感じさせるから. ともあれ,これほど読み応えのある本を読んだのは久し...
ディネーセンの1914年から1931年まで18年間にわたるアフリカでの農園経営をもとにした小説.小説と呼ぶにはちょっと躊躇するところがあって,それはこの本に書かれていることの多くが,著者の経験に根ざしていることを感じさせるから. ともあれ,これほど読み応えのある本を読んだのは久しぶりだ.速く読むと味わいが薄くなり,ゆっくり読むしかない本. まず,あらゆる感覚を研ぎ澄ませたアフリカ高地の描写がすばらしい.夜空の星,植物の香り,動物の鳴き声,澄んだ空気の感覚など,ダイレクトに伝わってくる.自然ばかりではなくて,飛行機に乗って自分の農園の周りを飛ぶ時の感情の解放感の表現など,たかぶるのではなくて,ぐっと抑えた感じがなかなかまたいい. 私は自分とあまりに縁遠いアフリカのことを何も知らなかったし,知ろうともしなかったことに気づいた.ディネーセンの筆致は冷静だが愛情に満ちているて,いろいろなことを教えてくれる. この本の表紙はパリにある一角獣のタピストリ.なぜこれが選ばれているのは訳者による解説でわかる.つい最近,この作品が文庫になったと知った.多くの人に読まれるようになるといいと思う.それでもこの30年以上前にでた版は,表紙の一角獣を含めて活字本のよさを感じさせる.
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2016年神保町ブックフェスティバルで購入。 著者がアフリカで農園を経営していた時代のことが綴られている。 風景描写の美しさと、ノスタルジーに溢れた内容が魅力的だった。結果的に経営は失敗で、アフリカを去らざるを得なかったのが、全編に漂う郷愁の原因なのだろうか。
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少しずつ時間をかけてゆっくり読んだ。 アフリカの自然に囲まれて動物や人々と触れ合いながらのんびりと過ごしてみたい。 いつかは行ってみたいアフリカ。 運命に抗わず、全てを受け入れる風土に憧れる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ディーネセンは『バベットの晩餐会』が有名だけれどもこの本はその前に書かれている、男爵と結婚してアフリカ(ケニア)にわたり農場の経営者となるのだが、そこで現地の人々とのかかわり合いが丁寧に描かれている。 おそらく医者の免許は持っていないのだが、現地の人々の怪我や病気の人の面倒をみたり、火傷には蜂蜜を塗ってあげたりしているうちに、手先の起用な子供が料理が得意だということがわかり調理の使用人になる。筆名はアイザック・ディーネセン(男性の名前)、本名はカレン・ブリクセンであり、ブリクセン男爵夫人とも呼ばれたが、もちろんそんなことはアフリカの人々には関係ない。自宅には時々ヨーロッパの要人が来客してくる。この物語の語り手はどうも女性であるらしいというのはだんだん分かってくるのだが、あくまで著者は男性名なのである。 現地人の独特の言い方、考え方には日々発見がある。丘の火事を知らせるのに「神がやってくる」と伝える言い方にはっとさせられる。しかし神もいろいろなのだ。アフリカで信者を獲得しようとするキリスト教にも複数の宗派が存在し、回教徒(イスラム教徒)もいたりする。はたして神に違いはあるのか。 あるときは美しいガゼルの子を見つけて自宅で飼いならす。可愛さのあまり犬より手厚くもてなすが、成長したある日ふいに屋敷から出て行ってしまう。その後、パートナーの鹿と子供を連れて庭に帰ってくるシーンには心動かされる。 今の時代に日本語で読むことになる読者は、著者が「カレン」という名の女性であることを知っているわけで、男爵夫人のはずなのに、本の中に旦那がどうして出てこないのかと思えば、出版は「アイザック」という男名なわけで、性が分かるようには確かに書いていないのであった。(後で分かる箇所がある) ヨーロッパの白人女性がアフリカでこんなふうに暮すのかと知ることができるということは純粋に面白く読める。映画『愛と哀しみの果て』の原作。 長い本だった。長い旅をしているような読書だった。あとがきにまた別の物語がある。男爵夫人となったディーネセンは気の毒にも夫に性病をうつされて治療のためにヨーロッパに戻ったこともあったとか、ハンナ・アーレントはそれを知っていたらしいということまで今となって分かっているのだが、さすがに梅毒云々というところまでは本には書かれていない。 おそらく多くの人が読んだであろう、歴史がある手垢のついた本を、図書館から借りて読んだ。その共有すら、愛おしい。 ** ちなみに村上春樹の『1Q84』BOOK3単行本p105に天吾が看護婦に『アフリカの日々』を読み聞かせるシーンがあるが、サリンジャーの『ライ麦』にも『アフリカの日々』が登場するシーンがあり、春樹はそれを意識しているのかもしれないが、どう繋がるのかはいまいち不明。
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