孤独な群衆 の商品レビュー
この本は、時代別の社会的性格について考察したものです。 時代別に「伝統指向型」「内部指向型」「他人指向型」と類型し、それぞれの特徴を丁寧に分析しています。 現在は「他人指向型」に分類され、他人との関わりを重視する時代とし、その長短、短所をまとめ、解決策を探っていきます。 結論「自...
この本は、時代別の社会的性格について考察したものです。 時代別に「伝統指向型」「内部指向型」「他人指向型」と類型し、それぞれの特徴を丁寧に分析しています。 現在は「他人指向型」に分類され、他人との関わりを重視する時代とし、その長短、短所をまとめ、解決策を探っていきます。 結論「自立型がいいですね!」と書かれています。 この本は古い本ですが、驚くほど現在の状況と合っていてビックリしました。 名著ですねー!
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wired・近代と社会・8位 mmsn01- 【要約】 ・ 【ノート】 (wired) 「顔なき群衆」の孤立と孤独を分析した大衆論の古典的名著。SNSなどを通じて、「顔の見える群集」が勃興する、今こそ改めて読まれるべきか。
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社会の成員が役割を果たす為にその社会的性格が重要になるとし、人口成長期、過渡的成長、初期的減退と変遷する類型を伝統志向、内部志向、他人志向の3つに分類した。その視点でメディアが果たす役割や政治的関心(伝統的無関心と現代的無関心は有名)などについて言及。読者は内部志向型>他人志向型と評価してしまう傾向にあるが、リースマンの意図としてはどちらを評価する訳ではなく、むしろ時代に沿うという点では他人志向型がこれからどうあるべきかについて重要視している。アメリカ社会についてだが、日本に於いても学ぶ点は多い。
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社会分析に人口統計を利用。 伝統志向型(途上国):性欲と食欲に特徴付けられる。ここでは生活は改革によってではなく、適応によって扱うべきと捉えられる。同調性は自明の社会的状況によって与えられる。(文化的条件付けによって近くが狭められているので自明に見えている)幾つかの未開社会におけ...
社会分析に人口統計を利用。 伝統志向型(途上国):性欲と食欲に特徴付けられる。ここでは生活は改革によってではなく、適応によって扱うべきと捉えられる。同調性は自明の社会的状況によって与えられる。(文化的条件付けによって近くが狭められているので自明に見えている)幾つかの未開社会における個人は、近代社会のある部分における個人より高く評価され尊敬されている。人生の目標は極めて小さい範囲。こうした集団には進歩という概念がほとんどない。 これらの社会では社会的に高い地位にある家族の個人は幼い時からある程度の個性をのばすように育てられる。変化のスピードが遅い。家族や血縁への依存度が高い。価値体系は固定。出生と死亡の比率が安定。 人口の過渡期成長 小さな変化の累積によって伝統志向型の社会が打ち壊され、人口の高度成長の潜在性が実現するに至った。封建制の崩壊、内部志向性が同調性に変わる。血縁的絆から解き放たれる。 西欧で言えばルネサンス、宗教革命、今消え去ろうとしている社会。 特徴:成員の流動性増大。資本の急速な蓄積(技術進化と裏腹)ならびに絶えざる拡大。選択の幅の広さ。新しいタイプの人間の登場。内部指向。「湖人の方向づけの起動力が内的。金銭、所有物、権力、知識、名声、善によって目標を選定。しかし伝統の規制を受けている。分業と社会の階層化が進むにつれて、伝統はバラバラに割れながらも存在し続けている。自分の伝統以外にも伝統が存在することを自覚せざるをえない。こうした事情から彼は変動してやまないさまざまな要求に適応するだけのしなやかさを持つようになり、逆に環境により多くの変化を要求するようにもなる。 人口の初期的減衰期ー他人指向 伝統指向の場合自分を個性化された個人としてみることはほとんどない。決定論的。過渡的成長期の場合は自分を自分で統制するという感覚がある。魔術的志向から逃れてプロスタンティズムに。しかしそこでは人々は中央集権的官僚社会に生きなくてはならず、工業化によって世界は加速的に小さくなり、人種、国家、文化の接触という問題も生まれる。 こうした新しい条件のもとでは内部志向性の頑張り、進取の気性は必要なくなる。そこで物質的環境は問題ではなく、「他の人間たち」が問題になる。人口の過渡期的成長に伴う巨大な資本蓄積期間の社会に適応していくために多くの内部志向の人間たちは「窮乏感」によって動いていたが、その心理はもはや通用しなくなる。その代わり、レジャーや余剰生産物の「浪費的」な贅沢な消費をすることのできる「豊富感」が登場してくる。戦争とはこの余剰を破壊するものであるが、そうでない限りは詩や哲学など人間力をふんだんに使う作業に楽しみを覚えることによっていかなければならぬ。大都市の上層中産階級に見られる。 アメリカでは他人志向を同調性の一原理とする社会の一例。(他者からの承認を求める) 性格類型を当てはめると内部志向性は旧中産階級(銀行家、承認、中小企業化、専門的技術者)の典型、他者志向は新中産階級(官僚、企業のサラリーマン)の典型的性格。子供たちが内的基準に従わないことよりも仲間付き合いできないことの方を気にする。個人の方向づけをするのが同時代人。直接の知り合い、メディア、他者からの信号に絶えず最新の注意を払う。他の人々とこうして触れ合っているから行動面での同調性が生まれる。これは伝統社会と違って練習によって生まれるのでなく、感受性によって身についていく。 流行は道徳や習慣の代用物、流行こそが支配権。 内部志向型は世論ないし、他人が自分をどう思うかといったところからの相対的独立につとめ、かつそれを実行した人々であるが、多くの場合、彼らは自分についての評判は気にしたし、歩調も合わせることに尽力した。しかしこれは外見的なもの。これに対して、他人志向型は外見的細部でなく、他人の内的経験の質に注目する。 コントロールの違い 伝統志向型ー恥、他者は単調な信号 内部志向型ー内的な指導者 他人志向ーコスモポリタン、あらゆる場所で健在だが、安住の地はない。不安、がレバー 他人志向型は自分自身についてさまざまな意味で厳しい。
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この本のすべてが当てはまるわけではないが、それでもやはり自立出来ずにいる、行き詰まりの今の日本の様相。 いい得ているのはいいが、そこから先、どこへどう向かおうとするのか、希望はこの本の外に探したほうがいいかもしれない。
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返却期限が来たので途中で返却。かなり長尺。第一部性格、第二章道徳律から規律へ、P40子ども教育から親爺教育への前まで読破。社会心理学に焦点を当てながら、社会全体の性格に注目している点が良い。
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リースマンによれば人間は以下の三種類に分類可能。 ①伝統指向型・・・はっきりと慣習が伝統によって体系化されており、恥に対する恐れによっ て人々は動機付けられている。 ②内部指向型・・・社会の成員は権威者または保護者の教育によって道徳律が刷り込まれ、人々は罪の感覚によって動機付...
リースマンによれば人間は以下の三種類に分類可能。 ①伝統指向型・・・はっきりと慣習が伝統によって体系化されており、恥に対する恐れによっ て人々は動機付けられている。 ②内部指向型・・・社会の成員は権威者または保護者の教育によって道徳律が刷り込まれ、人々は罪の感覚によって動機付けられる。 ③他人指向型・・・行動の規範よりも対面する人々に限らずマスメディアを通じて知る人々を含めた他人の動向に注意を払ってそれに参加する。彼らは恥や罪という道徳的な観念ではなく不安によって動機付けられる。(みんながしてるから自分もしなくちゃ。視聴率高い番組を見なきゃ。売れ筋もチェックね。そうだ、自民党が人気っぽいから投票しようかしら)
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例のごとく内容は覚えていないが面白かった記憶だけはある。そしていつか読み返さなくては!と思っているのだが。 社会学とは興味深いものだと実感した名著。
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性格構造は社会の発達に応じてどのように変化するのか。50年以上前の研究だが、フロム『自由からの逃走』と同じく現在でも価値がある一冊だろうと思う(心理学には詳しくないのでどんな扱いを受けているかはあまり知らないが)。おもしろかった。
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さすが40年以上読み継がれている本だけあって、論じられている内容も(大衆社会に於いては)普遍的である。しかし論考のレベルは非常に高く、かなりの説得力を有していたと小生は感じた。
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