かいじゅうたちのいるところ の商品レビュー
暴れん坊の男の子マックスは、お母さんに叱られて、夕ご飯抜きで寝室に放り込まれてしまう。ここでめげるような主人公ではない。想像の翼を広げ、寝室から大いなる冒険の旅へと旅立つ。舟で1年あまり航海したら、「かいじゅうたちのいるところ」へ着いた。そこでもマックスは暴れん坊の本領を発揮し、...
暴れん坊の男の子マックスは、お母さんに叱られて、夕ご飯抜きで寝室に放り込まれてしまう。ここでめげるような主人公ではない。想像の翼を広げ、寝室から大いなる冒険の旅へと旅立つ。舟で1年あまり航海したら、「かいじゅうたちのいるところ」へ着いた。そこでもマックスは暴れん坊の本領を発揮し、怪獣たちの王様となり、楽しく暮らす。が、その内淋しくなって「やさしいだれかさん」のところへ帰りたくなるマックス。怪獣の王様をやめて、また1年余り航海して、家に帰りつく。すると―そこには、また温かな夕ご飯が待っていた。 暴れて「かいじゅう!」と言われたことで、膨らんだ想像のスケールの大きさは、読む者を圧倒する。
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いたずらっこのマックスは、おかあさんにお仕置き部屋に閉じ込められてしまいます。全然こりないマックスは脱走してかいじゅうたちの世界へ。美しい絵と最小限の文章で奥行きのある物語が展開されていく一冊。
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主人公マックスは「かいじゅうたちのいるところ」でかいじゅうたちを手なずけちゃったよ。ま、想像だけどね。 このマックスに感情移入する子(特に男の子かな)は沢山いるんじゃないでしょうか。自分もやっつけてやるぞ!って。でも後ろにお母さんがいないとダメなんだよね。だってまだ子どもだから。
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「親にしかられる」のは誰にでもある経験。こどもの頃にいたずらをして叱られ、いろいろな罰で反省させられたのを思い出す。(自分の場合は兄弟喧嘩で仲直りするまで家に入れてもらえなかったり、押入れに閉じ込められたり。欧米では、外出禁止や自室謹慎がほとんど) その反省の時間はファンタジー...
「親にしかられる」のは誰にでもある経験。こどもの頃にいたずらをして叱られ、いろいろな罰で反省させられたのを思い出す。(自分の場合は兄弟喧嘩で仲直りするまで家に入れてもらえなかったり、押入れに閉じ込められたり。欧米では、外出禁止や自室謹慎がほとんど) その反省の時間はファンタジーの世界に入る絶好のチャンスでもあった。恐れ知らずのマックスのわんぱくさは気持ちよくなるほど、健康なこどもの空想を掻き立てる。でも、しばらくすると大人との仲直り。親たちが何気なく、時にぎこちなく差し出す仲直りの合図は、何か照れくさい。 臨床心理学者の河合隼雄さんは、著書でこの本に触れ『この終わり方は邯鄲の夢を思わせるものがあってずいぶんしゃれたものだが、母親の叱責によって、子どもの心の中に生じる瞬時の怒りと和解への過程を形象化したものとして、まことに素晴らしいものである』『子ども心が生きている』と書いておられる。 「かいじゅうおどり」の数ページは字がないぶん、擬音擬態語を自分でつくって(時には身体を動かして)演出できる。
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センダックの絵本、大好きでした。「まよなかのだいどころ」「ジョニーのかぞえうた」etc. 今でも大事に本棚にしまってあります。
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一種独特な雰囲気を持つイラスト、かいじゅうたちの豊かな表情によってどんどん絵本の世界へ引き込まれていきます。少年の、短いけれどとってもわくわくする冒険の物語です。
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絵本でここまでおもしろいとは! っと思いました! 男の子は家出をします。 その家出先とは? かいじゅうさん達、とてもかわいらしいですよ^^ 絵は・・・怖いですが・・・。
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小さい時から絵本をしこたま読まされてきたけど、その中で一番を選べといわれたら、絶対コレ!という一冊。暗唱できるぐらい読みました。傑作!
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初めてであったのは、日本語版。リズミカルで、この不思議さがたまらない!怪獣達もキモカワイイです♪☆英語版でも、リズミカルなので親しみ易いです!!!
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この絵本で思い出すのは、子どもがまだ2歳になる前、図書館でこれを眺めている私の傍に寄ってきて、「その本読んで!」と目を輝かせていたことだ。そしてそれ以来お気に入りの1冊となった。小さな子どもでも、絵本の善し悪しが分かることに感動したのを覚えている。そこまで子どもをひきつけるのは、...
この絵本で思い出すのは、子どもがまだ2歳になる前、図書館でこれを眺めている私の傍に寄ってきて、「その本読んで!」と目を輝かせていたことだ。そしてそれ以来お気に入りの1冊となった。小さな子どもでも、絵本の善し悪しが分かることに感動したのを覚えている。そこまで子どもをひきつけるのは、しっかりした自我を持った子どもの、心の成長を描いたお話だからだろう。自立心旺盛なマックスとそれを温かく見守る母親の関係も見逃せない。最高に楽しい1冊。
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