神狩り の商品レビュー
[novel][SF][USED] 山田正紀のデビュー作。 近所のブックオフで購入。 日本のSF作家はどうして形而上SFがこんなに好きなんだろうかしら。 導入はいい意味で中二病的なスケール感があるのだけれど、だんだん小さな話にまとまっていくのがいかにも形而上SFだと感じずに入られ...
[novel][SF][USED] 山田正紀のデビュー作。 近所のブックオフで購入。 日本のSF作家はどうして形而上SFがこんなに好きなんだろうかしら。 導入はいい意味で中二病的なスケール感があるのだけれど、だんだん小さな話にまとまっていくのがいかにも形而上SFだと感じずに入られない。
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今年でアラカンの山田正紀。1950年1月16日に名古屋で生まれ、1974年に本作品が伝説のSF同人誌「宇宙塵」に載った後すぐ「SFマガジン」に掲載されてデビュー。 この、同人雑誌から商業誌に転載されて一躍注目されるというエピソードは、我が大藪春彦が、早稲田大学のミステリクラブの...
今年でアラカンの山田正紀。1950年1月16日に名古屋で生まれ、1974年に本作品が伝説のSF同人誌「宇宙塵」に載った後すぐ「SFマガジン」に掲載されてデビュー。 この、同人雑誌から商業誌に転載されて一躍注目されるというエピソードは、我が大藪春彦が、早稲田大学のミステリクラブの同人雑誌「青炎」に『野獣死すべし』を発表した後、すぐ雑誌「宝石」に掲載されて大反響を呼んだというものとよく似ていて興味深いものがありますし面白い符合ですね。 山田正紀の方は、「宇宙塵」の主宰者の柴野拓美が載せたのはいいけどあまりにも傑作だったので、当時の「SFマガジン」の編集長、旧知の福島正実にすぐ連絡してOKということになったのではないか(何かで以前そういう風に読んだ記憶がありますが未確認です)と思いますが、大藪春彦の方は、ワセダミステリクラブの会長の千代有三が、名誉顧問の江戸川乱歩に紹介されて「宝石」に載ったというのは、これはれっきとした史実です。 でも、23歳頃から書き始めて、なんと37年も書いていることになりますが、そのあいだ書けなくなったとか不作だなどという話は聞いたことがありませんから、いったい彼の筆力の底知れぬパワーの秘密は何なのでしょうか。 それから、ちなみに、全著作を確認しようとしたら、このたなぞうのサイトを覗くと30頁まであり全部で300まで番号がつけられていましたが、その中の266番に『山梨県方言矯正指導書』1935年、大和屋書店というのがあり著者:山田正紀となっていましたが、プッ、彼はまだ生まれてもいなくて、十中八九、同姓同名のまったくの別人のものが紛れ込んだだけですね。 それにしても途中でSF自体に行き詰りを感じたのかどうか(もちろん、そんなことはありません、単なる言葉のあやです)、ミステリーの方へ迂回したような時期もありましたが、とても片手間な、とか余技ではなく、この分野でも『僧正の積木唄』『おとり捜査官』『神曲法廷』・・あっ、そうか、世間的には2002年に『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞と日本推理作家協会賞をW受賞したのでした。 その前後ですよ、推理小説好きの友人に、あなたこの人よ、今わたしが注目しているミステリ作家はと言って、山田正紀の名前を挙げられたのは。 いや彼は本来SF作家で私は中学生の頃から読んで云々・・などという私の返答は、モゴモゴした小声になってきっと彼女には聞こえていなかったと思います。 この感想へのコメント 1.ryoukent (2010/01/17) ふむ、山田 正紀かぁ。 知ってるようで知らない振りして通り過ぎてた。 そうでっか、そこまで著作量の多い作家さんでっか。 しかもSFなんですね。これわ垂涎でゎないですか。 でも、感想が全然無いのでわかりません。 どんなのがおすすめなんでしょう。 2.薔薇★魑魅魍魎 (2010/02/05) すいませ~ん、応答というか本編の続きを書こうと思いつつ放置して三週間近く。というか、ほとんど忘却の彼方に行ってしまっていました。よくあるんですこんなことが。3か月も過ぎて気がついたりしたって後の祭り。 どうせ新宿♪こぼれ花♪薄情な女と笑って許して下さい・・・とか歌って誤魔化したいところですが、それじゃダメですので、なんとか近々書き足しますのでもうちょっとお待ちを。 いまSFにスイッチが入らなくて。
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2009/01/10読了。 一瞬で読み終わった。 処女作。まさに処女作以外の何者でもないという本。 展開は早いし、作者の思考のスピードで容赦なく文章が進んでいくから、深い雰囲気は全然ない。 でも、その若さでしか書けないこの独特のスピード感はなかなか良かった。
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このジャンルは個人的にのめり込むまでに時間がかかることが多いので、すぐ引き込まれたことに驚いた。「古代文字」についての期待もあったけど、タイトルの割りに「神」が軽々しく描写されなかったことに安堵したような気もする。後に残された可能性に期待。「2」も読みたい。
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期待はずれ。自分としては、ハードSFを期待していたが、古代文字に関する深い考察も無く、霊感能力者等よいうものでお茶を濁された感じがした。
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http://mit56.way-nifty.com/dawn/2005/04/post_0d13.html
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