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哲学入門 の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2026/03/28

科学や悟性でどれだけ追究しても、世界は一つの側面でしか捉えられず、しかも歴史の中で移ろい続ける。それでも、自分の中には「説明はできないけど、こうとしか言いようがない」という感覚が立ち上がってくる。 それは自分にとっては確かなものだけれど、他人に押し付けられるものではない。むしろ...

科学や悟性でどれだけ追究しても、世界は一つの側面でしか捉えられず、しかも歴史の中で移ろい続ける。それでも、自分の中には「説明はできないけど、こうとしか言いようがない」という感覚が立ち上がってくる。 それは自分にとっては確かなものだけれど、他人に押し付けられるものではない。むしろ人と向き合うことで揺らぎ、変わっていく。 人間は、脆くて、強い。 ままならないものの中で、そのままならなさを引き受けながら、それでも生きる。そして、他者との揺らぎの中で、自分の責任として選び続けるしかない。

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2026/03/07

100分で名著で紹介されたがあまり読まれなかったのかもしれない。ラジオ講座で13回放送分をまとめたものであり、付録も付いているので、哲学の本の中ではわかりやすいと思われる。しかし西洋哲学であり、神と哲学の問題は日本人にとっては分かりづらいかもしれない。100分で名著のテキストと合...

100分で名著で紹介されたがあまり読まれなかったのかもしれない。ラジオ講座で13回放送分をまとめたものであり、付録も付いているので、哲学の本の中ではわかりやすいと思われる。しかし西洋哲学であり、神と哲学の問題は日本人にとっては分かりづらいかもしれない。100分で名著のテキストと合わせて読むのがいいと思われる。

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2026/03/04

NHKの100分で名著という番組で紹介されていた本で、哲学に必要なものは、他人との交わりであるという言葉に惹かれて、読み始めた。哲学とは孤独な思索と思っていたので、とても興味深く読むことができた。難解で理解できなかった箇所もあったが全体的には、面白く読み終えることができた。

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2025/12/23

1949年ヤスパースのラジオ講演の全訳が『哲学入門』である。カール・ヤスパースは1883年生まれで1969年没、ドイツの哲学者、精神科医であり、実存主義哲学の代表的論者の一人である。付録「はじめて哲学を学ぶ人びとのために」は古代哲学から近代哲学全史なるものが載っている。理解の有無...

1949年ヤスパースのラジオ講演の全訳が『哲学入門』である。カール・ヤスパースは1883年生まれで1969年没、ドイツの哲学者、精神科医であり、実存主義哲学の代表的論者の一人である。付録「はじめて哲学を学ぶ人びとのために」は古代哲学から近代哲学全史なるものが載っている。理解の有無は別にしてもザッと流れは掴めそうな気がするのだが...それは気のせいかもしれない。 哲学の目的は存在の覚知、愛の開明、完全な安静の獲得であり、哲学するということは~P150参照されたし、文字は読めるが理解及ばず、全編にわたる抽象的な言葉の羅列で意味不明。

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2025/06/13

市民へのラジオ講演をまとめた原稿だけあって、哲学の原典としては「平易」だ。 しかし、それは哲学の原典であるからして、「噛み応え」は十分にある。つまり、するすると読むのではなく、噛んで噛んで咀嚼すればするほど、栄養価が高くなる文章である。言語表現の限りを尽くして、なにものかを伝えよ...

市民へのラジオ講演をまとめた原稿だけあって、哲学の原典としては「平易」だ。 しかし、それは哲学の原典であるからして、「噛み応え」は十分にある。つまり、するすると読むのではなく、噛んで噛んで咀嚼すればするほど、栄養価が高くなる文章である。言語表現の限りを尽くして、なにものかを伝えようとしているだけあって、簡潔な理解は拒まれている。しかし、味読した末には、「哲学する」醍醐味が感じられるであろう。ヤスパース特有の専門用語もあるが、反復遅読することで、その言葉の奥に宿っている意味はそれぞれ把握することができると思う。 「付録 はじめて哲学を学ぶ人々のために」の「一 哲学の研究について」では、体系的な哲学的思惟には三つの研究側面があるとしている。 一、科学的研究の参加。自然科学と文献学。 二、偉大な哲学者に関する研究。哲学史を越えていく道以外に哲学への道はない。 三、日常の良心的生活態度。決定的決断の真剣さ。 以上であるが、これ以上のまとめ方は読んだことがない。 フレーズの抜き書きもたくさんした。 ここからは私の私見だが、この著書における最大の課題は、神という言葉の解釈だろう。 聖書的な意味での神、信仰対象としての神という意義に加えて、人間が自由を感じるからには、必ず感得され得る存在としての神という意味がある。 自分とかかわりのある対象をことごとく排除して行った先に何があるのか。このような排除ができること自体、人間が孤独である証拠だ。しかし、そこには絶対的な自由がある。このような自由な生を支える存在としての神だ。 また、世界には限界があり、そこを超えていく場としての神もある。これは哲学の営まれる場でもある。

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2024/02/17

いわゆる哲学の入門ではなく、ヤスパース自身によるヤスパース哲学の入門書。 「限界状況」「交わり」「包括者」「枢軸時代」など、ヤスパース哲学の魅力的な概念が有機的に紹介されている。ラジオ講演の書籍化なので、紙幅の都合もあるのだろうが、説得的な推論というより断定的で「教義」のようにも...

いわゆる哲学の入門ではなく、ヤスパース自身によるヤスパース哲学の入門書。 「限界状況」「交わり」「包括者」「枢軸時代」など、ヤスパース哲学の魅力的な概念が有機的に紹介されている。ラジオ講演の書籍化なので、紙幅の都合もあるのだろうが、説得的な推論というより断定的で「教義」のようにも感じた。 「世界」そのものを「包摂者」=絶対者=神と捉え、それを実存として意識することを説く。「神」を非人格的存在としつつも神の「意志」に従うという議論や、神秘主義のように包括者を直接感得するのではなく、具体的に存在する「他者」との交わりを通して間接的に知るといった主張は、たしかに魅力的であるが、矛盾を孕んでいるようにも思う。つまり、神秘主義や神の観念を正当化しつつ、理性的な個人としての現実的生活も絶対視するという、徹底すると相反する立場を無理やり統合して落とし所を見つけているようにも思える。    すなわち、「神=包括者」と「交わり」という二重の真理を認める二元論のようにも感じられる。 交わりとは、人間関係こそ価値あるものであるという、通常における真理である。包括者とは、絶対者や真理に到達することこそ望ましいとする、例外における真理である。だとすると、包括者と交わりを統一的に関連付けることは、通常における真理と例外における真理を無理に統合することとならないか。そのような統合に実益があるだろうか。通常者は、人間関係における悦びで十分満足することができ、包括者の認識には関心がない。例外者にとって、絶対者こそが関心事であり、かれが救われるのは絶対者との和解ないし合一のみである。交わることのない平行線を無理に理論上交差させたところで、その実践が人を救うものとなるのだろうか。交わりを結ぶ他者の存否は、偶然による。幸運な人間は交わりが可能で、そうでない人間に交わりは不可能ということになる。諸々の具象を超えた包括者を絶対視しながら、それへのアクセスが偶然に依存するという考えは、包括者の絶対性=普遍性を矮小化しないか。

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2021/11/21

平易な文章で分かりやすく書かれている。哲学というととっつきにくいイメージがあるが、このような本、あるいはもっと簡単なガイドブックのようなものから読んでいくと良いと思う。 付録に「哲学に関する読書について」という節があるが、ここで書かれていることは哲学に限らず全ての学問における読...

平易な文章で分かりやすく書かれている。哲学というととっつきにくいイメージがあるが、このような本、あるいはもっと簡単なガイドブックのようなものから読んでいくと良いと思う。 付録に「哲学に関する読書について」という節があるが、ここで書かれていることは哲学に限らず全ての学問における読書に共通する。その意味で、哲学はあらゆる学問のベースとなっていると言っても言い過ぎではないかもしれない。

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2021/06/20

ドイツの哲学者ヤスパースがラジオにて行った講演をもとに作成された。 「入門」と名前がついているが、哲学的言い回し(と古臭い訳)のため、素人にはかなり難解。

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2020/09/27

哲学入門 (和書)2012年04月27日 00:37 1954 新潮社 ヤスパース, 草薙 正夫 ヤスパースさんなど実存主義といわれている方々の本を図書館で渉猟しているものです。 この哲学入門はヤスパースさんの作品の理解の助けになります。まず初めに読んでみるのも良かったかも...

哲学入門 (和書)2012年04月27日 00:37 1954 新潮社 ヤスパース, 草薙 正夫 ヤスパースさんなど実存主義といわれている方々の本を図書館で渉猟しているものです。 この哲学入門はヤスパースさんの作品の理解の助けになります。まず初めに読んでみるのも良かったかもしれません。 次はハイデッガーその次はサルトルなど読み解けるように勉強していきたいと思います。

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2020/06/09

ラジオでの講義を本にしたもので、12講からなる。最初の3講くらいはふむふむ、なるほどー。で、だんだんわかりにくくなる…悟性って何だ、無制限的って何だ、とか哲学をかじっている人でないとわからない単語も普通に出てくる。 個人的に興味深かったのは神の存在を証明しようとした第4講。やは...

ラジオでの講義を本にしたもので、12講からなる。最初の3講くらいはふむふむ、なるほどー。で、だんだんわかりにくくなる…悟性って何だ、無制限的って何だ、とか哲学をかじっている人でないとわからない単語も普通に出てくる。 個人的に興味深かったのは神の存在を証明しようとした第4講。やはり最近(この当時にとって)の哲学者は神の存在の証明を避けたがるらしい。最近に限ったことではないと思うが。そして結論はというとやっぱりちょっと有耶無耶だと感じる。 補足で初学者向けにどの哲学者から学ぶのが良いかのヒントもあるが、わりとザックリバッサリ説明しててこれも意外と面白かった(こういう方面から論じないことから失敗してる、とか普通に言う)。 概論的なことを講じているという意味では確かに入門なのかもしれないが、読みやすさで言えばソクラテスの弁明~パイドンのほうが圧倒的に読みやすいと思う。

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