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ジュリアス・シーザー の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/05/27

古代ローマ帝国興亡史でシーザーが死んだので、この本を読んでみた。最後に読んだのはずいぶん前で、細かいところは忘れてしまっていたので、新鮮に楽しめた。 アントニーとクレオパトラも読みたい。 2024年5月 この戯曲にはクレオパトラの影も形もないけれど、シーザーはこのとき、ローマ...

古代ローマ帝国興亡史でシーザーが死んだので、この本を読んでみた。最後に読んだのはずいぶん前で、細かいところは忘れてしまっていたので、新鮮に楽しめた。 アントニーとクレオパトラも読みたい。 2024年5月 この戯曲にはクレオパトラの影も形もないけれど、シーザーはこのとき、ローマの別宅にクレオパトラを住まわせて、子どもも二、三人いたんだよな…と思うと、前からひどいセリフだと思っていた、第一幕のシーザーのキャリパーニアに対する「石女」云々の台詞がより一層ひどく感じた。 ポーシャとブルータスのシーンで、ポーシャの太ももの傷が謎だったのでググってみた。 このセリフはポーシャの愛と強さの証明というのが伝統的な解釈だったけれど、自傷をする不安定な女性という現代的な解釈で演じられることもあるらしい。 キャルパーニアのシーザーに対する「あなたの分別は自信の強さに飲み込まれておいでです」というセリフが、自宅で暗殺の相談をする直前のブルータスの、シーザーといえども権力の座につくと人間が変わってしまうだろう、という内容のセリフを裏打ちしているように感じた。 「」p.47 第三幕第一場の「男も女も子供も、目をむき、声をあげ、駆け回りまるで最後の審判だ」というセリフで、当時の古代ローマで最後の審判が信じられていたのかが気になった。 第一回三頭政治が始まったのが紀元前60年。シーザーがブルートゥスら共和制支持者に暗殺されたのが紀元前44年だった。まだキリストも生まれていない頃だ。ユダヤ教徒はとっくにローマ帝国の一部だったけれど。 最後の審判の起源はゾロアスター教にあると言われているけれど、ゾロアスター教が成立するのは紀元前1200年から前700年ごろと言われている。 ユダヤ教成立は紀元前13世紀ごろと言われている。ユダヤ教の方がゾロアスター教より成立が早かったのか。 ゾロアスター教的な民間信仰はずっとあったけれど、ゾロアスターが誕生してゾロアスター教ができるのはユダヤ教成立より後だったということなのかな。 シーザーの時代のローマ人が「最後の審判の日」という言い回しを使ったかはわからないけれど、シェイクスピアの時代のイギリス人ならすぐに理解できただろうというのはわかる。 シーザーの市民への遺産の75ドラクマは、当時としてはどれくらいの価値があったんだろう? シーザーやアントニーはポピュリズムの政治家だったのかな。でもどうして死後まで人気取りのようなことをしようとしたんだろう?クレオパトラとの間に生まれた子供が、王としてローマ人に受け入れられやすくするため? 王政だったころのローマすら、王は選挙で選んでいたのに、シーザーは自分の王朝を作ることを望んでいたのか?謎だ。 もしシーザーが暗殺されずにいたら、オクタヴィアヌスはどうなっていたんだろう。クレオパトラの子と権力争いの内乱を起こしてそう。 少なくともパックス・ロマーナも無かっただろうし、その後の世界の歴史が全く違ったものになっていただろうな。想像もつかない。 シーザーが独裁者の地位を望んでいたのか疑問だったけれど、シーザーは本当にローマとエジプトを統べる王朝を立てたかったのかもな。

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2021/01/27

『ローマ人の物語』の該当巻を読んだ後でこれを読むと、シーザーやブルータスのイメージはこれに引っ張られてたんだなーということが、よくわかりますね。 ところで、「あの気高いおからだも悲しみにあふれる杯だ」というセリフがありますが、もしやもしや、高橋和巳『悲の器』...

『ローマ人の物語』の該当巻を読んだ後でこれを読むと、シーザーやブルータスのイメージはこれに引っ張られてたんだなーということが、よくわかりますね。 ところで、「あの気高いおからだも悲しみにあふれる杯だ」というセリフがありますが、もしやもしや、高橋和巳『悲の器』はここから…??今更だけど。でもまだ誰も指摘してなかったら大発見かも⁈ ( たぶんそんなことはないね)

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2013/09/01

塩野七生氏のカエサルの項に触発され、手に取る。ジュリアス・シーザーのタイトルとは裏腹に、ジュリアス・シーザーに愛された高潔な男ブルータスの苦悩と悲劇が主題であるかのようだ。読後に解説を読むとさすがに色々な研究がなされていてそんな単純なものではなさそうだ。またジュリアス・シーザー暗...

塩野七生氏のカエサルの項に触発され、手に取る。ジュリアス・シーザーのタイトルとは裏腹に、ジュリアス・シーザーに愛された高潔な男ブルータスの苦悩と悲劇が主題であるかのようだ。読後に解説を読むとさすがに色々な研究がなされていてそんな単純なものではなさそうだ。またジュリアス・シーザー暗殺を下敷きにして、上演当時の世相をも反映した要素もあるようだ。

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2013/05/02

さいたま市の図書館でこの白水uブックスのシェイクスピアのシリーズを目にしたとき、高校の図書館のことを思い出しました。ちょっと、ビックリな経験でした。上半分がグリーンで下半分がホワイトの装丁がかたまって置かれていたので、当時の記憶が呼び起こされてようです。装丁って、重要ですね。さて...

さいたま市の図書館でこの白水uブックスのシェイクスピアのシリーズを目にしたとき、高校の図書館のことを思い出しました。ちょっと、ビックリな経験でした。上半分がグリーンで下半分がホワイトの装丁がかたまって置かれていたので、当時の記憶が呼び起こされてようです。装丁って、重要ですね。さて、高校生の時にはシェイクスピアってあんまり、ピンとこなかったんですけど、大人になってから読むとどんな感じなものか、ちょっとこれから読むのが楽しみです。

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2012/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2012 9/13読了。先生に貸していただいた本。 筑波大学大学院共通科目(院生プレゼンバトル)の授業で、プレゼンのための演劇技法のトレーニングの回の教材に使っていた本。 確か高校生の頃にも読んだはずなんだけど、全然内容覚えていなかった・・・。 タイトルはジュリアス・シーザーだが、主役級に活躍するのはただ一人私的な理由を持たず国家のために、王たらんと野心を抱くシーザーを暗殺する「公明正大な」ブルータスと、シーザーの腹心でブルータスら暗殺者一味と対峙する後の第二回三頭政治の一角、アントニー(アントニウス)。 クライマックスは授業でも実際に演じてみる脚本として使われた、シーザー暗殺後、市民を前にしてのブルータスとアントニーの演説。 ブルータスは自分は誰よりもシーザーを愛したが、国のために野心を抱くシーザーを殺した・・・とまず演説し、市民はブルータスの味方一色に。 その後、ブルータスらの許可を得てシーザーを悼む演説を述べることになったアントニーは、匠みにブルータスらを批判しないという約束を守りつつ、シーザーが野心など抱いていない、市民を愛した人物であったこと、その死の残酷さを語りかけ、当初ブルータスを讃えていた市民は反ブルータスの暴動を起こすまでに煽られる。 まさにデマゴーグ。 脚本読むだけだとわかりにくいけど、映画や実際に演じている風景を見ると、なるほどこの演説は心に響くわ・・・自分も煽られ耐性なさそうだしブルータスの家に焼き討ちとかしかねん。怖い怖い。 ただ、このシーンではすっかり反ブルータス一色になるけど、その後もブルータスは公明正大で心からローマを案じている人物として描かれ続けるんだよなあ・・・だからこそ悲劇として成立しているわけか。 とてもおもしろかった。シェイクスピアまた読み返そうと思う。あと上演されているところとかもっと見たくなった。

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2011/07/16

シーザーの野心「王政」を阻む正義の人ブルータスの悲劇の物語。歴史をはしょった展開の早さがよいところとか。原題:Julius Caesar

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2009/10/04

「ブルータス、おまえもか」(Et tu Brute!)っていう本ですねw 塩野七海氏の「ローマ人の物語」を読んで以来読みたかった本。 バーナード・ショーの批評のせいで この本に対する僕の見解はバイアスがかかっている。 「人間の本質を見抜くシェークスピアでさえも ...

「ブルータス、おまえもか」(Et tu Brute!)っていう本ですねw 塩野七海氏の「ローマ人の物語」を読んで以来読みたかった本。 バーナード・ショーの批評のせいで この本に対する僕の見解はバイアスがかかっている。 「人間の本質を見抜くシェークスピアでさえも  彼(シーザー)の偉大さを描き得なかった。  リア王は傑作だが、ジュリアス・シーザーは失敗作である。」      (バーナード・ショー)(同旨) それに主人公はブルータスだと思う。シーザーの専制がテーマか?

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