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二都物語(上) の商品レビュー

3.8

20件のお客様レビュー

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2022/02/13

登場人物の紹介や彼らを取り巻く背景が主であり、フランス革命という激動の時代がすぐそこまで近づいている不穏な雰囲気が今後の展開を期待させる。

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2021/01/20

第一巻 よみがえった  第一章 時代  第二章 駅伝馬車  第三章 夜の影  第四章 準備  第五章 酒店  第六章 靴職人 第二巻 黄金の糸  第一章 五年後  第二章 見世物  第三章 失望  第四章 祝い  第五章 山犬  第六章 何百という人々  第七章 パリでの貴族  ...

第一巻 よみがえった  第一章 時代  第二章 駅伝馬車  第三章 夜の影  第四章 準備  第五章 酒店  第六章 靴職人 第二巻 黄金の糸  第一章 五年後  第二章 見世物  第三章 失望  第四章 祝い  第五章 山犬  第六章 何百という人々  第七章 パリでの貴族  第八章 田舎での貴族  第九章 ゴルゴンの首  第十章 二つの約束  第十一章 双幅の一枚  第十二章 粋人  第十三章 不粋者  第十四章 正直な商人  第十五章 編物  第十六章 編物は続く P40 くらいから面白くなってきた。 映画の展開のように章ごとに話が流れ、繋がってゆく。ユーモアも効いている。 第二巻第十三章「不粋者」の心意気が素敵だ。 渾身の凝縮した時間を見せてもらえた思いがした。 第十二章・第十三章の対比が面白かった。 最後の2章で、マダム・ドファルジュをとても好きになった。 なんて賢くて強くて堂々としているのだろう。 「いや、どうもすばらしい女だ。なんという強い女、あっぱれな女、実に驚くべきすばらしい女だ!」 という感嘆に、心から同意する。

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2017/02/16

フランス革命の前後の時期、イギリスはロンドンと、フランスはパリの二都市を舞台に進む物語。ひとりの女性を愛するふたりの男。18世紀のイギリスやフランスの大衆の様相を読み知ると、今よりも「世も末」感を感じます。すさみ方がすごい。イギリスは追剥だとか夜盗だとかが跋扈していて、また、ちょ...

フランス革命の前後の時期、イギリスはロンドンと、フランスはパリの二都市を舞台に進む物語。ひとりの女性を愛するふたりの男。18世紀のイギリスやフランスの大衆の様相を読み知ると、今よりも「世も末」感を感じます。すさみ方がすごい。イギリスは追剥だとか夜盗だとかが跋扈していて、また、ちょっとした罪でも、死刑になる裁判が大流行り。裁判で死刑判決が出るところを見に来る、地に飢えたような大衆も大勢いる。フランスは王侯貴族の権力が強く、民衆は虫けらのごとく扱われて、また、密告などにより罪のない人たちが厳しい監獄送りにされていたりする。

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2016/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

はじめのうちは読みにくくて、なかなか進まなかったが(文体に慣れるまで時間がかかるので)、中ごろからはすいすい読み進められた。ひとつの事件を表すのにも、筆者がしゃしゃり出てきて講釈を始めるのでもどかしかったが、まあ、そういう時代なのだから仕方がない。まだまだ、話は始まったばかり。筋立ての環境が整っただけ。下巻が楽しみ。

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2014/05/15

舞台はパリとロンドンの二つの都市。弁護士であるシドニー・カートンは、本当は純粋で有能なのですが、不器用なためにだらしない生活を送っていました。そんな彼が一人の女性に会い、少しずつ変わっていきます。そして、その背景で起こるフランス革命。映画のようにドラマチックでありながらも、現実的...

舞台はパリとロンドンの二つの都市。弁護士であるシドニー・カートンは、本当は純粋で有能なのですが、不器用なためにだらしない生活を送っていました。そんな彼が一人の女性に会い、少しずつ変わっていきます。そして、その背景で起こるフランス革命。映画のようにドラマチックでありながらも、現実的な埃くささが感じられ、歴史の授業で習うよりもさらに理解が深まることと思います。大事な人のためにカートンがとった手段はどのようなものだったのか、思わず涙を誘われてしまうラストもぜひ確かめてみてください。

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2013/12/30

訳がもう少しこなれていればもっと読みやすくなりそう。 序盤の裁判がわかりにくい。 ただ後半の展開は気になる。

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2013/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミュージカルで井上芳雄がシドニー・カートンを演じたっていうのを聞いたから、シドニーにすごく着目してしまう。かっこよかったんやろな〜。。ルーシーにシドニーが告白する場面が好きだった。フランスとロンドンの二都を舞台に展開する物語。

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2013/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

訳者解説にもあるが、少々構成力に欠けるように思われる。しかし、イギリス、フランスの二国にまたがる物語は当時の様子を知る上で非常に興味深く、また登場人物は魅力的である。

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2013/06/23

そのほうが、はるかにはるかにいいことだ 悲しい、悲しい陽が昇った。だが、それにも増して限りなく悲しかったのは、いまその朝日が照らしだしているある光景--能力も立派なれば、心も美しい一人の男、それがただ正しい使い道を知らず、また自ら助け、自らの幸福をつかむこともできず、我とわが身...

そのほうが、はるかにはるかにいいことだ 悲しい、悲しい陽が昇った。だが、それにも増して限りなく悲しかったのは、いまその朝日が照らしだしているある光景--能力も立派なれば、心も美しい一人の男、それがただ正しい使い道を知らず、また自ら助け、自らの幸福をつかむこともできず、我とわが身をむしばむ病根のことはよく知りながら、今はもう寂しいあきらめの中で、みすみす朽ちゆくに任せているとでもいったこの男の姿だった。 ロンドンでの彼には、もはや黄金の舗道を歩きたい気持ちもなければ、バラの褥に寝たい気も無かった。もし彼に、そうした高望みがあったならば、おそらく彼は成功しなかったであろう。彼はただ働くことだけを期待した。そしてそれを見つけ、やり、しかもできるだけ誠実に果たしてのけた。 そこにこそ、成功の鍵はあったのだ。 ぼくという人間はですね、子供のまま死んでしまったも同然なんです。 ぼくの一生というのは、全部ことごとく、こと志と違ったことばかりなんです。 それにしても、なんという人生の浪費だったことか。そしてまたことさらに本性を押さえ、ゆがめた生活だったことか。それを思うと悲しかった。

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2012/11/15

ミュージカルがすごく良かったので読んでみた。 好きなキャストで脳内再生されているので非常にオイシイ。 ミュージカルは怒涛の展開過ぎて「えっ」となる場面もあったけど、小説はちょっと冗長。かも。 マダムのお姉さんとお兄さんのエピソードなんかは、小説の方がずしっときて良かった。 ただ、...

ミュージカルがすごく良かったので読んでみた。 好きなキャストで脳内再生されているので非常にオイシイ。 ミュージカルは怒涛の展開過ぎて「えっ」となる場面もあったけど、小説はちょっと冗長。かも。 マダムのお姉さんとお兄さんのエピソードなんかは、小説の方がずしっときて良かった。 ただ、ミュージカルの方がシドニーを中心にしてよく整理されていて、そのため彼の最後が非常に活きていたと思う。 フランスの庶民も、イギリスの小さな家庭も子供の未来を守るんだという一つの目的に向かっているのに、フランスではそれが不幸から始まり、イギリスでは慈しむ気持ちから始まっている、その、悲しい違い。

Posted byブクログ