白痴(上) の商品レビュー
ナスターシャ、ナスターシャ ナスターシャ‼玉三郎はどの様な ナスターシャを演じたのだろう? ロシアの家と家の交際の仕方 人と人の関わり方 頭痛がする程、複雑怪奇。 さようなら、ドストエフスキー。
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人間失格に求めて得られなかったものを 彼は見せてくれるんじゃないかなって 思ったけどどうなんだろう 前半は少なくとも見せてくれたよ 論文講読が始まっちゃったから下巻はまたあとで
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ドストの長編の中で一番読みやすい。ムイシュキン公爵いいやつやで。というかナスターシャわるいやっちゃで。でも「自分がこの人といても、この人を不幸にする」「自分には愛される資格が無い」というのは分かってしまう。それは責任逃れでしか無いのかもしれない。イポリートとムイシュキンの会話の中...
ドストの長編の中で一番読みやすい。ムイシュキン公爵いいやつやで。というかナスターシャわるいやっちゃで。でも「自分がこの人といても、この人を不幸にする」「自分には愛される資格が無い」というのは分かってしまう。それは責任逃れでしか無いのかもしれない。イポリートとムイシュキンの会話の中であったかな、孤独の感覚についての話が身にしみた。あの感覚はきっと経験する人は経験する。「自分にはなんにも関わりがない」「世界から自分は切り離されている」とかね。カラマの悪魔の言う「人間に関係するもので自分に関係しないものはない」「自分は全てに対して有罪だ」とか思い出す。白痴、他に比べたら短いのに登場人物が多い。501、無神論
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難解…というか、ムイシュキン公爵が特別好きになれなかった。 訳者あとがきで、ムイシュキンが白痴なのではなく彼を取り巻く人物たちの彼への評価、それが白痴なのだという記載を見て、それは読み始める前に知っておくべきだったかもと思った。 その解釈が正解か知らないけど、タイトルで勘違いして...
難解…というか、ムイシュキン公爵が特別好きになれなかった。 訳者あとがきで、ムイシュキンが白痴なのではなく彼を取り巻く人物たちの彼への評価、それが白痴なのだという記載を見て、それは読み始める前に知っておくべきだったかもと思った。 その解釈が正解か知らないけど、タイトルで勘違いして読み進めると結局人物像が掴めないままになる。
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作者はこの本の中で「無条件に美しい人間」を描こうとした。キリストであり、その存在が奇跡である人。 多くの作家が目指し、失敗してきたことである。 ドストエフスキーは、登場人物の心理・人物描写が非常に上手な人であるが、本書では「無条件に美しさ」である主役の脇にいる人物の人間臭さがより...
作者はこの本の中で「無条件に美しい人間」を描こうとした。キリストであり、その存在が奇跡である人。 多くの作家が目指し、失敗してきたことである。 ドストエフスキーは、登場人物の心理・人物描写が非常に上手な人であるが、本書では「無条件に美しさ」である主役の脇にいる人物の人間臭さがより際立って感じられる。 わがままで、ひねくれもので、衝動的で、卑劣で、策略的で、傷つきやすくて・・・・特殊な個性の強い人間たちのようで、よくよく考えれば私自身でることに気づかされる。 さしずめ、わたしはガヴリーラか?「自分には才能がないという深刻な自覚と、一方ではそれと同時に、自分こそりっぱに自主性をそなえた人間であると信じようとする抑えがたい欲求」 さて、あなたは誰だろうか?
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登場人物の会話はいやに大仰で演劇のような印象を受ける。かと思えば、心理描写が丁寧で一ページ以上続く場面もあり、妙なリアリティも感じたりもする。 このアンバランスな感じが絶妙に面白くもあった。 一途で素直な公爵と周りのやり取りのちぐはぐさも面白かったが、噛み合っていないようで噛み合...
登場人物の会話はいやに大仰で演劇のような印象を受ける。かと思えば、心理描写が丁寧で一ページ以上続く場面もあり、妙なリアリティも感じたりもする。 このアンバランスな感じが絶妙に面白くもあった。 一途で素直な公爵と周りのやり取りのちぐはぐさも面白かったが、噛み合っていないようで噛み合っているような会話は読解に苦心した部分も。 特筆すべきは物語の展開で、色んな人々の醜さが絡み合いながらも、公爵に関わってくる流れというのは非常に楽しめた。 しかしながら、やはり海外小説は名前を覚えるのに苦労する。あれ?これ誰だっけ?というのがなければもっと楽しめたのだけど、こればかりは自分の脳味噌の問題なので仕方ないか…。
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上巻・下巻まとめて感想。 下巻背表紙の「あらすじ」に該当する部分が出てくるのが終わりかけってどういうこと・・・ネタバレにもほどが!! 伯爵がナスターシャと結婚する決意をする場面がしみじみ 感動するという意味ではなく、追い詰められ切った感じが 何をもって白痴とするのか。ラスト...
上巻・下巻まとめて感想。 下巻背表紙の「あらすじ」に該当する部分が出てくるのが終わりかけってどういうこと・・・ネタバレにもほどが!! 伯爵がナスターシャと結婚する決意をする場面がしみじみ 感動するという意味ではなく、追い詰められ切った感じが 何をもって白痴とするのか。ラストの伯爵のように病的な白痴になれればそれも幸せか
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ムイシュキン公爵は、ドストエフスキーが描いたキリストだそうな。 この小説を読んで、公爵を「頭がおかしい」とみるか、「なんて美しい」とみるか、判断は両極しかないように思う。 その判断の違いは何か。読者の持つコンテクストに依存するように思うのは、ドストエフスキーファンだから? 読み応...
ムイシュキン公爵は、ドストエフスキーが描いたキリストだそうな。 この小説を読んで、公爵を「頭がおかしい」とみるか、「なんて美しい」とみるか、判断は両極しかないように思う。 その判断の違いは何か。読者の持つコンテクストに依存するように思うのは、ドストエフスキーファンだから? 読み応えのある本だが、一度読んでみて、感想を聴きたくなる名作。
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読書好きの先輩が貸してくれた本。ピアニストの内田光子は、たしか音楽雑誌のインタビューで、ドストエフスキーの作品の中ではこの作品が一番好きだと言っていた。
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主人公のムイシュキン公爵は、たまに公然と「白痴」呼ばわりされるのですが、何故彼がそのように呼ばれるのかがよくわからなかったりします。そんなに頭の悪く思われるようなことを言っているかな、と感じるんです。怖いですね、恐ろしいですね、彼を白痴だと思わないのならば、僕の現実の振る舞いや言...
主人公のムイシュキン公爵は、たまに公然と「白痴」呼ばわりされるのですが、何故彼がそのように呼ばれるのかがよくわからなかったりします。そんなに頭の悪く思われるようなことを言っているかな、と感じるんです。怖いですね、恐ろしいですね、彼を白痴だと思わないのならば、僕の現実の振る舞いや言動が白痴の可能性があるということです。ムイシュキンが言うことを、僕も言ったりするのだから。
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