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和宮様御留 の商品レビュー

4.2

55件のお客様レビュー

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徳川家に降嫁した皇女…

徳川家に降嫁した皇女和の宮は替え玉だったという歴史小説。御所言葉や宮中の習慣などとても興味深いです。

文庫OFF

和宮の替え玉の物語。…

和宮の替え玉の物語。京言葉は、慣れるまで時間がかかりましたが、構成がしっかりしていて面白かったです。歴史の真実はどこにあるのでしょう。闇の中ですね。

文庫OFF

2023/03/14

十数年ぶりの再読だが、変わらぬ面白さに一気読み。若いころに読んだ時よりも、社会と時代の歪みに押し潰されたフキの哀れさが身に染みて、少し泣いた。考証的な部分はわからないが、公家を描いていてもこれほどしっかりと御所言葉を用いている歴史小説は少ないと思う。

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2023/05/04

おもしろかったぁ! 活字は小さいし読めない漢字はあるし厚いしで、ともすれば挫折するかなと思ったけど、とってもおするするでした! 御所言葉やしきたりは興味深いし、フキちゃんがハツラツとしていて楽しかった。 でもフキちゃんのまさかの事態で、この小説はフキちゃんだけのものではなくて、替...

おもしろかったぁ! 活字は小さいし読めない漢字はあるし厚いしで、ともすれば挫折するかなと思ったけど、とってもおするするでした! 御所言葉やしきたりは興味深いし、フキちゃんがハツラツとしていて楽しかった。 でもフキちゃんのまさかの事態で、この小説はフキちゃんだけのものではなくて、替え玉やそれをとりまく人々を含めた大きなくくりの和宮の話なんだとわかった。れっきとした歴史小説だと思って読み始めた私にとっては驚きの連続。 茶道を習う場面は滑稽だった。ほんとに当時はあんな感じだったのだろうか? 「源氏物語」も皇室を扱っているけどあれは全くの架空だからいいとして、こちらは実在する人物や事柄に、架空の人物を加えてまるでほんとにあったことみたいな話になって(替え玉説もあるとはいえ)て、いいのかな?といらぬ心配をしてしまった。あとにも先にもこういう小説って、ないんじゃないかなとも思う(未確認)。 とても読み応えがありました。

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2022/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本当のような噓の話、というか信じてしまいそうなくらいのリアリティだった。 孝明天皇の妹、和宮が徳川家茂との降嫁する話だけど 本を読み進めるうち、まさかまさかのの皇女和宮の替玉準備から亡くなるまでの激動の話をギュっと濃縮してある小説。 側近目線だったり替玉であるフキ目線であったり、あぁそうかこういう心境で見てたのかなと 安易に想像できてしまう描写が凄いと思った。 決して単なる嫁入りも話ではない。 公武合体を唱える幕末の時代に前代未聞の降嫁だもの、そりゃ大人の事情が山ほど出てくるよなって、ふと。

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2021/07/08

【読了メモ】淡々とした幕切れ描写が恐ろしく生々しい。題材は幕末の有名な話なのに、同じようなポケット(落とし穴)が誰の日常にも潜んでいそう、と思わせる。

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2018/03/07

公武合体の証としての和宮降嫁。その和宮は替え玉だったのか?まるで本当の出来事のように流麗な筆致で描かれている。何度かドラマ化されているなあ、そういえば。

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2016/05/03

うーん、読んだタイミングが悪かったんだろうか? この小説のリズムに全然乗っていけないまま終了、有吉佐和子ってこんな感じではないと思ったんだけれども(こっそり言えば宮尾登美子の作品かと思って読み始めた、ご愛嬌ということでご勘弁をば)。 率直に言って全く面白くなかったなぁ、説明があま...

うーん、読んだタイミングが悪かったんだろうか? この小説のリズムに全然乗っていけないまま終了、有吉佐和子ってこんな感じではないと思ったんだけれども(こっそり言えば宮尾登美子の作品かと思って読み始めた、ご愛嬌ということでご勘弁をば)。 率直に言って全く面白くなかったなぁ、説明があまりに過剰。こういうのは当方の好みではない。それ故の低評価かもしれないのであしからず。 しかし歴史モノでここまで外れるのはあんまり記憶にない、その意味では珍しいかも。

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2016/02/27

宮中ことばがちょっとクセになりそうでした。 「なにごともおするするとおすみにならしゃります」。 幕末、徳川幕府と朝廷の仲がわるかったときに、異国船がきて、けんかしている場合じゃない!ってなって、両者和平のしるしにって、皇族の和宮様が、徳川家に降嫁したときの話。 面白かったです。

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2015/12/01

ともかく、幕府側と朝廷側のやりとりが、まどろっこしすぎる。兄と妹のやり取りにしろ、お付きの女房通りのやり取りにしろ、とにかく回りくどくて「もうさっさと決めて~!!」と飛ばし読みしたくなる。 けども、そうやって、当時も遅々として進まず、のらりくらりとともかくなんとか自分たちの希望を...

ともかく、幕府側と朝廷側のやりとりが、まどろっこしすぎる。兄と妹のやり取りにしろ、お付きの女房通りのやり取りにしろ、とにかく回りくどくて「もうさっさと決めて~!!」と飛ばし読みしたくなる。 けども、そうやって、当時も遅々として進まず、のらりくらりとともかくなんとか自分たちの希望を押し通し、自分たちが有利になるようにとお互いにけん制しあっていたのだろうということはリアルに体験できた。 大河ドラマや、連続ドラマでも取り上げられ、見るたびに面白く見ていて、きっとこの替え玉説も読めば読むほど調べれば調べるほど面白いのだろうな。 とは思うけど、他の有吉作品と比べると、ちょっと・・・。

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