象と耳鳴り 推理小説 の商品レビュー
美しいタイトル。 もっとメインっぽい短編はあるのにと思ったが、象に似合う雄大な景色と、象には似つかわしくない狭小な室内とがいっぺんに頭を駆け巡り、イメージとしては1番面白いのかもしれない。 相変わらず魅力的な登場人物に加え、恩田作品にしては珍しいスカッと感(1つ1つの展開とラス...
美しいタイトル。 もっとメインっぽい短編はあるのにと思ったが、象に似合う雄大な景色と、象には似つかわしくない狭小な室内とがいっぺんに頭を駆け巡り、イメージとしては1番面白いのかもしれない。 相変わらず魅力的な登場人物に加え、恩田作品にしては珍しいスカッと感(1つ1つの展開とラストがすっきりする)がある。
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2015/4/18 Amazonより届く。 2016/6/7〜6/14 2年ぶりの恩田作品。 恩田さんには珍しいパズラーの短編集。関根多佳雄を主人公に(あの人だ!)、色々な趣向を凝らした作品はいつもの恩田作品を想定していたので意外であったが、面白かった。他にもこういうのあるのかな。
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再読なのに全然覚えていなかった。しかも主人公の関根多佳雄が『六番目の小夜子』の秋のお父さんだと、あとがきを読んでようやく気が付くなんて、覚えていないにもほどがある・・・。本格ミステリーの面白さは、謎解きをする探偵役のキャラクターだと思っているので、この主人公は私の好みにぴったり。しかも、奥様や子供の春と夏まで出てきて謎解きしてしまうなんて、最高。いちばん好きなのは『机上の論理』。ミステリー好きの兄妹が、真剣に謎解きして真剣に悔しがる姿にニンマリ。あと『ニューメキシコの月』もラストの大きな結末が好み。
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「給水塔」「海にゐるのは人魚ではない」好きでした。 安楽椅子探偵。よくこんな飛躍・連続した思考ができるなあと、ミステリ小説相手に感心。真実か分からない話も多いけど納得してしまう。恩田陸がスゴイってことか。
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どれも話が「出来過ぎ」ではありますが、何気ない一言やちょっとした挙動から真実を推理する本格推理の短編集です。いつか続編や長編を読んでみたいものです。
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入手してから多分7年くらい読まずに積読していた。いくら何でも寝かせすぎた…でも、気が向いた時が読み時さ。さておき。「六番目の小夜子」の関根秋くんの父が主人公。短編集。それが事実か本当に解決したのかわからない。日常の謎モノの延長のような。恩田陸のネタ帳・本格ミステリverって感じで...
入手してから多分7年くらい読まずに積読していた。いくら何でも寝かせすぎた…でも、気が向いた時が読み時さ。さておき。「六番目の小夜子」の関根秋くんの父が主人公。短編集。それが事実か本当に解決したのかわからない。日常の謎モノの延長のような。恩田陸のネタ帳・本格ミステリverって感じでおもしろかった!関根家は父母兄姉弟5人ともおもしろいわ素晴らしいわ…。どれも良いけど、関根家モノとして「机上の論理」が抜群に好み。
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どれも短めで、とてもユニークなお話ばかりで楽しんで読めた。関根氏がとてもすてき!こんな伯父様がいたらいいのに。一番のお気に入りは「魔術師」。不思議なお話や都市伝説?のようなものがいくつか脈絡なく出てくるんだけれど、そこに怪しさのようなものを感じれてわくわくしました。
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このミスベスト10、2001年版6位。短編集。安楽椅子探偵のパタンだけどオチがよくわからんのや、納得できないのが多かった。2,3なるほどってのもあるけど、この手の安樂椅子探偵系短編集では最近のラノベっぽいやつの方が読みやすくて論理も本格っぽくて良いと思う。この人のは夜のピクニック...
このミスベスト10、2001年版6位。短編集。安楽椅子探偵のパタンだけどオチがよくわからんのや、納得できないのが多かった。2,3なるほどってのもあるけど、この手の安樂椅子探偵系短編集では最近のラノベっぽいやつの方が読みやすくて論理も本格っぽくて良いと思う。この人のは夜のピクニックを最初に読んじゃったので、どしても期待度が高くなっちゃうのもあるけど純粋ミステリーだといまいちかも。
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意外にも良かった。手にとった時はあまり期待していなかったが、この短編集はどの話も楽しめた。 読み手のスキル不足からか、この作家の小説はたまに「??…ようわからんな〜?」ってのがあるけど、この本は大当たりでした!
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「六番目の小夜子」に登場した関根多佳雄を主人公に据えた、計12編の連作短編集です。 【給水塔】と【往復書簡】は、独特な世界観とユーモアのある推理が噛み合って面白かったです。 しかし、その他の短編は、ロジカルな推理というよりも思考の飛躍による推理という感じが否めません。特に【象と耳...
「六番目の小夜子」に登場した関根多佳雄を主人公に据えた、計12編の連作短編集です。 【給水塔】と【往復書簡】は、独特な世界観とユーモアのある推理が噛み合って面白かったです。 しかし、その他の短編は、ロジカルな推理というよりも思考の飛躍による推理という感じが否めません。特に【象と耳鳴り】は飛躍し過ぎてついていけませんでした。
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