象と耳鳴り 推理小説 の商品レビュー
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面白かったです。日常のすぐ隣に立ち現れるちょっとゾワッとする謎解きが楽しい。苦いまま終わる話が多いのも好みでした。 関根多佳雄、関根秋の父か…好きです。兄の春と姉の夏も良い。両親はそうでもないけど三兄弟、理屈っぽそうです。 「廃園」が特に好きでした。世界は開架式の図書館みたいなものだ、という一文も印象に残ります。 時枝満、序盤だけなの勿体ない気がします。時枝満もの、後々あるんだろうか…この人が気になりました。散歩する相手には丁度いいチェシャ猫のような男って危険な香りです。
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この装丁、特別感があって好き。 引退した元判事、関根多佳雄(「六番目の小夜子」に出てきた関根秋の父親)を主人公としたミステリ短編集。秋以外の関根ファミリーが総出演する。 個人的には「曜変天目の夜」と「ニューメキシコの月」が好き。 この作品に刺激されて曜変天目を見に行ったし、...
この装丁、特別感があって好き。 引退した元判事、関根多佳雄(「六番目の小夜子」に出てきた関根秋の父親)を主人公としたミステリ短編集。秋以外の関根ファミリーが総出演する。 個人的には「曜変天目の夜」と「ニューメキシコの月」が好き。 この作品に刺激されて曜変天目を見に行ったし、西馬込に給水塔見に行ったし、アンセル・アダムスの写真集も見るようになりました。
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再読のはずなのに、何も覚えていなかった。 最初は失敗したかな、と思ったけど、主人公の良さでどんどん読み進められた。 同じ人が出ているのに、色の違う話がたくさんで、楽しめた。謎はいろんなところに潜んでいる。 主人公だけじゃなくて、息子と娘も好き。奥さんもいいキャラ。ちょこちょこ出てくる貝谷も好き。その息子と娘が推理合戦を繰り広げる「机上の論理」と、姪との文通で放火犯を割り出した「往復書簡」が好きだった。唯一、この姪が好きじゃなかったけども。 いつかまた再読するときも、全部忘れていそう。また最初から楽しもう。
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最初から引き込まれるっていうより、じわじわ愛着が湧いてきて、終盤には読み終わりたくないなーって思うほど読み心地の良い本でした。
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図書館にて。 この連作短編集の中の一つに大好きな街のことが書かれていると聞いて取り寄せ。 本当にそうだった。 以前読んだことのある本ではあったがすっかり忘れていて、新鮮に楽しめた。
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2020.3.17 読了。 あまり短編集は読まないのだけど、 タイトルと装丁に惹かれて手に取った。 恩田さんの作品はあまり多く読んではいないけど、思っていたイメージとは違い、渋いなあ。という印象。 とはいえ、個人的には想像を裏切られながらも楽しく読めた。 真実はどうなのか。...
2020.3.17 読了。 あまり短編集は読まないのだけど、 タイトルと装丁に惹かれて手に取った。 恩田さんの作品はあまり多く読んではいないけど、思っていたイメージとは違い、渋いなあ。という印象。 とはいえ、個人的には想像を裏切られながらも楽しく読めた。 真実はどうなのか。がわからなく、またどこか薄暗さや気味悪さを感じるような、この雰囲気も好み。 また、江戸川乱歩などの往年のミステリーへの想いや愛情も感じ、そういった少し昔の雰囲気を感じながら読むのも楽しかった。 初期の作品だから、また雰囲気が違うのか。 同時に、恩田さんの言葉や表現はやはりすきだ。 とまた他の作品を読んでみたくなった。
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意識しなければ通り過ぎる日常。 その中に潜む小さな違和感から、みるみる広がる謎。 読後は自分の過ごす日常も見え方が変わりそう。
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この本は20年近く前に読んだ。この中にある「曜変天目の夜」という話を読んで初めて曜変天目茶碗を知った。ブラックホールのような茶碗を見てみたいと思って調べると静嘉堂文庫美術館にあることがわかったがいつでも見られるわけではなかった。 それから、しばらくして初めて見ることができ、ブ...
この本は20年近く前に読んだ。この中にある「曜変天目の夜」という話を読んで初めて曜変天目茶碗を知った。ブラックホールのような茶碗を見てみたいと思って調べると静嘉堂文庫美術館にあることがわかったがいつでも見られるわけではなかった。 それから、しばらくして初めて見ることができ、ブラックホールのような…「あたま山」を連想する茶碗という表現がピッタリだなと思った。 今日、また三菱一号館美術館で曜変天目を見た。 あれから何回か美術館で展示されるたびに見に行っては、この本を出してきて読み返す。今日も読み返した。自分が老いにより壊れていっても自分であることをやめずにいようというラストに救われる。
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こういう関連した短編面白いし読みやすい。 小夜子の時の多佳雄は品のある立派な父親という風格があったけど、こちらは元判事という面が強くて、おまけに末息子の秋の名前さえ出てこないので最初全然気づかなかった。 「給水塔」の時枝、この話以降登場しないのがなんとも後味悪い。多佳雄はあの後警...
こういう関連した短編面白いし読みやすい。 小夜子の時の多佳雄は品のある立派な父親という風格があったけど、こちらは元判事という面が強くて、おまけに末息子の秋の名前さえ出てこないので最初全然気づかなかった。 「給水塔」の時枝、この話以降登場しないのがなんとも後味悪い。多佳雄はあの後警察に相談したのかそうじゃないのか。元判事としての勘が働いたなら時枝は悪側の人間ではないんだろうか。 色々登場人物出たけど関根家の面子が濃すぎるな。夏に関しては登場と台詞のせいかキッツイ性格の女にしか見えなかったよ。
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『六番目の小夜子』に出てくる関根秋のお父さんが主人公。お兄さんの春とお姉さんの夏は出てくるのに秋は出ていない‥‥少し残念。 何気ない出来事から事件性を探り出す関根多雄、面白いです。また、この人が出てくる本を読みたい。
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