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約束された場所で の商品レビュー

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120件のお客様レビュー

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2010/09/13

宗教がつくってくれるものって居場所なんだろうなあきっと。 難しいですね、宗教を題材にしたもというのは。宗教自体は全く悪いものではないと個人的には思います。「カルト教団」という言葉の意味を調べるとひとつ「マインドコントロールを行う非社会的な宗教団体」という説明に出会いますがじゃあマ...

宗教がつくってくれるものって居場所なんだろうなあきっと。 難しいですね、宗教を題材にしたもというのは。宗教自体は全く悪いものではないと個人的には思います。「カルト教団」という言葉の意味を調べるとひとつ「マインドコントロールを行う非社会的な宗教団体」という説明に出会いますがじゃあマインドコントロールを全く行わない社会的な宗教団体ってなんだよってなるじゃない。そっちのほうが怖いです、宗教のことが良く分からない私にしてみたら。 ラストの河合隼雄さんと著者の対談だけでもすごく読み応えがあって興味深いです。『好きになると責任が生まれます』そうなんだよね、だから変な人達、普通じゃない人達、そう思って本を閉じるのもアリだと思います。でもねえ。

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2010/08/18

日本が無宗教などとのんびり言ってられないなぁ 私の身近にもとんでもないカルト宗教に入っている女子大生いるし 元々周りの人とうまくいかなかったり身体の不調を抱えていると 「現世がうまくいかなかったのは<出家のカルマ>が出てきたからよ」などという言葉で引き込まれてしまう場面もあるや...

日本が無宗教などとのんびり言ってられないなぁ 私の身近にもとんでもないカルト宗教に入っている女子大生いるし 元々周りの人とうまくいかなかったり身体の不調を抱えていると 「現世がうまくいかなかったのは<出家のカルマ>が出てきたからよ」などという言葉で引き込まれてしまう場面もあるやもしれない 多種多様なオウム信者のインタビュー集

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2014/10/13

台風の目の中にいて、災害情報をみているような、「普通な」始点が新鮮でした。 当然ながら、彼ら、彼女らも血の通った人間だったんだようなあと。

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2010/08/04

オウム真理教の元信者達へのインタビュー。  結構前に読んだ作品なので、内容を忘れてしまっている部分もある。 ただ、『社会の矛盾が嫌で出家したのに、オウムの内部で早く出世するのは結局、美人と高学歴』という旨の発言が忘れられない。  欺瞞や矛盾は多分、どんな場所に行って...

オウム真理教の元信者達へのインタビュー。  結構前に読んだ作品なので、内容を忘れてしまっている部分もある。 ただ、『社会の矛盾が嫌で出家したのに、オウムの内部で早く出世するのは結局、美人と高学歴』という旨の発言が忘れられない。  欺瞞や矛盾は多分、どんな場所に行ってもある。それを歪みの中で考え、さらに誤った方法で解決しようとしてしまったのが彼等なのだろう。 よく、信じることによって救われるのが宗教者であり、疑うことによって救われるのが哲学者とは言われるが、本来思慮深い彼等が盲信以外の方法を見つけることができたならば、悲劇は生まれなかったのかも知れない。

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2013/02/04

(2010.05.21読了)(2010.04.01拝借) 副題が「underground 2」ですので、地下鉄サリン事件の被害者たちへのインタビュー集「アンダーグラウンド」の続編ということになります。 今度は、オウム真理教の信者及び元信者8名へのインタビューと河合隼雄さんとの対談...

(2010.05.21読了)(2010.04.01拝借) 副題が「underground 2」ですので、地下鉄サリン事件の被害者たちへのインタビュー集「アンダーグラウンド」の続編ということになります。 今度は、オウム真理教の信者及び元信者8名へのインタビューと河合隼雄さんとの対談が収められています。 オウム真理教信者に共通しているのは、なぜ生きるのか、何のために生きるのかに悩み、哲学や宗教を学んだ結果オウム真理教に出会い、言われた通りの修業の結果不思議な身体感覚を経験し、のめり込んでいった。指導者たちと対話するとどのような質問・悩みにも、即座に明確な回答が得られるので、信仰を深めていった。地下鉄サリン事件については、知らされていなかったが、犯行を行ったとして逮捕された人たちが、犯行を認めているので、事実なのだろうと思っている。なぜあのようなことを行ったのか分からない。オウム真理教に入信し、出家して、修業したことについては、後悔していない。というところです。 一定の動作を繰り返すことによって、不思議な身体感覚を得られるようになるという修業方法については、麻原彰晃の修練によって編み出された物と思います。 新興宗教が興隆してゆくと何故か国家と対峙するようになるのは、高橋和巳の「邪宗門」にも描かれていたように思います。 ●動じない(45頁) みんな日常的に、厳しい現象に対して動じないという状態に達しているんです。たとえば何か悪いことが起こっても、「あ、カルマが落ちた。よかったね」って言って、みんなで喜んだりします。失敗しても叱られても、何でも「これで私の汚れが落ちたんだ」になってしまう。 ●お金がかかる(68頁) とにかくオウムという団体はお金がかかります。なんかやると30万円。何とかコースというのがありまして、それがカセット10本で30万円とかね。 ●末端の信者(76頁) 結局のところ世の中のシステムに受け入れられない人、肌が合わない人、あるいはそこからはじき出された人、そういう人たちがオウムに入ってきているんです。 ●説法(88頁) 話を聞いていてやっぱりすごいなあと思うところはありました。明快なんですよね、とにかく比喩の使い方とか。特に若い人たちに強く訴えかけるところがあります。それから説法が終わった後で質問をとるんですが、それに対する回答が実に的確なんです。 ●人体実験(131頁) 独房で、キリストのイニシエーションのようなのを何度か受けさせられました。これはもう人体実験に近かったですね。 ●空中浮遊(149頁) 入信してから修業を続けて、間もなく、ダルドリーシッディーというものを体験しました。これは空中浮遊の前段階と言われているものなんですが、要するに身体がぴょんぴょん宙に跳ねるんです。それが家で呼吸法をやっている時に突然出てきました。 ☆村上春樹さんの本(既読) 「風の歌を聴け」村上春樹著、講談社文庫、1982.07.15 「ノルウェイの森(上)」村上春樹著、講談社、1987.09.10 「ノルウェイの森(下)」村上春樹著、講談社、1987.09.10 「沈黙」村上春樹著、全国学校図書館協議会、1993.03.01 「アンダーグラウンド」村上春樹著、講談社文庫、1999.02.15 「1Q84 BOOK1」村上春樹著、新潮社、2009.05.30 「1Q84 BOOK2」村上春樹著、新潮社、2009.05.30 (2010年5月24日・記)

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2010/05/24

地下鉄サリンの時、私はまだ幼かったが、何か大変なことが起きたとテレビを見て思った。 特定しては言わないが、宗教というだけで嫌な顔をする人もいる。しかし、純粋な信仰心を持った信者自体は悪くない。地下鉄サリン事件の被害者は信者の中にもいる。 信者の素直な気持ちが描き出されていて、『1...

地下鉄サリンの時、私はまだ幼かったが、何か大変なことが起きたとテレビを見て思った。 特定しては言わないが、宗教というだけで嫌な顔をする人もいる。しかし、純粋な信仰心を持った信者自体は悪くない。地下鉄サリン事件の被害者は信者の中にもいる。 信者の素直な気持ちが描き出されていて、『1Q84』の下地の一つにもなっているような気がする。 興味深かったです。

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2010/03/30

おもしろい本というより、良い本。 私の目で見る非日常が、ある人の場合においてや ある切り取り方をされた場面においては「日常」になりえるということ。 その逆もしかり・・ 「正しい」と思っている事柄は「正しいであろう」という認識をもつこと(あろうという余地を残して置くこと)は自分...

おもしろい本というより、良い本。 私の目で見る非日常が、ある人の場合においてや ある切り取り方をされた場面においては「日常」になりえるということ。 その逆もしかり・・ 「正しい」と思っている事柄は「正しいであろう」という認識をもつこと(あろうという余地を残して置くこと)は自分や他者を守る意味において実に有効的な防衛手段なのだと感じた。

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2010/02/09

村上春樹がオウム心理教の元信者6人にインタビューしたものが書かれています。 もと信者はオウムの外、つまり一般社会を“現世”と言っています。 “現世に戻ってもろくな生活が出来ない”、と言うようなことが口を揃えて言われています。心が弱くて、今の世の中で暮らすのが苦しい人がオウ...

村上春樹がオウム心理教の元信者6人にインタビューしたものが書かれています。 もと信者はオウムの外、つまり一般社会を“現世”と言っています。 “現世に戻ってもろくな生活が出来ない”、と言うようなことが口を揃えて言われています。心が弱くて、今の世の中で暮らすのが苦しい人がオウムに入る。。。単に依存とか逃げるとか言うことよりもっと深い理由がある、と思いました。 “そんな上から目線で話をしていても普通の人は聞いてくれませんよ。普通の人に分かる文章で説明してください。サリンの被害者にちゃんと公に謝罪してください。”というような村上春樹の言葉があって、すごく説得力を感じました。 河合隼雄さんと村上春樹の対談が最後にあり、“今回のインタビューで人間として彼らが好きになりました”、と村上春樹が言ったことに対して、河合隼雄さんが“好きになると責任が生まれます”と言っています。 色々考えさせられた本です。

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2009/12/27

地下鉄サリン事件について、元オウム真理教の信者のインタビューをまとめたもの。 元信者の話を聞いて感じたことは、みんな少し社会にかかわれないというだけで、日本のシステムに対して零れ落ちていってしまったひとたち 金銭のために、齷齪働くよりも、精神的な向上や友愛を求めていたというこ...

地下鉄サリン事件について、元オウム真理教の信者のインタビューをまとめたもの。 元信者の話を聞いて感じたことは、みんな少し社会にかかわれないというだけで、日本のシステムに対して零れ落ちていってしまったひとたち 金銭のために、齷齪働くよりも、精神的な向上や友愛を求めていたということ。(そこでも逃げてきた日本の社会システムと同じように、学歴や容姿が重要とされていた) 日本の社会では上手く生きれない 除外される アウトサイダーになる そして彼らは集団になる そして攻撃する(除外したシステムに向けて) 9.11を起こしたのは、もしアメリカ人だったら、 アメリカはあの後どうしたんだろうか 本について言えば 元ではなく、現役の信者や事件関係者の話を混ぜて欲しかった。(村上春樹はこの事件の裁判に足しげく通ったそうであるし) インタビューとしてだけでなく、最後にまとめをしてあの事件はなんだったのかについて言及してもらいたかった。

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2009/11/16

ショックが強かった。読みながら何度も頭がグルグルした、考えさせられる一冊だった。 強い依存心がある人が多いと思った。いつでも私もその一人になりえると思ったw 依存心強いんで。

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