ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下) の商品レビュー
2011.03.28購入 ここまで読みやすく面白いSFは初めてかも。 冲方丁が圧倒的な世界観で圧巻させる内容なら、恩田陸は読者に寄り添って違和感を持たせない感じ。 伏線は分かりやすく張ってあったけど、回収の仕方が意外すぎて、その可能性に気付けなかった。 全体的な話の流れ者展開...
2011.03.28購入 ここまで読みやすく面白いSFは初めてかも。 冲方丁が圧倒的な世界観で圧巻させる内容なら、恩田陸は読者に寄り添って違和感を持たせない感じ。 伏線は分かりやすく張ってあったけど、回収の仕方が意外すぎて、その可能性に気付けなかった。 全体的な話の流れ者展開も面白かったけれど、あえて言うなら、最後の締めがちょっと物足りなかったかな。 もっと劇的な結末をイメージしていたから、肩透かしを食らった感じ。それが無ければ☆5だったんだけどなぁ。
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上巻の冒頭はわけもわからず読んでいたのですが、徐々に徐々に引き込まれていって下巻に入ったら一気に読み切ってしまいました。 これまで「二・二六事件」と言ったとき、私にとっては教科書の中の出来事でしかなかったのですが、この小説でその感覚を覆されたように思います。というのも”その時代を...
上巻の冒頭はわけもわからず読んでいたのですが、徐々に徐々に引き込まれていって下巻に入ったら一気に読み切ってしまいました。 これまで「二・二六事件」と言ったとき、私にとっては教科書の中の出来事でしかなかったのですが、この小説でその感覚を覆されたように思います。というのも”その時代を生きた人の視点”とそれより未来の”歴史として物事を見ている人の視点”の両方が出てくるために、「二・二六事件」が教科書の中の出来事であったものが自分のなかでそうではないカテゴリに入ったなと。もちろんどんな歴史にもかかわった人の数だけその人の生き方があるのだけれど、私はそういうことをあまり深く考えていなかったことも実感。ドラマや史実に基づいた小説では得られなかった感覚でした。まぁ一言で言えばよかった!
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中盤、ある登場人物が漏らす真相(というより本音か)がいい。タイムパラドクスについては説明しきれていない印象を受けるけれど、オチといい途中の経緯といい、いろんな深読みができる物語だと思う。
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ようやく読み終わった! 上巻はずるずる読んでたし、歴史がからんで難しかったけれど、下巻は上巻よりスピーディでドキドキしてすいすい読めました。 終盤で、これがあれであれがこれね!と線でつながり、スッキリ! 思わず「マツモトー!」と叫びたくなりました。
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実は二・二六事件って良く知らなかった。 五・一五事件との区別もあんまりついてなかったし 笑 ともあれ、なかなか面白かった。 未来から来た国連のスタッフに協力を頼まれた3人の軍人は、この決起が失敗に終わって処刑される事を知ってる。3人がそれぞれに「やり直せるなら歴史を変えたい」って...
実は二・二六事件って良く知らなかった。 五・一五事件との区別もあんまりついてなかったし 笑 ともあれ、なかなか面白かった。 未来から来た国連のスタッフに協力を頼まれた3人の軍人は、この決起が失敗に終わって処刑される事を知ってる。3人がそれぞれに「やり直せるなら歴史を変えたい」って思い始めるのが切ないなぁ~と思った。 ただ、設定が複雑なので結構難解で、話に入り込むまでが大変だった。 そして何度も時間を遡ったりするわけだけど、ものすごい疑問が残ってしまった…しかしネタバレに直結するので書けない… でも、たまにはSFもいいなあ~。
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[★★☆☆☆]恩田作品には他にも時と場所を超えた作品がありますが、それらと比較するとちょっとイマイチ。道具立てにリアリティがないので、この人の場合はSFよりも下手な説明の不要なファンタジーの方がベターな感じ。SFはやっぱりサイエンスの部分がしっかりしてないと。物語としても詰め込み...
[★★☆☆☆]恩田作品には他にも時と場所を超えた作品がありますが、それらと比較するとちょっとイマイチ。道具立てにリアリティがないので、この人の場合はSFよりも下手な説明の不要なファンタジーの方がベターな感じ。SFはやっぱりサイエンスの部分がしっかりしてないと。物語としても詰め込みすぎで焦点がぼけてしまっているのでは?最後のオチも蛇足だと思う。
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近未来SF、でも舞台は二・二六事件(1936年)。 時間遡行装置が発明され、過去に介入した結果歴史が変わってしまったのでその修復をしようという話、の完結。 おもしろいです。 SFとしての設定の説明が多すぎず少なすぎず読みやすい。ただラストはちょっと煩雑でした。 あと二・...
近未来SF、でも舞台は二・二六事件(1936年)。 時間遡行装置が発明され、過去に介入した結果歴史が変わってしまったのでその修復をしようという話、の完結。 おもしろいです。 SFとしての設定の説明が多すぎず少なすぎず読みやすい。ただラストはちょっと煩雑でした。 あと二・二六事件をちょっと復習してから読むと楽しみ倍増するかと。 登場人物がいまいち魅力的じゃなかったのが残念かな。
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近未来。時間遡行が可能になったのだが、歴史を変えてしまったせいで人間が滅亡してしまう状態に。そんな中、国連が過去のやり直しを計画。日本では二・二六事件がポイントとして選ばれるのだが・・・。 上巻の続き。 最後の疾走感はなんだったのだろうか。
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時間遡行という普遍的な話のテーマを恩田陸らしい雰囲気に仕上げたSF作品。 二・二六事件を舞台に選んだのが意外な感じがしたけど、当事者達の群像が生々しく描かれていて歴史の勉強にもなり、楽しめた。 それによって生じる結果について考えない行動、って怖い。
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再読。上巻に続いてがーっと読みました。 初読のときよりはるかにおもしろかったです。うん。 恩田さんの話は、やっぱり再読すると味が出るなぁ。 ってか、ラスト忘れてて衝撃が走りましたヨ。マツモトって……マジで?!みたいな(笑) あそこのあの人物はこのひとだったのか?! とかね。 お...
再読。上巻に続いてがーっと読みました。 初読のときよりはるかにおもしろかったです。うん。 恩田さんの話は、やっぱり再読すると味が出るなぁ。 ってか、ラスト忘れてて衝撃が走りましたヨ。マツモトって……マジで?!みたいな(笑) あそこのあの人物はこのひとだったのか?! とかね。 おもしろかったです。でも、しんみりってよりもがーって読む感じかな。ネクロポリスに近いかも。
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